「バリアフリーの街づくり」に対する県民意見収集状況一覧 ◎ 県民意見収集状況  ○12名24件(平成23年1月21日から平成23年5月31日まで)   ・ハード整備 17件   ・ソフト面  4件   ・普及啓発  2件   ・優良事例  1件  ○優良事例 13件   ※神奈川県バリアフリー表彰  ○団体との意見交換 82件   ・ハード整備 35件   ・ソフト面  26件   ・普及啓発  9件   ・優良事例  1件   ・その他   11件 【内訳】 (1) 性別   男性9名、女性2名、不明1名 (2) 年代   20代0名、30代1名、40代0名、   50代1名、60代1名、不明9名 (3) 居住地   県内9名(横浜市1名、川崎市6名、         相模原市1名、大和市1名)   不明3名 (4) 収集手段   電話2名、郵送2名、FAX2名、フォーラム6名 ハード整備(道路関係)  道路の歩道にアップダウンがあったり、道路側に向かって傾斜がついていたりして、車椅子利用の方の移動に支障がある。フラットな道への改善に取り組んでほしい。  歩道にある電柱は、車椅子利用の方が進むのを妨げる。狭い歩道では電柱のために、歩道を通行できず、車道に出ざるを得ないことがある。歩道に電柱を立てなかったり、地中に埋めたりする改善が必要である。  車椅子利用の方や高齢者の方は、歩道橋や地下道の階段を利用できないので、少なくとも歩道橋設置場所には横断歩道も設置してほしい。  車椅子利用の方や高齢者の方にとって、歩道の傾斜は、低い方向に寄ってしまったり、歩道に乗り上げるのが困難であったり、横断歩道前で止まったりすることが大変であったりと、移動が困難であるので、改善した方がよい。  点字ブロックの凹凸が高かったり、チネチッタのブロック床がデザイン先行でガタガタしていたりと、移動が困難であるので、改善してほしい。  雨水を排水するグレーチングに、白杖や車椅子の車輪が挟まったりするので、網に変更するなど、工夫をしてもらいたい。  バス停のある道が非常に狭く、傾斜があり、通行が怖い。駅周辺はバリアフリー化されてきたが、生活道路はバリアフリーになっていないところが多い。  本厚木駅周辺は、タイルのような素材で、壊れて陥没しているところもあり、移動しにくい。また、道路と歩道の段差が5cm以上あるところもあり、車椅子の前輪を上げた状態で移動しなければ乗り越えることができず怖い。  工事中道路の低い部分に落ちてしまい、段差で上がることができなくなってしまった。夜間に工事をしていないときは、砂利で傾斜をつけるなどの措置をしてほしい。  国道16号の由野台1丁目の交差点の横断歩道など、道路の白線等が消えているところがあり、気になる。  歩行者専用の道路が少ない。聴覚障害者は、後ろから自転車がきてもわからない。辻堂には、自動車、自転車、歩行者をきちんと分けた道路がある。新しく道路を作るときは、そういう道路を作ってほしい。  歩道のないところは、点字ブロックがないが、白線の内側にブロックを敷設してほしい。  破損している点字ブロックを修理してほしい。壊れたままにしていると、目白駅のような事故につながる。 ハード整備(交差点・横断歩道関係)  歩行者が横断するときに、四方向すべての自動車が止まる交差点は安全なので、普及に努めてもらいたい。  音響装置付信号灯器は多方向に反響するものが多く、進行方向が分からなくなるので、一方向に響くものか、歌に変えるなどの対応をしてもらいたい。また、「ピヨピヨ」音は、自動車の左折・右折音と間違いやすいので、変えてもらいたい。  音響信号機の渡れる時間が短かい。6車線の道路だと、信号が変わったらすぐに横断しないと渡りきれない。真ん中に安全地帯があっても、車の風圧で怖い。  東京都ではエスコートゾーンを見かけるようになった。神奈川県内でも設置してほしい。せめて、視覚障害者が頻繁に使用する施設の周りに、エスコートゾーンを設置してほしい。  押しボタン式や携帯の発信器で操作できる感応型の信号機設置を進めてもらいたい。 