時空を超えた不思議な空間 ふたりのアイランド「猿島」
海の見える、景色のいいスポットへデートに行きたくて、無人島「猿島」を検索してみた。
テレビや雑誌でも取り上げられているので、検索してみると、たくさんの情報が出てきた。
ネットの画像や情報を見ていると、伝説と歴史を今に伝える自然島だと言うことがわかる。
まさに、時空を超えた不思議な空間!
最近買ったばかりの一眼レフカメラを試せるチャンスかな♪
時空を超えた不思議な空間へGO~!!
近場で無人島だなんて、ロマンティックなデートが期待出来そう♪ 早速、友達以上恋人未満の彼を誘ってみた。
案の定、彼からは、二つ返事で『行く~』『だよね~』ってことで、日程を決めて、猿島へGO~!!
猿島へのアクセスは三笠桟橋からゆらり船旅でなんと約10分♪
三笠桟橋の最寄り駅は京急線横須賀中央駅またはJR横須賀線横須賀駅。
私たちは、午前中に京急線横須賀中央駅で待ち合わせ♪ 駅から徒歩約15分。横須賀の街並みを楽しみながら、三笠桟橋へ♪
船の運航状況は、天候等により異なるので注意が必要です。
船は三笠桟橋を9:30~15:30まで1時間おきに出航。
猿島からの帰路は9:45~14:45まで同じく1時間おきとなり、最終便が16:00となります。 帰りのフェリーの時間は要チェックですね。
夏の混雑時は満員になることが多いため、時間に余裕をもって早めの行動がおすすめです。
(※取材時は上記の運行状況でしたが、時期により変更になる場合がございます。詳しくは船の運航会社にお問合せください。)
料金は大人往復1400円。それとは別に、「猿島公園入園料」一人、200円が徴収されます。
「無人島・猿島探検ツアー」がおすすめだったので、私たちはそれをセット購入しました。
青い海と青い空、三笠桟橋にはいろんな船も停泊してて、彼とちょっとしたプチ船旅が楽しめそう♪
フェリーを待つ人も多く、びっくり!猿島への期待がさらに膨らみます。
風を感じたくてフェリーのデッキに出てみた♪
船の中で晴れ渡る空、頬をなでる潮風を思いっきり感じたくてキャビンからデッキに出てみた。
ワクワクとドキドキでアドレナリンが大放出。
遠ざかる横須賀の市街地 どんどん近づいて来る真夏のワンダーアイランド。
大海原を360度見渡しながら暫し日常を忘れた。
いよいよ上陸!!
ウエルカムボードには可愛いお猿さんの絵。
彼がそれを見て、『ねえ、ねえ、猿島に猿いるのかな?』 と聞いてきた。
私は得意げに、島の伝説、名前の由来を彼に語った。
『諸説あるけれど、1253年(建長5年)日蓮宗宗祖の日蓮聖人が布教のため東京湾を鎌倉から小舟で海を渡る途中、潮の流れが速くなり、あたり一面が濃い霧に覆われ、さらに大きな波と物凄い強風により進行方向が分からなくなってしまったらしい。
そこで聖人がお題目を唱えていると、船先にどこからともなく白い猿が現れ、その猿の案内により辿り着いた島という伝説に因んで『猿島』と名付けられたとか。島内には聖人が休まれたという洞窟も残ってるんだって。 』
『へえ~ そうなんだ!よく知ってるじゃん♪』と彼に褒められた。
この日のためにネットで予習しておいて良かった~!
一人にんまりする私。ウフフ♪
ご当地ビールで二人で乾杯!
訪問した時が夏真っ盛りだったので、暑い☀ とりあえずご当地ビールで乾杯♪
一本早いフェリーに乗れて、猿島探検ツアーまで時間があったので、レストランのテラスで軽食も食べた。
ここのレストランでは地元横須賀ならではの食材を使ったオリジナルメニューが楽しめます!
フォトジェニックなスポットが沢山あり、素敵な写真が撮れそうな予感♪
最近買ったばかりの一眼レフカメラで、いよいよ猿島要塞巡りのスタートです。
さあ、無人島・猿島探検ツアー♪スタート!
