第1回「障害者支援施設における利用者目線の支援推進検討部会」の論点要約 (この文章にあるページ数は議事録より) 文責:部会長小川 1.黒岩知事あいさつにて部会に与えられた指定課題p.1 ・県立障害者支援施設の支援やマネジメントの検証 ・利用者目線の障害者支援のあり方を示す →→神奈川発の新しい障がい福祉を創る 2.部会の検討期間 2020年7月〜部会2021年3月末まで ・半年で検証できることには限界があるp.4 ・事例の抽出など絞って調査          ・部会委員は担当施設を分担 2021年4月以降 ・部会後にも取り組むべき事項が出た場合は要検討p.4 (部会後半に議論か) 3.身体拘束に関する統一した基準の確認が必要p.4-5 ・厚生労働省社会・援護局: 「障害者福祉施設等における障害者虐待の防止と対応の手引き」Z身体拘束の廃止と支援の質の向上に向けて、「1.身体拘束の廃止に向けて」〜「5.行動障害のある利用者への適切な支援」をベースとしてヒアリング。(会議では示されていなかったが、国のガイドラインを基本とするのが妥当と思われます。) <身体拘束、虐待を受ける人に障害や問題があるとの見方から脱却p.4-5>       支援者側からみた問題行動→管理下で「問題」を制限→利用者の気持ちと不一致 人的対応・物理的環境などに問題がある場合、「行動障害」と言われる状況をつくり出してしまう。他方、人間関係、環境を整えることなど生活の質を工夫することでプラスの行動に変化を。「利用者目線の支援」につながる ・ヒアリングの内容として、行動障害のある人への適切な支援が行われる仕組みが作られているか、適切な実践がされているか、またはそこに問題があった場合にはその原因解明、及び、どのように改善・対応を行っているかについて明らかにする。p.6 4.支援により利用者が自らの力を発揮して生活できている事例の検討p.5 ・検証対象の施設においても、支援における工夫した「強み」をもっている場合もあるだろうから、適切な対応によりプラスの行動が生まれたり、向上した例があれば評価する。p.8 ・他県にも好事例(施設入所)があるので、そうした事例を聞くことがヒアリングや部会での検討の参考になる。p.17-18 ・支援員はその職にプライドと自信をもち、利用者を支援者にとっての問題行動と言われるカテゴリーにまとめることなく、利用者一人ひとりの人生を送れるよう働いている支援員の存在は認識している。p.18 5. 神奈川県としての地域生活基盤の福祉サービスのあり方検討 今回、部会に与えられた課題として、身体拘束を伴う虐待及び意思決定支援が大きな柱となっているが、利用者の人生において多様な生活形態をライフステージに沿ってみた場合に、施設入所支援の検討は、地域基盤の福祉サービスや療育、教育機関、民間事業、インフォーマルな人間関係も含めて神奈川県域全体の福祉サービス制度等をみていく必要がある。p.17 「かながわ憲章」の指針に基づく、新たな神奈川県の福祉サービスを検討 (部会後半) 6.ヒアリングのポイント □ネガティブな要因のチェックにより→それを減少へp.8 □施設のストレングスのチェック→それを向上へ p.8 ■施設の仕組みが虐待を作っていたり、行動障害を起こさせている場合がある □記録されているもの→調査できる □記録に残っていないもの→これが重要な部分。しかし、ヒアリングでもわからないかもしれない→部会員は真摯に施設職員に対応し、誠実な対話により聞き取りを行う p.9