ハード整備(施設関係)  多目的トイレについて、ドアの開閉ボタンの位置が高い位置にあったり、ベビーベットの設置場所が悪かったりするなど、電動車椅子利用者にとって、ドアの開閉ボタンを押すことが難しい場所もあるので、トイレ内の配置を考えてもらいたい。  街にトイレと休み場所を設置して、高齢者にとっても外出しやすい環境づくりを勧めていくべきである。  愛甲石田駅から歩道に降りることができるエレベーターのボタンに枠があって、指が動かない者にはボタンが押しにくく、使いにくい。パネル式のボタンが使いやすい。  車椅子ではトイレがないのが困る。街中に一定の割合でトイレがあると助かる。  店舗によっては、入口に段差をわざと設けて、車椅子利用者を入店できないようにしているところがある。  何年も前から、県立体育センターのグランドからスタンドに上がる階段が1か所壊れたままであり、気になっている。肢体障害、特に視覚障害の方は危険なので、早く修理にしてほしい。  県立体育センターの外に、トイレが2か所あるが、うち1か所がとても古く汚いので、足のよい人はアリーナの中まで行っている。しかし、足の不自由な方、車椅子の方は、アリーナに行くまで、時間がかかり大変である。  駅の電光掲示板は増えているが、情報が分かるように、さらに設置してほしい。  弱視の方は1人で移動することが多いので、トイレのサイン、バスや駅の時刻表など、表示されるものは、なるべく大きな文字で、目線の高さにもってきてほしい。また、時刻表は白黒反転させてくれると見やすくなる。  階段の縁が分からない。特にレンガ色の階段は、フラットに見えてしまうので、段鼻が分かるようにコントラストをつけてほしい。  駅階段の両端に段鼻のシールを貼っているが、階段すべてにシールをつけて、コントラストをつけてほしい。両端では、中途半端でかえって危険だ。  トイレの構造が統一されていない。便器の洗浄ボタンの位置がトイレによって違うので分からない。トイレでは誰も呼べないので、非常に困る。  エレベーターの音声案内は、かごが着いてから「ピンポーン」となるが、上にいくのか、下にいくのか、分からない。三菱製のエレベーターは、上下階の音が違うので、分かりやすい。他社でも分かるようにしてほしい。  エスカレーターの上下の違いを男女の声で分けてほしい。または、左は上、右は下というようにどこに行っても同じように決めてほしい。時間帯で上下が変わるのも困る。  エスカレーターの乗降口手前に、方向を示す矢印をつけてほしい。慌てているときは間違うことがある。 ハード整備(公共交通関係)  鉄道駅の転落防止対策を講じるよう働きかけてほしい。  山手線の何両目かを示す点字について、逆さまに刻印されている箇所がある。一度、山手線の駅員に伝えたが、いまだに直っていない。  目白駅でホームから転落する事故があった。南武線にもホームドアを設置してほしい。  鉄道はよくなっているが、バスが困る。バスを降りようとして、水溜りがあって降りることができなかったり、道路が傾斜していてスロープを出されても降りることができなかったりすることがある。  バス正面の行先表示は、高くて見えにくい。また、電光掲示の黒にオレンジの文字も見えにくい。できれば、乗降口の脇にも行先表示をつけてほしい。  電車から降りたときに、どちらに階段があるのかわからない。バリアフリー法では、階段のあるところに音響案内装置を設置することとしている。JRは設置しているが、他の民営鉄道はまだだ。  ホームの階段下に入り込んでしまって、頭をぶつけることがよくある。柵をつけるなど、視覚障害の方が低くなっているところに入り込まないような策を講じてほしい。  車両番号が入っている場合とない場合があるので、何箇所も車両番号をつけてほしい。  到着する車両のドアの位置や優先席が分からない。  駅のエスカレーターに誘導する点字ブロックを敷設してほしい。 ハード整備(災害関係)  計画停電の際に、エスカレーターが使えなくなり、エレベーターを利用するように言われたが、エレベーターを利用する場合の経路が出口からかなり遠くなっており、不便だった。  計画停電の時は、音響信号機も止まってしまうので怖い。  避難所がどこにあるのか分からない。