第6章神奈川のバリアフリー【問43〜問47】 1まちなかで困っている人を見かけたときの行動【問43】 【全体の状況】 まちなかで、障害者、高齢者、妊産婦、乳幼児を連れた方などが困っているのを見かけたときに、 どのようにすることが多かったか尋ねたところ、「自分から声をかけて手助けした」(56.2%)が5 割台で最も多く、「何もしなかった」(10.7%)は約1割であった。 【地域別の状況】 地域別にみると、「自分から声をかけて手助けした」は、横須賀三浦(63.6%)が6割台で最も多 かった。また、「困っているのを見かけたことがない」は、県西(25.4%)が2割台であった。「何 もしなかった」は、相模原(12.9%)が1割台であった。 【性・年代別の状況】 性別にみると、「自分から声をかけて手助けした」は、女性(60.6%)が男性(50.6%)を10.0 ポイント上回り、「何もしなかった」は、男性(15.3%)が女性(7.0%)を8.3 ポイント上回った。 性・年代別にみると、「自分から声をかけて手助けした」は、女性の30〜50 歳代(62.1%〜65.4%) が6割台で多かった。また、「困っているのを見かけたことがない」は、女性の70 歳以上(31.0%) が約3割であった。「何もしなかった」は、男性の30〜50 歳代(17.4%〜19.3%)が多かった。 2手助けをしなかった主な理由【問43−1】 【全体の状況】 問43 で「何もしなかった」、「相手から声をかけられたが断った」と回答した153 人に、その主な 理由を尋ねたところ、「お節介になると思った」(38.6%)が約4割となり、次いで「手助けの方法が わからなかった」(17.6%)が1割台であった。 3バリアフリーに関する用語の認知度【問44】 【全体の状況】 バリアフリーに関する3つの用語とその意味を提示して、それぞれについて知っていたか尋ねた。 「(1)バリアフリー」では、「言葉も内容も知っていた」(95.4%)が9割に達した。 「(2)ユニバーサルデザイン」では、「言葉も内容も知っていた」(47.3%)が4割台となり、「知 らなかった(今回の調査で初めて知った)」(29.4%)が約3割であった。 「(3)みんなで創るバリアフリーの街づくり〜県民会議からの提案〜」では、「知らなかった(今 回の調査で初めて知った)」(69.6%)が7割となった。 【地域別の状況】 地域別にみると、「(1)バリアフリー」では、「言葉も内容も知っていた」は、川崎(97.5%)、 横須賀三浦(96.1%)、湘南(95.8%)がそれぞれ9割台で多かった。 「(2)ユニバーサルデザイン」では、「言葉も内容も知っていた」は、湘南(51.9%)が約5割 で最も多く、「知らなかった(今回の調査で初めて知った)」は、県西(39.0%)と県央(37.0%) が多かった。 「(3)みんなで創るバリアフリーの街づくり〜県民会議からの提案〜」では、「知らなかった(今 回の調査で初めて知った)」は、県央(79.7%)が最も多く、川崎(77.2%)と県西(74.6%)が続 いた。 【性・年代別の状況】 性別にみると、「(2)ユニバーサルデザイン」では、「言葉も内容も知っていた」は、男性(51.4%) が女性(44.2%)を7.2 ポイント上回り、「言葉は知っていたが、内容は知らなかった」は、女性(24.5%) が男性(17.3%)を7.2 ポイント上回った。 「(3)みんなで創るバリアフリーの街づくり〜県民会議からの提案〜」では、「言葉も内容も知 っていた」は、男性(14.7%)が女性(9.9%)を4.8 ポイントわずかに上回った。 性・年代別にみると、「(1)バリアフリー」では、「言葉も内容も知っていた」は、男性の30 歳 代(99.1%)が最も多かった。 「(2)ユニバーサルデザイン」では、「言葉も内容も知っていた」は、男性の20 歳代(60.6%)・ 40 歳代(61.3%)がともに約6割で多かった。