資料2 1(2) かながわ障がい者計画 点検・評価シート 1すべての人のいのちを大切にする取組み (2)ともに生きる社会を支える人づくり ―基本的な考え方― 「ひとりひとりを大切にする」という基本理念のもと、ともに生きる社会の実現に向け、個々の障がい特性等に配慮し、障がい者に寄り添った支援を提供できる福祉、保健、医療分野の人材の確保と育成などに取り組みます。 1 取組実績 <成果目標の達成状況> 把握すべき状況@ 障害福祉サービス従事者の確保・育成 墨字版では表形式で掲載。以下、表の説明 左から、成果目標(数字は成果目標整理番号)、年度、目標値、実績値、達成率、主な取組による成果の順で記載 成果目標 相談支援従事者研修の累計修了者数(人)3 以下、H30年度の実績値、R1年度目標値、実績値、達成率、R2年度からR5年度は目標値を記載 H30、7,977 R1、8,991、8,818、98.0% R2、10,011 R3、11,031 R4、12,051 R5、13,071 主な取組による成果 ○相談支援専門員の増員や専門性の向上を図るため、各種の相談支援従事者養成研修を実施した。 ・初任者研修【4回、修了者数:424人】 ・現任研修【5回、修了者数:417人】 (成果目標の状況) ○ 相談支援従事者研修の累計修了者数は、令和元年度の目標8,991人に対し8,818人で、達成率は98.0%、最終目標(13,071人)に対する進捗率は、67.4%だった。 次表  成果目標 サービス管理責任者研修の修了者数及び児童発達支援管理責任者研修の修了者数(人)4、5 墨字版では表形式で掲載。以下、表の説明 左から、成果目標(数字は成果目標整理番号)、年度、目標値、実績値、達成率、主な取組による成果の順で記載 以下、H30年度の実績値、R1年度目標値、実績値、達成率、R2年度からR5年度は目標値を記載          H30、1,689 R1、2,000、2,205、110.2% R2、2,000 R3、2,000 R4、2,000 R5、2,000 主な取組による成果 ○指定障害福祉サービス事業所等に係る人材の育成と質の向上を図るため、令和元年度から段階的な研修体系、現任者研修を導入した。 ・補足研修【2回、修了者数1,100人】 ・基礎研修【10回、修了者数1,130人】 ・更新研修【10回、修了者数1,075人】  (成果目標の状況) ○ サービス管理責任者研修の修了者数及び児童発達支援管理責任者研修の修了者数は、令和元年度の目標2,000人に対し2,205人で、達成率は110.2%だった。 (2ページ目) 次表  墨字版では表形式で掲載。以下、表の説明 左から、成果目標、年度、目標値、実績値、達成率、主な取組による成果の順で記載 成果目標 障害者虐待防止・権利擁護研修の累計修了者数(人) 以下、H30年度の実績値、R1年度目標値、実績値、達成率、R2年度からR5年度は目標値を記載 H30、568 R1、677、674、99.5% R2、777 R3、877 R4、977 R5、1,077 主な取組による成果 ○障害者虐待防止・権利擁護研修を実施した。 ・市町村担当職員コース【修了者26人】 ・設置者・管理者コース【修了者22人】 ・虐待防止マネジャーコース【修了者58人】 (成果目標の状況) ○障害者虐待防止・権利擁護研修の累計修了者数は、令和元年度の目標677人に対し674人で、達成率は99.5%、最終目標(1,077人)に対する進捗率は、62.5%だった。 次表 墨字版では表形式で掲載。以下、表の説明 左から、成果目標(数字は成果目標整理番号)、年度、目標値、実績値、達成率、主な取組による成果の順で記載 成果目標 障がい者グループホームサポートセンター事業における職員研修の累計修了者数(人)7 以下、H30年度の実績値、R1年度目標値、実績値、達成率、R2年度からR5年度は目標値を記載 H30、1,476 R1、2,026、1,827、90.1% R2、2,376 R3、2,726 R4、3,076 R5、3,426 主な取組による成果 グループホームの職員を対象とする研修等を実施した。 ・グループホーム開設説明会【5回、延べ参加人数132名】 ・グループホーム職員研修【9回、延べ参加人数351名】 ・電話、メール等による個別相談【91件】 (成果目標の状況) ○障がい者グループホームサポートセンター事業における職員研修の累計修了者数は、令和元年度の目標2,026人に対し1,827人で、達成率は90.1%、最終目標(3,426人)に対する進捗率は、53.3%だった。 把握すべき状況A 発達障がい児者への支援者育成 墨字版では表形式で掲載。