「バリアフリーの街づくり」に対する県民意見収集状況一覧 ◎ 県民意見収集状況  25名37件(平成22年11月15日から平成23年1月20日まで)  ・ハード整備 13件  ・ソフト面  7件  ・普及啓発  12件  ・優良事例  3件  ・その他   2件 【内訳】 (1)性別   男性8名、女性9名、不明4名 (2)年代   20代15名、30代0名、40代2名、50代0名、60代2名、不明6名 (3)居住地   県内15名(横浜市5名、川崎市3名、藤沢市1名、秦野市1名、 厚木市2名、伊勢原市2名、海老名市1名)"   県外3名(東京都2名、静岡県1名)   不明7名 (4)収集手段   フォームメール5名、FAX4名、直渡し14名、フォーラムなど1名、苦情1名 ハード整備(道路関係)  横断歩道前に設置された点字ブロックにつまずいたり、車椅子の車輪が引っ掛かって転倒したりしないよう、横断歩道の右端又は左端の点字ブロックを付けないようにしてほしい。  府中街道の歩道が狭い。また、自転車道がないため、自転車は歩道を走らざるを得ず、歩行者の安全が確保されていない。  道路の信号及び駅前に、聴覚障害者用の電光掲示板を設置してほしい。  視覚障害者が現在地を把握できるICタグ内蔵点字ブロックの普及に努めてほしい。  伊勢原駅のホーム全てに屋根がない。車椅子利用者は、電車の先頭か最終車両に乗ることが多いので、屋根を設置してほしい。  自動車の出入口など、車道と歩道の段差をなくすべきである。それが無理ならば、歩道を広くしてほしい。 ハード整備(施設関係)  新しく施設を作る際には、スロープ化や手すりをつけるなど積極的に行うべきだ。  町田駅周辺で、点字ブロックの上に、駐輪又は看板・荷物を置いてあったので、どかしてほしい。  小田急線藤沢駅において、JR線連絡改札口にエレベーターがないので、エレベーターの設置又は階段の拡充を指導してほしい。  障害者優先駐車場と同様に、施設の出口に近いところに、障害者優先駐輪場を設置してもらいたい。また、障害者優先駐輪場の利用と分かるように、同駐輪場を利用するためのステッカーと本人確認用のバッチを発行してもらいたい。  トイレの中にある開閉ボタンが、出入口付近にあり、位置が悪い。また、トイレを使った後に、中にある閉のボタンを押すと、人が外に出た後、使っていないにもかかわらず、使用中の表示が出て中に入れない。 ハード整備(整備基準) " 整備基準について、車椅子の者にとって、現行の湯船の深さ、手すりの位置は使用困難な基準なので、整備基準の修正を検討してほしい。 【参考:みんなのバリアフリーまちづくり整備ガイドブックP94〜97】"  老人や車椅子利用者のために、スロープはなだらかで長くしてほしい。 ソフト面(制度整備)  病院に手話通訳専門の人を設置してほしい。  電話予約可能な施設について、健常者と平等にするために、聴覚障害者用のファクシミリ予約制度を作ってほしい。  施設の設計段階及び点検段階について、関係する全ての当事者又は各層(世代、年齢、性別、職業など)に協力してもらうことが大切だと思う。  飲食店において、車場などに障害者専用駐車場があるにもかかわらず、店外・店内段差があったり、店員に入店を断られたケースが多い。ついては、障害者専用駐車場の設置基準を見直してほしい。  街や施設において、使い勝手の悪いものが多い。今後、「街」及び「施設」を新設する際には、設計・計画段階より障害者の意見を聞く機会を必ず設けてほしい。  「みんなのトイレ」だと健常者も使用できるので、障害者が本当に使いたいときに使えない。 ソフト面(制度整備以外)  手話は中途失聴・難聴者には分からないので、県議会、市議会並びに県議会及び市会議員の選挙演説などの放映に、字幕をつけて放映してほしい。 普及啓発(学校教育)  点字ブロックの意味を知らない子供がいたので、周知してほしい。  小学校の集会で「このような活動をしています」と呼びかけてもらったり、職員が話をしたり、又は授業の一環として実際にバリアフリー点検を行ったりすることにより、子供達の関心を高めてほしい。  小学生が月1回程度のバリアフリー体験ができるようになればよいと思う。  小学生から大学生までに対して、バリアフリー教室を実施し、各世代にバリアフリーの大切さを伝えてほしい。  小中学生が外に出て自分の目で感じる、そして高齢者等と意見交換をして問題解決するための、「課外活動」の授業を増やすべきである。  厚木市の駅前はとてもマナーが悪い人が多いので、小中学生のうちに、障害者の方と一緒に歩き、どんなことをしたら危ないか、又は迷惑かを学んでもらいたい。  小学生向けに、車椅子又は障害者・高齢者疑似体験を授業の一環として開催してほしい。また、特別養護老人ホームにボランティアとして参加し、高齢者の方と接する機会をもってほしい。  小中学校において、車椅子の知識を与える授業を取り入れてほしい。 普及啓発(学校教育以外) " 「神奈川県みんなのバリアフリー街づくり条例」第7条第1項は、とても重要なので、意識の高揚に努めてほしい。 【参考:「神奈川県みんなのバリアフリー街づくり条例」第7条第1項 県は、第1条の目的を達成するため、次に掲げる基本方針に基づく施策を計画的に実施するものとする。 (1) すべての県民がバリアフリーの街づくりに関する理解を深めるとともに、積極的にバリアフリーの街づくりに取り組むよう意識の高揚に努めること。"  地域で「このような取組みをしています」という情報を随時公開していくことにより、機会があれば街づくりに参加したいと考えている方の参加を推進してほしい。  バリアフリー社会を築いていくためには、市民と障害者との交流が必要だと考える。しかしながら、障害者とワークショップをしている自治体は多くないように感じる。そこで、地域市民でワークショップを多く取り入れるきっかけを作ってほしい。  相模原市では、自転車利用者のマナー違反が多いので、自転車道の拡充及び整備並びにマナー向上に取り組んでほしい。 優良事例  車いすの人が乗り降りする時に、運転手の方がテキパキと対応していた。  バリアフリー整備のされているトイレを検索及び登録できる「Check A Toilet」というサイトがあるので、紹介したい。  海老名市には、コミュニティバスという住宅地に停まり、とても便利なバスがある。他市にも広げてはいかがか。 その他  「神奈川県みんなのバリアフリー街づくり条例」第1条は、条例の目指す理念、神奈川県のバリアフリー街づくりの点に鑑みて、より簡潔な文面に直すべきだと思う。 【参考:「神奈川県みんなのバリアフリー街づくり条例」第1条】 この条例は、すべての人が個人として尊重され、あらゆる分野の活動に参加する機会を保障されることの重要性にかんがみ、障害者等が安心して生活し、自らの意思で自由に移動し、及び社会に参加することができるバリアフリーの街づくりに関し、県、事業者及び県民の責務を明らかにするとともに、県の基本方針を定めてこれに基づく施策を総合的かつ計画的に実施し、及び施設等を障害者等が安全かつ快適に利用できるよう整備を進め、もって心豊かな福祉社会かながわの実現に資することを目的とする。"  ホームヘルパーの人手不足を改善するために、地域でホームヘルパーの養成援助を行ってほしい。