キャンプ座間の在日米陸軍司令部改編に係る 情報提供及び地元意向尊重等について(緊急要望) 平成19年12月14日 神奈川県 平成19年12月14日 防衛大臣石破茂殿 神奈川県知事松沢成文 キャンプ座間においては12月19日に、第一軍団(前方)司令部 の発足が予定されておりますが、新司令部発足が地元に与える影響に ついて、情報提供は未だ十分ではなく、また、座間市が求めている基 地恒久化解消策について、国との協議は進まない状況です。さらに、 キャンプ座間を始め基地機能強化につながる動きが進む一方で、負担 軽減等については、具体的な動きが見られない状況にあります。つき ましては以下の項目について要望いたします。 1 キャンプ座間の在日米陸軍司令部改編に係る情報提供及び地元意 向を尊重した対応について (1) 適時、適切な情報提供 先般、キャンプ座間における第一軍団(前方)司令部の発足に 関し、発足時の規模、並びに施設改修の予定等について、南関東 防衛局より情報提供されたが、地元の不安に配慮し、地元に影響 を及ぼすと考えられる項目については、引き続き、適時、適切に 情報提供すること。 (2) 地元市と南関東防衛局との協議の促進 座間市が求め、国が示すと約束した基地の恒久化解消について 協議の進展が見られない状況である。防衛省としてその方策を速 やかに示し、協議が進展するよう努力すること。 (3) 再編交付金について これまでも要請してきたとおり、再編に限らず地元負担の実情 に応じた負担軽減が図られるべきであり、座間市を交付対象とす るなど、再編特措法の運用について、適切な対応を行うこと。 2 県内基地に係る負担軽減策について (1) 相模総合補給廠の一部返還等について 在日米軍再編で日米合意された、相模総合補給廠の一部返還及 び野積場の共同使用について、早期実現を図ること。また返還に あたっては、地元の財政的負担ができるだけ少なくなるよう、地 元意向に即した条件で返還すること。 (2) 厚木基地の空母艦載機の移駐及び恒常的訓練施設の確保の早 期実現について 在日米軍再編で日米合意された、空母艦載ジェット機の移駐及 び恒常的訓練施設の確保を早期に実現すること。また、移駐の具 体的な計画や移駐後の厚木基地周辺の騒音状況について、関係自 治体に早期に情報提供すること。 (3) 横浜市域の基地の返還について 既に返還合意されている横浜市内の5施設(根岸住宅地区、富 岡倉庫地区、上瀬谷通信施設、深谷通信所、池子住宅地区及び海 軍補助施設の飛び地)の返還について、早期実現を図ること。ま た、既に返還された小柴貯油施設も含め、返還後については、同 市の跡地利用計画を尊重するとともに、地元の財政的負担ができ るだけ少なくなるよう、地元意向に十分配慮すること。 (4) 池子住宅地区の一部返還について 池子住宅地区については、逗子市が求めている一部返還につい て、地元意向を尊重した対応をすること。