資料6 第5回神奈川県障害者施策審議会障害当事者部会の報告                      開催日時は令和7年5月27日の火曜日14時から16時 場所は神奈川県庁新庁舎5階第5会議室 以下、議題2つ、報告事項2つ                     議題1団体の活動の社会への発信について 第3回・第4回の障害当事者部会で議論があった本件議題について、障害者施策審議会への報告資料案に対して意見をいただいた。 以下、いただいた意見 1情報発信をする際の工夫・効果に関する意見 ・相談を受ける際、直接会う機会を作ることで、情報発信をしている団体のWEBサイトにアクセスが増えている。 ・当事者向けの相談サロンなどを開催し、団体の情報を直接発信することで、団体への加入者が増えている。 2現在の団体活動で困っていることについて ・障がい理解や団体活動の情報を載せたチラシ・DVD等を作成して、配ったり置いたりしているが、手に取ったり活用してもらえない。 ・虐待防止や差別解消について、施設訪問等をして伝えているが、コミュニケーションをとることが難しい人にどう伝えるか課題がある。 ・会員、支援者・ボランティアの人数が減っている。高齢化も進んでいる。 ・団体の活動ができる場所が少ない。 ・会場費だけでなく、通訳者等の費用が負担になっている。 3今後の団体活動に必要だと思うことについて ・情報共有や協力のため、当事者同士の横のつながりが必要。 ・団体活動を支援するボランティア同士や、ボランティア活動をつなぐボランティアセンター同士など、支援者同士がつながることも必要。 ・年代を超えて一緒に活動するだけではなく、若者は若者同士など、年齢層ごとに適した場所で活動したり、活動先を紹介しあうことも必要。 ・発信する情報は、なるべく噛み砕いて分かりやすく伝えることが必要。 ・障がいの理解促進のための交流は、小学生とすることがほとんどであるため、中高生との交流の機会も必要。 ・事業や活動の内容を、対象となる機関等に周知していくことが必要。 議題2障がい当事者の視点から働くことを考える 以下、議題の概要と主な意見 概要 県において、障がい当事者の多様な働き方を支援するため、障がい当事者の方が働くことについてどのようなイメージを持っているか、経験等を踏まえ自由に意見をいただいた。 主な意見 ・社会参加をする、地域に関わるということが働くということではないかと思う。 ・給料があったほうが良いのは間違いないが、その他に社会から評価されているということが大切。 ・たとえ働くことができなかったとしても、生きていることはそれだけで素晴らしいこと。 ・作業所に通いながら徐々に一般就労に移行できるようになるとよいと思う。 ・8時間の労働が難しい場合、1時間だけでも働ける環境があるとよい。 ・採用時の面接で、合理的配慮のことを聞かれたら自分の障がい特性を包み隠さず話すことが、自分のためにも雇用主のためにもなると思う。 報告事項1障がい者主体の活動を行う団体の支援について 県が取組む障がい当事者団体の活動に対する支援(県による活動費の一部負担や、運営の手伝い)を紹介した。 報告事項2 神奈川県当事者目線の障害福祉推進条例〜ともに生きる社会を目指して〜に基づく基本計画について 計画の指標・評価に関する調査(アンケート調査、インタビュー調査)の実施を報告するとともに、委員への協力を依頼した。また、計画の概要版について進捗を報告した。