以下、表の説明 左から、成果目標(数字は成果目標整理番号)、年度、目標値、実績値、達成率、主な取組による成果の順で記載 成果目標 発達障がい児者のためのペアレントトレーニング普及研修の実施自治体数(自治体)8 以下、H30年度の実績値、R1年度目標値、実績値、達成率、R2年度からR5年度は目標値を記載 H30、2 R1、10、6、60.0% R2、15 R3、22 R4、25 R5、30 主な取組による成果 ○神奈川県発達障害支援センターにおいて、令和元年度、新たに4自治体に対してペアレントトレーニング普及研修を実施した。 (成果目標の状況) ○発達障がい児者のためのペアレントトレーニング普及研修の実施自治体数は、令和元年度の目標10自治体に対し6自治体で、達成率は60.0%、最終目標(30自治体)に対する進捗率は、20.0%だった。 (3ページ目) 把握すべき状況B 医療的ケア児等への支援者育成 墨字版では表形式で掲載。以下、表の説明 左から、成果目標(数字は成果目標整理番号)、年度、目標値、実績値、達成率、主な取組による成果の順で記載 成果目標 医療的ケア児等コーディネーター養成研修の累計修了者数(人)9 以下、H30年度の実績値、R1年度目標値、実績値、達成率、R2年度からR5年度は目標値を記載 H30、11 R1、20、11、55.0% R2、30 R3、40 R4、50 R5、60 主な取組による成果 ○2019年度は、22人が受講中だったが、途中、新型コロナ感染症の影響により、研修を中断したため、修了者数は0人であった。 コーディネーターの配置状況は、横須賀・三浦:2人、湘南東部:3人湘南西部:2人、県央:2人、県西:2人 (成果目標の状況) ○令和元年度は、医療的ケア児等コーディネーター養成研修を中断したため、累計修了者数は、令和元年度の目標20人に対し11人のままで、達成率は55.0%、最終目標(60人)に対する進捗率は18.3%だった。 把握すべき状況C 医療従事者の確保・育成 墨字版では表形式で掲載。以下、表の説明 左から、成果目標(数字は成果目標整理番号)、年度、目標値、実績値、達成率、主な取組による成果の順で記載  成果目標 重度重複障害者等支援看護師養成研修の累計修了者数(人)<看護師養成研修>10 以下、H30年度の実績値、R1年度目標値、実績値、達成率、R2年度からR5年度は目標値を記載 H30、92 R1、119、112、94.1% R2、139 R3、159 R4、179 R5、199 主な取組による成果 ○障がい者の医療環境等の充実を図るため、重症心身障害児者施設等の看護師に対する専門的研修を行うとともに、看護学生や看護師等を対象に、福祉現場における看護に関する普及啓発研修を実施した。 ・専門看護師養成研修(看護師資格保有者を対象とした研修)【1回、修了者数:20人】 ・普及啓発研修(看護学生を対象とした研修)【2回、修了者数264人】 成果目標 重度重複障害者等支援看護師養成研修の累計修了者数(人)<普及啓発研修>11 以下、H30年度の実績値、R1年度目標値、実績値、達成率、R2年度からR5年度は目標値を記載 H30、1,996 R1、2,604、2,260、86.7% R2、3,104 R3、3,604 R4、4,104 R5、4,604 主な取組による成果 看護師養成研修と同一 (成果目標の状況) ○重度重複障害者等支援看護師養成研修<看護師養成研修>の累計修了者数は、令和元年度の目標119人に対し112人で、達成率は94.1%、最終目標(199人)に対する進捗率は56.2%だった。 ○重度重複障害者等支援看護師養成研修<普及啓発研修>の累計修了者数は、令和元年度の目標2,604人に対し2,260人で、達成率は86.7%、最終目標(4,604人)に対する進捗率は49.0%だった。 ○いずれの研修も90%以上の受講生が研修満足度を高く評価しており、重症心身障がい児者の看護への興味を高めることができた。また、受講した看護学生の52.2%が「重症心身障がい児者に関わる仕事をしてみたい」と回答しており、人材育成の観点で効果があった。 (4ページ目) <その他の取組による成果> 障害福祉サービス従事者の確保・育成 ○精神障がい者に対する居宅介護のサービス提供体制を構築するため、精神障がい者の特性を理解したホームヘルパーの養成研修及び現に精神障がい者の居宅介護支援に従事しているホームヘルパーに対する質の維持・向上のための現任者研修を実施した。【養成研修5回、受講者:86名、現任者研修5回、受講者:44名】 ○強度行動障がいを有する者に対して適切な支援を行う職員の育成を行う研修を実施した。