災害が起きたときに、避難所まで行けるワンルートを確保してほしい。  災害時に電柱が倒れていると、避難所まで行くことができないので、電柱の地中化を進めてほしい。  避難所に障害当事者の方のトイレがなかったり、また、そこまで行けなかったりするので、災害時には、トイレも問題である。  通常時にも情報が足りないのに、災害時は本当に困る。見て分かるような掲示板などをつけてほしい。 ハード整備(整備基準)  「みんなのトイレ」整備例について、旧整備ガイドブックには介護用のベットがあったが、新しい整備ガイドブックには乳幼児用のベットになっている。大人用のおむつをつけている人にとっては、トイレの中にベットが必要なので、整備してもらえるよう、ガイドブックに記載してほしい。 ハード整備(その他)  電気自動車は走行音が静か過ぎるために、接近に気が付かないため、音を出すような工夫をしてほしい。  デザインを重視して、バリアフリーができていないところもあるので、バリアフリーとデザインの妥協点をさがしてほしい。 ソフト面(制度整備)  点字ブロックの上に障害物が置かれているので、撤去するよう働きかけてほしい。  点字ブロック上に自転車が置かれているために、視覚障害者の移動に支障を来たしている。自転車の違法駐輪対策に、取り組んでほしい。  視覚障害者の中には半身しか使えない方も多く、雨の日は、白杖と傘の両方を使いこなすことができず、通勤できないので、対策を考えてもらいたい。  風呂が壊れたときなど業者に連絡したいが、そういうときは手話通訳者の派遣の対象にならない。日常生活での適用範囲を広くして、手話通訳派遣を拡大してほしい。  病院はどこでも手話通訳者を設置してほしい。  役所やハローワークには、週1回しか手話通訳者がいない。毎日置いてほしい。行きたいと思ったときに行けない。  役所で、手話通訳ができる職員を増やしてほしい。県がやらなければいけないことだ。 市町村の市役所も、県庁のように、毎日手話通訳者を設置してほしい。  手話通訳者をいつでも、どこでも、24時間お願いできるようにしてほしい。  出店の人が、点字ブロックの上に店を開くことがある。点字ブロックの上に、物を置かないように規制してほしい。  歩道に乗り上げて、車を駐車していたので、警察に電話をすると「民地だから対応できない。」と平気で言う。また、社会福祉会館のそばで、点字ブロックの上に車が駐車してあったので、警察に電話をしたところ「管轄外だ。」と言われた。点字ブロックの上に物を置いたら、動かせるようなルールを作ってほしい。  罰則がないから、点字ブロックの上にものを置いている。横断歩道を歩いているのに、車優先で走る人がいるようにマナーの問題である。 ソフト面(ハード運用)  リモコンで変わる信号機が東京にあると聞いた。設置場所一覧を公開して、入手できるようにしてほしい。  6時から20時まで音がなるよう、音響信号機の音がなる時間帯の延長をお願いしたい。  「ドアが開きます。○階です。」という順でアナウンスされるが、この順番だと乗り遅れてしまう。「○階です。ドアが開きます。」と順番を変えてもらうだけで、降りる準備ができる。  スルー式のエレベーターで、「こちらのドアから降りてください。」とアナウンスされても、「こちら」ではわからない。  バス停に停車する度に、行先をアナウンスしてほしい。また、バス停に止まるときは、きちんとバス停のあるところで停車してほしい。待っているときに、手前でバスが止まり、バスが止まったことが分からず、乗れないことがあった。 ソフト面(災害関係)  視覚障害の方は、避難所の張り紙だけでは、情報が伝わらない。例えば、食事時間の変更が、張り紙による案内だけでは、変更を知らずに食べ損なうこともある。  視覚障害の方は、避難所で場所が分からないので、トイレの近くにしてほしい。  福祉施設を避難所にしてほしい。  災害時に情報が伝わらず、障害者はもっと大変になる。国の記者発表は、手話だけでなく、音声による情報提供をしてほしい。例えば、地デジになったら、NHK1は手話で、NHK2で音声で、情報を提供してほしい。緊急時は読み上げをしてほしい。 