1ページ 資料1 「神奈川県当事者目線の障害福祉推進条例〜ともに生きる社会を目指して〜に基づく基本計画」の調査及び評価について 1 調査及び評価について 本計画の評価方法については、既存の実績値評価である数値評価に加えて、新たに障害当事者等から直接意見をいただく当事者評価を行い、この2つを取りまとめて最終評価を示す。 また、新たに加える当事者目線の指標の調査については、この数値評価及び当事者評価に係る調査と合わせて行い、本計画を基に、地域共生社会の実現に向けて進めているか、その達成度を公表する。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        2ページ 2 評価の取りまとめについて 別冊の評価表@指標の評価、A大柱ごとの評価、B実績評価シートによる小柱ごとの評価、にて取りまとめる。 3 ヒアリングを行う内容について ヒアリングは、一人30分程度(1問につき約5分×6問)を想定し、次の内容について調査を行う。 (1) 計画の指標について2問 (2) 小柱ごとの評価について3問程度 次の考え方により、ヒアリング対象とする小柱(案)を検討した。 考え方 未達成の数値目標(評価B、C、D)を含み、「県において特に注視すべき施策に関連する目標」や「社会からの関心が特に高いと思われる目標」を含む小柱を選定 評価が低い数値目標を多く含む小柱であっても、小柱の内容が特定の障害種別等に限定されるものについては、一律のヒアリング対象とはしないが、該当する障害種別の方へのヒアリングの際に、「当事者目線で遅れを感じる項目」として個別に意見を聴取する。 当事者評価におけるヒアリング項目案 以下の項目に加えて、「2つの指標」についてもヒアリングを行う。 1つめ 大柱W、中柱7、小柱1当事者目線の障害福祉の理念の普及啓発 目標は誰もが互いの目線に立ちながら障害福祉を考える社会を目指す 主な項目はともに生きる社会かながわ憲章の認知度 評価はC 県民ニーズ調査における障害者に配慮した行動をとる人が増えたと思うと回答する人の割合 評価はB 数値評価はB 2つめ 大柱V、中柱6、小柱1就労支援の充実 目標は障害の程度や状態、特性に応じて安心して働くことができる社会を目指す 大柱V、中柱6、小柱2障害者雇用の促進 目標は障害の理解が進み、障害当事者が誰でも活躍できる職場を増やす。 主な項目は就労移行支援事業等を通じて、一般就労に移行する人の数 評価は決まっていない  施設から公共職業安定書に誘導した人数 評価はC 施設から障害者就業・生活支援センターに誘導した人数 評価はD 3つめ 当事者目線で遅れを感じる項目 相談支援体制の構築/地域生活移行支援等の充実/障害のある子どもへの支援の充実/情報のアクセシビリティの向上等について ヒアリング調査で得た意見は、実績評価シートにまとめる。 本日ご意見いただきたいことは、事務局案としてヒアリング項目を選定したが、このほか、ヒアリング項目とすべきと考える項目があればご意見いただきたい。 3ページ 4 アンケート調査について 回答は9月1日まで。 以下は8月15日時点の集計。 調査名は当事者目線の障害福祉推進条例〜ともに生きる社会を目指して〜に基づく基本計画に関するアンケート調査 受付方法は県電子システム(e-kanagawa)、ファクシミリ、郵送 集計期間は7月4日から8月15日 回答数は216 以下、設問 ご記入いただくのはどなたですか。 回答数は、ご本人48、本人の代筆者14、本人の家族73、支援者81 主な障がい等の種類を教えてください。 回答数は、身体障害31、知的障害83、精神障害53、発達障害28、難病0、重心9、高次脳機能障害0、その他12 お住まいの市町村を教えてください。 回答数は、横浜市66、川崎市6、相模原市14、横須賀市18、平塚市9、鎌倉市8、藤沢市28、小田原市9、茅ヶ崎市1、逗子市3、三浦市0、秦野市9、厚木市15、大和市4、伊勢原市4、海老名市6、座間市5、南足柄市0、綾瀬市1、葉山町1、寒川町1、大磯町0、二宮町0、中井町0、大井町3、松田町1、山北町0、開成町3、箱根町0、真鶴町0、湯河原町0、愛川町1、清川村0 問1 障がいのある人が身近で普通に生活しているのが当たり前だという考え方についてどう思いますか。 