【基礎研修8回、受講者:738名、実践研修3回、受講者:200名】 発達障がい児者への支援者育成 ○発達障がい児者を支える市町村や相談支援事業所、学校などの関係機関の支援力を強化するため、「発達障害者地域支援マネージャー」を配置し、相談等に応じている。【地域巡回件数:449件、機関支援件数:429件】 医療従事者の確保・育成 ○長期入院中の精神障がい者の円滑な地域移行及び地域定着支援を促すため、関係機関との連携、ピアサポートを活用した病院訪問による普及啓発等を行い、地域における受入体制を構築した。【ピア登録者数:49名、ピアによる病院訪問回数:36回】 ○同じ悩みを持つ本人同士や発達障がい児者の家族に対するピアサポート等の支援を実施した。【ペアレントトレーニングをテーマにした支援者向け研修:1回、ペアレントトレーニングの普及研修:3自治体】 2 一次評価 <点検・評価の結果> 遅れています (評価の理由) ○成果目標については、8項目中1項目で、令和元年度の目標を達成した。 ○本分野では、障がい者に寄り添った支援を提供できる福祉、保健、医療分野の人材の確保と育成などに取り組むこととしている。 ○福祉分野の人材の確保と育成については、関連する成果目標6項目のうち、令和元年の目標を達成できたのは1項目だったが、「相談支援従事者研修の累計修了者数」については、目標には達しないものの、達成率は98.0%、「障害者虐待防止・権利擁護研修の累計修了者数」の達成率は99.5%となっている。 〇発達障がい児の保護者が子どもへの適切な対応方法を学ぶ「ペアレントトレーニング」を、各市町村が主体的に実施できるようノウハウを伝える研修を継続的に実施しているが、今年度は新型コロナ感染症の影響により一部研修が実施できず、目標を達成できなかった。 (5ページ目) ○「障がい者グループホームサポートセンター事業における職員研修の累計修了者数」については、令和元年度の目標を達成していないが、共同生活住居数及び定員数は増加していることから、取組による一定の効果が見込まれる。 ○保健、医療分野の人材の確保と育成については、関連する成果目標2項目でいずれも令和元年度の目標を達成していないが、重度重複障害者等支援看護師養成研修の受講生90%以上が研修満足度を高く評価しており、重症心身障がい児者の看護への興味を高めることができた。また、受講した看護学生の53.3%が「重症心身障がい児者に関わる仕事をしてみたい」と回答しており、人材育成の観点で一定の効果があった。 ○これらを総合的に判断し、令和元年度については「遅れている」と評価した。 <今後の課題と対応> 障害福祉サービス従事者の確保・育成 ○ グループホームの職員向け研修について、人材不足等が原因で職員に研修を受講させられだけの余裕がない事業者があり、事業者毎に受講状況に偏りがあった。この状況に鑑み令和元年度から、研修受講した職員の代わりに配置した職員の人件費等を補助する事業を開始した。今後も、当該補助事業の周知を図り、重度の障がい者であっても希望に応じて地域で生活できる体制整備のため、グループホームの支援の質的向上を図る。 ○重度障がい者の受入れが可能なグループホームの拡大に向け、グループホーム職員の研修受講を支援しているが、周知が不十分であり、受講者数が伸び悩んでいるため、ウェブサイトによる周知及びグループホーム開設説明会の場で、事業の説明を実施する。 発達障がい児者への支援者育成 〇令和元年度、神奈川県発達障害支援センター(かながわA)では、年間1,507件の相談に対応しており、発達障がいに係る診断や学校生活、就職など、ライフステージに応じた様々な悩みを抱えている方が数多くいる。 ○支援の担い手を増やすため、市町村や相談支援事業所、保育園、学校、就労支援事業所などの関係機関に対して、実践的な支援技術や知識を獲得できる研修や助言を実施する。 医療的ケア児等への支援者育成 ○新型コロナウイルス感染症の拡大防止を図る必要があるため、重度重複障害者等支援看護師養成研修及び医療的ケア児等コーディネーター養成研修の開催において、オンラインや分散開催等を実施していく。 医療従事者の確保・育成 ○中小規模病院や在宅医療分野での看護実習の受入れが進むよう、補助制度の周知及び実習への理解を求める呼びかけ等に取り組んでいく。また、新任訪問看護師の育成プログラムを整備している訪問看護ステーションが少なく、新人教育のための環境が整っていないため、プログラム活用のための研修を実施する。 (6ページ目) 3最終評価 以下、表の項目 <最終評価> (評価の理由) 最終評価は、神奈川県障害者施策審議会の意見を踏まえて作成します。 以上