「知らなかった(今回の調査で初めて知った)」は、 女性の60 歳代(41.5%)・70 歳以上(41.4%)がともに約4割となった。 「(3)みんなで創るバリアフリーの街づくり〜県民会議からの提案〜」では、「知らなかった(今 回の調査で初めて知った)」は、女性の20 歳代(80.3%)・30 歳代(78.8%)が多かった。 4バリアフリー化が進んでいない場所【問45】 【全体の状況】 日常生活の中で、バリアフリー化が進んでいないと思う場所を複数回答で尋ねたところ、「道路」 (65.0%)が6割台で最も多く、「住宅」(36.9%)、「公共交通機関の施設(駅、バス乗り場など)」 (36.5%)、「商業施設(スーパー、レストランなど)」(35.6%)、「観光施設(寺社、お城、美術館な ど)」(32.0%)がそれぞれ3割台で続いた。 【地域別の状況】 地域別にみると、「商業施設(スーパー、レストランなど)」は、川崎(41.6%)と県央(41.3%) がともに約4割となった。 【性・年代別の状況】 性別にみると、「公共交通機関の施設(駅、バス乗り場など)」は、女性(40.8%)が男性(31.0%) を9.8 ポイント上回り、「公共車両(電車、バス、タクシーなど)」は、女性(30.2%)が男性(20.7%) を9.5 ポイント上回った。 性・年代別にみると、「住宅」は、男性の50〜70 歳以上(44.7%〜50.0%)が多かった。 5バリアフリー化の達成度【問46】 【全体の状況】 10 項目の設備を提示して、それぞれの設備について、障害者、高齢者、妊産婦、乳幼児を連れた 方などが利用しやすいように整備されていると思うか尋ねた。 「整備されている」と「どちらかといえば整備されている」を合わせた《整備されている》では、 「(1)駐車場」(67.9%)が最も多く、「(7)トイレ」(60.6%)と「(6)エレベーター」(58.7%) が続いた。 一方、「整備されていない」と「どちらかといえば整備されていない」を合わせた《整備されてい ない》では、「(2)道路や駐車場から建物の出入口までの通路」(53.4%)と「(4)建物内の通路」 (52.7%)がともに5割台で多かった。 【地域別の状況】 《整備されている》を地域別にみると、「(7)トイレ」では、相模原(66.9%)と県西(64.4%) がともに6割台で多かった。 【性・年代別の状況】 《整備されている》を性・年代別にみると、「(10)授乳やおむつ替えの場所」では、女性(52.9%) が男性(46.2%)を6.7 ポイント上回り、女性の40 歳代(61.6%)が約6割で最も多かった。また、 「(2)道路や駐車場から建物の出入口までの通路」では、男性の30 歳代(54.1%)が5割台で最 も多く、次いで男性の20 歳代(45.5%)が4割台となった。 6バリアフリーの街づくりにむけて力を入れる必要がある取組み【問47】 【全体の状況】 バリアフリーの街づくりの普及・推進にむけて、特に力を入れて取り組む必要があると思うこと を複数回答(3つまで)で尋ねたところ、「道路のバリアフリー整備」(53.1%)が5割台で最も多 く、次いで「公共交通機関のバリアフリー整備」(44.1%)が4割台となった。 【地域別の状況】 地域別にみると、「公共交通機関のバリアフリー整備」は、川崎(51.8%)が約5割で最も多かっ た。また、「車いす用の駐車スペースやみんなのトイレなどのバリアフリー施設を、必要とする人が いつでも使えるようにする仕組みづくり」は、県西(33.9%)と県央(32.6%)がともに3割台と なった。 【性・年代別の状況】 性・年代別にみると、「公共交通機関のバリアフリー整備」は、女性(47.4%)が男性(41.8%) を5.6 ポイント上回り、女性の20 歳代(59.2%)・30 歳代(54.5%)がともに5割を超えて多かっ た。また、「住宅のバリアフリー整備」は、男性の60 歳代(30.3%)・70 歳以上(28.1%)が多か った。