回答は、そう思う157、どちらかと言えばそう思う45、どちらかと言えばそう思わない11、そう思わない3 問2 障がいのある人は、日ごろの生活の中で、困りごとや不自由さを感じていると思いますか。 回答は、感じていると思う146、どちらかと言えば感じていると思う43、どちらかと言えば感じていないと思う12、感じていないと思う7、分からない7、無回答1 自由意見 記入した方は、ご本人51、ご家族69、支援者73 問1の自由意見 ・障害があるかないかはその人個人の問題ではない。背が低い人、高い人、太っている人、痩せている人、闘病している人などと同じ。何の違いがあるのか(発達障害 支援者) ・地域に理解のある人ばかりでなくトラブルが起きやすい。包括センターなども機能していないところが多く、現場から相談しても解決できない事例が多い。(身体障害 支援者) ・障がい者であっても普通に生活する価値があると思うので地域で生活していってもよいと思う。(精神障害 本人) 問2の自由意見 ・重度障碍者で山中の施設入所中であれば、家族と自由に会えない。好きなものが食べられない。必要以上に行動が制限されている。(知的障害 家族) ・障害の理解については、総論賛成、各論反対の社会全体の風潮があり、誤解や偏見も多い。まだまだ理解と配慮が行き届いていない。(精神障害 支援者) ・ヘルパーが障害者を理解していない。(身体障害 本人) 4ページ 5 ヒアリング調査について 調査の協力依頼を、7月4日付けで発出した。(8月4日まで受付け) 発出先は計271か所(市町村自立支援協議会、障害者施策審議会、障害当事者部会、障害児者施設、当事者団体等関係団体) 加えて、障害福祉情報サービスかながわ(Webサイト)にも掲載した。 希望者は計55名(36団体+個人) ※内訳:横浜市7、川崎市4、相模原市3、横須賀市3、平塚市2、藤沢市7、厚木市3、大和市1、伊勢原市2、海老名市2、葉山町1、愛川町1 希望者の主な障害種別は身体9、知的15、精神4、重心6、難病1の団体及び 個人。当事者の家族、支援者のほか、希望者本人からの申し込みもあり、「ヒアリングは家族と一緒に実施したい」といった希望があった。 9月後半から10月後半までの間で、障害福祉課職員が対面またはオンラインでヒアリングを実施する予定。(本日の審議会後にヒアリング項目を確定させ、改めて希望者に連絡をすることとしている) 6 指標の調査(県民ニーズ調査)について  第1回課題調査は9月30日まで回答受付中。 県民ニーズ調査は、住民基本台帳からの層化二段無作為抽出された、県内在住の満18歳以上の方3,000人に対して実施。(1)郵送による調査票の配布、(2)郵送とインターネットの併用で回答を行う。 令和6年度の回答率は約40% 調査票の質問 11 ともに生きる社会かながわ 問30 障がいのある人が身近で普通に生活しているのが当たり前だという考え方について、どう思いますか。 選択肢は、1そう思う、2どちらかといえばそう思う、3どちらかといえばそう思わない、4そう思わない 問31 障がいのある人は、日ごろの生活の中で、施設や設備、制度などがなかったり、障がいへの理解が足りなかったりすることで、困りごとや不自由さを感じていると思いますか。 注釈 ここでいう困りごとや不自由さとは、例えば、障がいを理由に、診療を断られる、契約を断られる、避難場所などで我慢している、へルパーが足りず自宅で生活できない、などをいいます。 選択肢は、1感じていると思う、2どちらかといえば感じていると思う、3どちらかといえば感じていないと思う、4感じていないと思う、5わからない 5ページ 今後の審議会等のスケジュール(予定) 令和7年8月から9月30日まで県民ニーズ調査期間、質問紙、インターネットの併用 令和7年9月 第44回障害者施策審議会 数値評価の結果等からヒアリング調査の項目等の洗い出し 令和7年9月から10月 審議会開催後に当事者ヒアリング調査を開始、当事者評価を実施 令和7年12月から1月頃 第45回障害者施策審議会 調査結果をもとに最終評価案を検討 令和8年2月 第46回障害者施策審議会 最終評価の報告 令和8年3月 県ホームページで評価結果を公表 中間見直しに向けたスケジュール(予定) 令和7年度 令和6年度の評価及び新指標の調査開始 令和8年度 令和7年度の評価及び新指標の調査に基づき目標値を設定し中間見直し案の作成 令和9年度から中間見直し後の計画スタート 以上