普及啓発(学校教育)  小学校に行くと、「お風呂はどうやって入るの?」「トイレでふけるの?」と質問をされる。情報が入らないほうが大変だということを伝えてほしい。  小さいうちからの教育が重要である。難しいことを教えなくてもいい。カリキュラムをつくればいい。  大学でも、2週間か、1ヶ月ぐらい、施設等で体験させればいい。  学校に呼ばれたときは、隣の人と仲良くできない人が、高齢者や障害者に優しくできないでしょと、必ず言っている。 普及啓発(学校教育以外)  ヨーロッパやアメリカでは、歩行者が渡ろうとすると必ず車は停まり、歩行者優先の印象を受ける。しかしながら、日本では自転車やバイクが我が物顔で歩道を走っている。人々の意識を変えていくなどして、歩行者を優先とする街づくりへの改善が必要である。  建築士や事業者に対して、聴覚障害者の理解を深めるような研修を実施してほしい。  白丈を持っているのに、視覚障害者ということが分からない。白丈の意味をみんなにわかってもらいたい。  建築士の教育段階で、きちんとした形で、障害者への理解やバリアフリーについて、勉強してもらいたい。  バリアフリー教育の一環として、体験研修をよく実施しているが、アイマスクをして歩くという体験では、「目が見えないこと=怖い」という感想しか残らない。そういう体験ではなくて、一緒に食事でもしてみるといい。  ある人が、ない人に対して、何をしてあげられるかを考えなければいけない。  大阪の橋本知事は、職員からの提案を聞いて、庁内で車椅子体験をした。知事や県議も体験をすることが必要だ。 優良事例(ハード関連)  川崎地下街アゼリアでは、休憩場所・バス乗り場への階段・駅エレベータを設置したり、受付インフォメーションを低くしたりするなど、ここ数年で改善された。 "第1回神奈川県バリアフリーまちづくり受賞事例 (箱根ロープウェイ駅舎・ターミナル、ゴンドラ、箱根海賊船)  観光地「箱根」の交通ネットワークの整備として、箱根ロープウェイの早雲山〜大涌谷〜桃源台間の駅舎やターミナル、ゴンドラ及び箱根海賊船の改良をあわせて実施し、一体的・連続的にバリアフリー化を進め、安全で快適な移動経路の実現を図った。" "第1回神奈川県バリアフリーまちづくり受賞事例 (大和市立光丘中学校)  中学校の建替にあたり、生徒、保護者、教職員、市民など様々な利用者の視点を重視し、車椅子使用者やオストメイトの方も利用できる多機能トイレ、エレベーターのほか、来校者用にベビーシートや授乳スペースを設置するなど、きめ細かく誰にも使いやすい学校施設づくりを行った。" "第2回神奈川県バリアフリーまちづくり受賞事例 (株式会社みずほ銀行大船支店)  「誰にでも利用しやすい銀行」を目指し、店舗のバリアフリー化を進めるとともに、高齢者、障害者等に優しい接客方法をまとめたマニュアルやビデオを作成し社員研修を実施するなど、ハード・ソフト両面でバリアフリーに取り組んだ。" "第2回神奈川県バリアフリーまちづくり受賞事例 (特別養護老人ホーム縁JOY)  利用者の視点を重視して施設をバリアフリー化するとともに、施設内に保育所を併設し、地域住民に施設を一般開放するなど、高齢者と子ども達、地域住民が触れあいながら、生活できる環境を創造した。" "第3回神奈川県バリアフリーまちづくり受賞事例 (平塚市西部福祉会館)  乳幼児から高齢者まで、すべての人が安全で利用しやすい施設を目指し、親子で利用できるトイレの整備や出入口の点字ラベル貼付など、建物のユニバーサルデザイン・バリアフリー化を図った。" "第3回神奈川県バリアフリーまちづくり受賞事例 (海老名駅駅舎部自由通路)  乗り換えの利便性の向上や駅舎のバリアフリー化を目指し、自由通路の整備や視覚障害者誘導用ブロックだけでなく、周辺案内板に音声信号を設置するなどのバリアフリー化の取組みを進め、分断されていた駅を一体化することに寄与した。" "第3回神奈川県バリアフリーまちづくり受賞事例 (リコーテクノロジーセンターC棟)  事業活動上のあらゆる部分にカラーユニバーサルデザイン活動を配慮することを目指し、標識やエレベーターの表示ボタン等の整備を行い、カラーバリアフリーにおける先進的な取組みを図った。" "第3回神奈川県バリアフリーまちづくり受賞事例 (開成町立開成南小学校)  地域に開かれた誰もが利用しやすい施設の実現を目指し、オストメイト対応設備やカラーバリアフリーの視点を踏まえた整備を進め、段差のない開放的な空間を持つ施設として、利用者からも支持を得た。" 