猿島管理棟「Sarushima Welcome Center」で受付を済ませた私たちは、ガイドさんの元に集合。すでに20人位いらっしゃいました。
ガイドさんの話を聞きながら森を進みます。
森に囲まれた要塞や苔むした緑の切通しは真夏でもひんやり空間。
歴史を感じる史跡の数々、明治期からの旧陸海軍施設が多く残っていて何とも神秘的。
ひっそり守られた戦争の痕跡。私たちがたまたま訪問したのが、8月14日、終戦記念日前日。
過酷な時代を生き抜いた先人たちに想いを馳せながら、島を知り尽くしているベテランガイドさんのお話が深く心に響きます。
一説によると、「猿島」は東京湾で自然林のある最大の無人島で、歴史も古く、縄文・弥生時代の石器、土器も発見されているそうです。
そして、幕末に江戸湾防備のため、台場としての役割を担ったり、明治時代になると、洋式砲台として整備され、東京湾の守りにつきました。
第二次世界大戦が終わり、猿島は、静寂の中へ再び戻っていきました。
そのため、要塞時代の建造物が今に残る、貴重な歴史遺産となりました。
静寂のなかでよみがえった自然も、季節ごとの楽しみを訪れる人に与えます。
今年はやっていないようでしたが、7月~8月は海水浴場がにぎわっているそうです。
砂浜では年間を通して、バーベキューが楽しめます。
猿島は国の史跡に指定され、「日本近代化の躍動を体感できるまち」の構成文化財の一つとして日本遺産にも認定されました。
無人島・猿島探検ツアー♪ について
私たちが参加した「無人島・猿島探検ツアー」は、船の欠航日を除く毎日6回催行されています。おひとり様税込600円。
各回定員は30名程度で、事前予約はできないので当日申込となります。
三笠桟橋で乗船券とセット購入ならおひとり様500円。
参加後、とてもキュートなオリジナルマグネットのプレゼントもありますよ。
左はフェリーのチケット(木製)、右が「無人島・猿島探検ツアー」オリジナルマグネット
そしていよいよ、「愛のトンネル」
かつての海の要塞、猿島にはいくつかのトンネルが残されています。
中でも島のほぼ中心にある長いレンガ造りのトンネルは 別名“愛のトンネル”
幅約4メートル、高さ約4.32メートル、全長約90メートルのトンネル。
トンネルの中は暗くてひんやり、出入り口から漏れ出す微かな光だけが頼り。
暗がりの中を歩くうちにカップルが、思わず身を寄せ合い手を繋いで通ることから“愛のトンネル”と呼ばれているそうです。
実は、私が色々情報を見ていて、一番惹かれたのはこの「愛のトンネル」。
私たちも身を寄せ合って手を繋ぐことができるのかな♪とちょっと期待しながら薄暗いトンネルを進むと、先に明かりが見えてきました。
残念ながら「愛のトンネル」では私たちは何も起こりませんでしたが、すごく素敵な場所です。
是非、彼、彼女と訪れてください。きっと二人の距離がグッと縮まりますよ♪
時空を超えた不思議な感覚
愛のトンネルが、レンガで作られて、こんな綺麗に残っているなんて驚き。まさに時空を超えた不思議な感覚。
ガイドさんのお話によると、アーチ状のトンネルの天井は、レンガがフランス式の積み方だそうです。
レンガの積み方で有名なのは、フランス積みと、イギリス積みだそうで、フランス積みとは、レンガの縦と横を交互に置く 積み方で、「富岡製糸場」など日本では数ヶ所現存するのみということです。
これに対し、イギリス積みは、縦と横を揃えた積み方で、珍しいことに島内の切通しではフランス積みと、イギリス積みの両方が見られます。
そして、愛のトンネルを抜けた先には、猿島で、一番幻想的なスポットが広がります。
まるで、自分がアニメの世界に入り込んだような感覚♪
やっと頂上に到着
しばし、アニメの世界に浸りながら、頂上目指して先へ進みます。
ここからしばし登り坂、きつい、けど…二人だと楽しい♪
頂上には子どもの頃よく観ていた戦隊シリーズの撮影場所。
宿敵の基地として撮影に使われていた展望台。
ファンにとっては何ともうれしい場所。
展望台からの景色も絶景♪
展望台から海の向こう側に見えるのはカリフォルニア(日本の米軍基地は全てカリフォルニア州に属するそうです) 。
八景島、港町横浜もよく見えます。
さあ、坂道を下って、帰り道
小休止してもうひと頑張り。
帰りの船時刻が迫っている。急ぎ下る坂道。
急げや急げ~~
愛のトンネルでは手を繋げなかったけど、
坂を下った帰り道…私たちは初めて手を繋いだ♪
今年は残念ながら海水浴場は開設されなかったが、BBQや磯釣りを楽しむことが出来る猿島。
プチリゾート気分が味わえた大満足な一日。
グッと接近した二人の距離。
違う季節に、また一緒に来たくなった。
次は恋人以上カナ♪
【猿島デートのポイント】
展望台に行くには、森の中の急な階段を上ります。動きやすい服装で行ったほうがいいでしょう。
「無人島・猿島探検ツアー」 はおすすめです。不思議な島を約30分で巡ることができ、ベテランガイドさんが島の名所を余すところなく案内してくれます。
海水浴は夏季限定ですが、BBQは一年中楽しむことができます。海風を感じながら砂浜でのBBQは気持ちよく、おすすめです。ただし、前もって、機材の予約や食材の調達は必要です。
「愛のトンネル」はカップルにはおすすめのスポットです。もちろん、探検ツアーのコースにも含まれており、二人の距離を縮めるいい機会になるでしょう。
※動画はこちら