カラーバリアフリー化推進計画〜14の整備提案 (1) 路面への案内サイン表示 検討時の費用 37,500円/u 色弱者○ 全盲の方△ 高齢者○ ロービジョンの方○ 車いす○ 知的障がい○ 効果 評価(○:プラス効果、●:マイナス効果) ○一定のエリア内の誘導表示に有効。カラーバリアフリーの考え方の反映が容易。 ●災害発生時の避難サインとしては効果が低い。 ●視覚障害者に気付かれない可能性あり。 ●耐用年数が短く、運用コスト面で課題あり。 ○汎用性があり、他地域への波及効果が高い。 ●案内情報が氾濫すると情報提供手段として効果が期待薄。 (2) 位置認識の向上のための路面材使い分け 検討時の費用 14,800円/u 色弱者○ 全盲の方○ 高齢者○ ロービジョンの方○ 車いす○ 知的障がい○ 効果 評価(○:プラス効果、●:マイナス効果) ○一定エリア内の誘導表示に有効。カラーバリアフリーの考え方の反映が容易。 ●モデル地域外にある広域避難所等までの誘導サインとしては効果が低い。 ●路面上の凹凸面など身体障害のある方に配慮が必要。 ●他の整備提案に比べ、新設費用が多額。 ●汎用性があり、他地域への波及効果は高いが、景観条例など規制の可能性あり。 ●自動車が通る場所には整備できない。 ●案内すべき公共的施設と路面材との関係づけの周知が必要 ●路面材の使い分け数には限りがあるため、多数の案内サインを表示できない。 ●当該モデル地域では、路面整備を終えたばかりなので、再整備は難しい。 (3) 路面への塗装 検討時の費用 34,650円/ブロック12枚 色弱者○ 全盲の方△ 高齢者○ ロービジョンの方○ 車いす○ 知的障がい○ 効果 評価(○:プラス効果、●:マイナス効果) ○公共的施設の認識には有効。カラーバリアフリーの考え方の反映が容易。 ●広域避難所までの誘導サインとしては効果が低い。 ●路面上の凹凸面など身体障害のある方に配慮が必要。 ●路面上の摩擦面など歩行者に配慮が必要。 ●交通管理者との協議が必要。 ○歩道から出入口までの距離も短く、出入口の数が少ない公共的施設に有効。 ●汎用性があり、他地域への波及効果は高いが、景観条例など規制の可能性あり。 ●案内すべき公共的施設と路面塗装との関係づけの周知が必要。 ●劣化等による滑りやすさが懸念。 (4) 施設の高所部への施設名表示 検討時の費用 180,000円〜 色弱者○ 全盲の方△ 高齢者△ ロービジョンの方△ 車いす△ 知的障がい○ 効果 評価(○:プラス効果、●:マイナス効果) ●施設管理者との調整が必要。 ●案内サインが見える位置までの近接が必要。文字情報が中心。 ●遮蔽物があると誘導サインとしての効果が低い。 ●上部への視点移動や文字認識が必要なため、 高齢者や知的障がい者への配慮が不足。 ●広告効果など含め、施設管理者による投資が必要。 ●当該モデル地域では、電線や街路樹など障害物が多いので、 動線上から認識できる位置の確保が必要。 (5) 施設壁面への垂直幕等による施設名表示 検討時の費用 50,000円〜 色弱者○ 全盲の方△ 高齢者△ ロービジョンの方△ 車いす○ 知的障がい○ 効果 評価(○:プラス効果、●:マイナス効果) ●施設管理者との調整が必要。文字情報が中心。 ●遮蔽物があると誘導サインとしての効果が低い。 ●上部への視点移動や文字認識が必要なため、 高齢者や知的障がい者への配慮が不足。 ●常設型の懸垂幕の耐用年数は短く、定期的な作り直しが必要。 ●期間限定で周知が必要な内容を含む懸垂幕と常設型の案内が並存するため、 配置、情報内容についての工夫が必要。 (6) 案内誘導のための旗やのぼり類の連続設置 検討時の費用 250,000円〜/3色300枚 色弱者○ 全盲の方△ 高齢者○ ロービジョンの方○ 車いす○ 知的障がい○ 効果 評価(○:プラス効果、●:マイナス効果) ○一定エリア内の誘導表示に有効。 ○旗などの動きにより、固定式案内との差別化や街の賑わいの演出効果が発生。 ●モデル地域外にある広域避難所等までの誘導サインとしては効果が低い。 ●視覚障がい者は旗やのぼりに気付かない可能性あり。 ●常設型の旗の耐用年数は短く、定期的な作り直しが必要。 ●旗などを誘導サインとしていることの周知や、更新時の内容継続が必要。 ●旗などは商店街などのイベントと間違われ、誘導サインと気付かれない可能性あり。 ●他イベントの旗などが掲示されると、誘導サインとしての旗などが目立たない。 ●案内情報が氾濫するため、多数の公共的施設の案内サインを表示できない。 (7) 公共的施設への誘導のための電柱等の利用 検討時の費用 40,000円又は63,000円 色弱者○ 全盲の方△ 高齢者△ ロービジョンの方△ 車いす○ 知的障がい○ 効果 評価(○:プラス効果、●:マイナス効果) ○一定間隔で連続した案内サインとするため、多数の公共的施設を案内できないが、 当該モデル地域では、市役所などの公共的施設が1つの経路上にあり、有効。 ○モデル地域外の広域避難所等に対しても 電柱や街灯の柱部分に方向や距離を示すことで、有効。 ●視覚障害者は気づかない可能性あり。 ●電柱広告の場合は、継続的な掲載費用が必要。 ●当該モデル地域では、表示板を貼れる電柱等が少ないため、 十分な案内情報の掲載ができない。 (8) 公共的施設への誘導のための横断防止柵の着色及び距離表示 検討時の費用 1,408,260円/1140m6枚 色弱者○ 全盲の方△ 高齢者○ ロービジョンの方○ 車いす○ 知的障がい○ 効果 評価(○:プラス効果、●:マイナス効果) ○道路上の連続した案内サインとするため、多数の公共的施設を案内できないが、 当該モデル地域では、市役所などの公共的施設が1つの経路上にあり、有効。 ○モデル地域外の広域避難所等に対しても 横断防止柵に方向や距離を示すことで、有効。 ●視覚障害者は気づかない可能性あり。 ○当該モデル地域では、直線状に横断防止柵を見れるため、連続性の確保が可能。 ●横断防止柵に文字情報により、歩行者が車道側に誘導されるため、留意が必要。 ○情報提供手段として独自性があり、カラーバリアフリーの視点を取り込み可能。 (9) 避難場所の記載など住居表示街区案内図の見直し 検討時の費用 572,250〜 色弱者○ 全盲の方○ 高齢者○ ロービジョンの方○ 車いす○ 知的障がい○ 効果 評価(○:プラス効果、●:マイナス効果) ○モデル地区を含む周辺地域の情報提供が可能。 ○モデル地域近辺の公共的施設と避難場所との案内が連携されることにより、 災害発生時の情報提供に効果的。 ○カラーバリアフリーの考え方などを反映した工夫により 高齢者、障がい者等への対応が可能。 ●情報更新など維持管理のルール化が必要。 ○他地域への波及が可能。 (10) 既存案内サイン等のユニバーサルデザイン化 検討時の費用 対象により変動 色弱者○ 全盲の方○ 高齢者○ ロービジョンの方○ 車いす○ 知的障がい○ 効果 評価(○:プラス効果、●:マイナス効果) ●一定エリア内のデザインの統一化など施設管理者の協力が必要。 ○きめ細かい個別対応により災害発生時の情報提供に効果的。 ○カラーバリアフリーの考え方などを反映した工夫により 高齢者、障がい者等への対応が可能。 ○モデルデザインの提案といった啓発方法が想定可能。 ●個々の施設状況や設置経緯などが異なるため、 個別的かつ段階的な対応となる可能性あり。 (11) 周辺案内板等の新設 検討時の費用 220,500円〜/矢羽型 色弱者○ 全盲の方○ 高齢者○ ロービジョンの方○ 車いす○ 知的障がい○ 効果 評価(○:プラス効果、●:マイナス効果) ○きめ細かい個別対応により災害発生時の情報提供に効果的。 ○カラーバリアフリーの考え方などを反映した工夫により 高齢者、障がい者等への対応が可能。 ○モデルデザインの提案といった啓発方法が想定可能。 ●歩行者の通り抜けがある場合は建築限界の高さを確保する必要あり。 ロービジョンの方のため歩行者の動線を避け、低い位置に表示板を設置するとよい ●既設の案内サインと並ぶことにより、案内サインの情報が氾濫し 利用者に情報が伝わりにくくなる可能性あり。 (12) 民間の既存案内サインの活用 検討時の費用 対象により変動 色弱者○ 全盲の方△ 高齢者○ ロービジョンの方○ 車いす○ 知的障がい○ 効果 評価(○:プラス効果、●:マイナス効果) ●一定エリア内のデザインの統一化など案内板設置者の協力が必要。 ○民間施設の協力が得られれば、 災害発生時に緊急避難所、給水所、トイレなどの確保及び表示案内が可能。 ○カラーバリアフリーの考え方などを反映した工夫により 高齢者、障がい者等への対応が可能。 ●モデル地域では、民間の既存案内サインは少ないため、 多数の公共的施設を案内できない。 ●商業施設の案内サインに市役所名を表示すると、 商業施設内に市役所があると誤解される可能性あり。 (13) 広報用掲示板の活用 検討時の費用 複写代程度 色弱者○ 全盲の方△ 高齢者○ ロービジョンの方△ 車いす○ 知的障がい○ 効果 評価(○:プラス効果、●:マイナス効果) ○多数の情報提供には不向きであるが、補完手段としては有効。 ○整備経費が不要であり、既存の案内資料の活用により、直ちに実施可能。 ●周辺案内図を掲載することで、広報・公聴などの本来目的を果たせない可能性あり。 「やまとPRボード」は恒常的に利用されており、開いている期間がほとんどない。 ●広報掲示板機能と地図案内情報機能が混在し、 利用者に情報が伝わりにくくなる可能性あり。 (14) 道路上の案内標識への施設名表示 検討時の費用 道路管理者が整備 色弱者○ 全盲の方△ 高齢者○ ロービジョンの方○ 車いす○ 知的障がい○ 効果 評価(○:プラス効果、●:マイナス効果) ●案内標識のうち経路案内は、道路管理者などからなる委員会で表示地名を決定。 本検討会で表示地名の検討は不可。 ●電線や街路樹など障害物が多い中でも、 動線上から認識できる位置の確保が必要。