優良事例(ソフト関連) "第1回神奈川県バリアフリーまちづくり受賞事例 (バリアフリー・まち点検実行委員会)  愛川町の住民が実行委員会を組織し、小・中・高等学校や福祉関係団体等と連携して、継続的にバリアフリー・まち点検活動や点検結果に基づくまちづくり提案を行い、道路等の改善に結びつけるなど実績をあげた。また、活動を通じ、若い世代に対する心のバリアフリーに取り組んだ。" "第1回神奈川県バリアフリーまちづくり受賞事例 (みうら青年ボランティアビューロー)  高校生を中心としたボランティア団体が、自ら車椅子で三浦市内の施設を点検し、三浦市と協働してバリアフリーマップを作成するとともに、福祉ボランティア学習の補助や子育て支援活動などを通じ、心のバリアフリーに取り組んだ。" "第2回神奈川県バリアフリーまちづくり受賞事例 (秦野市立本町小学校における福祉教育の取組み)  小学校と社会福祉協議会が連携して福祉教育に取り組み、まちのバリアを点検する活動などを通じて、子ども達と障害者が交流することで、若い世代に対する「心のバリアフリー」に取り組んだ。" "第2回神奈川県バリアフリーまちづくり受賞事例 (平塚市立太洋中学校における災害時要援護者支援の取組み)  中学校の1〜3年生が、災害時に高齢者、障害者等の要援護者を支援する活動を体験し、その活動を通じて障害者、高齢者等を理解し、「心のバリアフリー」を学習した。" "第3回神奈川県バリアフリーまちづくり受賞事例 (南足柄市立岡本小学校における福祉教育の取組み)  「福祉の心を育てる」をテーマに車いす等の福祉体験やその体験活動を通した学習発表会の実施などを通し、思いやりの心を育て、「心のバリアフリー」に取り組んだ。"  相模原市の光ヶ丘地区で、16年前から、まち点検をやっている。その点検のおかげで、道路の陥没したところを優先的に直してもらえた。また、通学路が広くなったり、段差がなくなった。初めは社協が主体的になって取り組んでいたが、そのうち市の道路所管課が参加するようになった。住民サイドが行政に働きかけていくことが必要だ。 その他  計画停電で気をつけてもらいたいことは、人工呼吸器を使っている人だ。時間がかかるとか、不便だというレベルではない。命に関わる問題だ。  停電になってしまうと、給湯器の温度設定がクリアされてしまって、また設定しなければならず、視覚障害者にはその作業が大変だ。 計画停電の時に、家のリフトが動かなくなってしまった。リフトが動かないと、2階がリビングなので、食事もできなくなってしまう。  今回の震災で、障害者がどのくらい困ったか調査をするといいのではないか。どんなことで困ったか統計を出したらいい。  福祉機器のことで困っている。健常者が同居していると、振動式時計などの福祉機器の利用助成が認められない。子どもも大きくなれば、いつも一緒というわけではない。  聴覚障害者の家庭には、すべての部屋に火災警報器が設置できるよう補助の拡大をお願いしたい。  テレビで県議会の放送があるが、通訳がないときもあるので、必ずつけてほしい。傍聴席にもお願いしたい。  60歳を過ぎると仕事がなく、社会的に高齢者が困っている。若い人も同じだと思うが、元気になる街づくりをしてほしい。  神奈川県のタバコの禁止条例があるのに、横須賀市では吸っている人がいて、街中や駅のところでポイ捨てをしている。徹底的に規制してほしい。  神奈川県では、聴覚障害者専用の特養老人ホームがない。老人ホームは、終の棲家になるのに、コミュニケーションが取れない施設では牢獄になってしまう。藤沢市で、専用のグループホームなど建設しようといろいろな面で運動をしているので、県にも協力をお願いしたい。  盲ろう者も、家事や買い物をお願いするホームヘルパーが必要だ。専用のホームヘルパーを養成するなど、盲ろう者の環境を考えてほしい。