第5回神奈川県障害者施策審議会障害当事者部会 欠席者意見一覧  第5回神奈川県障害者施策審議会障害当事者部会に当日欠席された委員から、次のとおり意見をいただきました。 議題1 団体の活動の社会への発信について(資料1) ・「2現在の団体活動で困っていること」についての意見 (尾山委員) ・神奈川県精神障害者地域移行・地域定着支援事業のピアサポーターとして活動していますが、事業が実施されていた19年間で、継続して病院訪問できているのが、活動範囲内の6病院中1病院のみ。これは、この県の素晴らしい事業が病院に周知されていない、または評価されていないことを意味しています。 ・定例会などの企画を実施するための会場確保が大変である。 (弓矢委員) ・(追加を求めるものではないが)コミュニケーションが取りづらい人に限らず、施設に入所されている方は、情報が入りづらいことも多くあるので、そういった方々にどう伝えるかも課題。 ・「3今後の団体活動に必要だと思うこと」についての意見 (尾山委員) ・神奈川県精神障害者地域移行・地域定着支援事業を継続すること。 ・神奈川県精神障害者地域移行・地域定着支援事業を活動範囲内の6病院に周知させていくこと。 ・神奈川県精神障害者地域移行・地域定着支援事業を活用することによる利得を病院に提示すること。 ・定例会などの企画を実施するための会場確保の支援(利用料・手続)。 議題2  障がい当事者の視点から「働くこと」を考える(資料2) (尾山委員) 「『働くこと』と聞いて、どんなイメージが浮かびますか?」への意見 ・「働くこと」の範囲が狭い。 ・「働かざる者食うべからず」という言葉に多くの精神障害者が殺されている。 ・「働きたいのに働けない」のは、障害者に対する権利侵害だという認識が持たれていない。 「働くこと」への提案 ・「働く」とは「傍を楽にすること」だと思います。それができているのであれば、勤務形態・勤務時間の多い少ないだけでなく、報酬が少ない・報酬がもらえないことも、「働いている」のだと思います。 ・「生きていること」への低評価に強く抗議いたします。たとえ「働くこと」ができなかったとしても、「生きていること」は、ただそれだけでも素晴らしいことなのです。「生きている人」に、「なにもしていない」とは言わないでほしいです。 (弓矢委員) ・「働くこと」は福祉的就労における工賃も含め、報酬を得ることではないかと個人的には考えている。 ・「働く」動機は、社会参加の側面も、お金を得るという側面もある。 ・無報酬の社会参加は「働く」とは別の側面があるのかな、とは思う。 ・例示の「描いた絵を売る」ということについて、「既に絵を売って生計を立てている人」を行政が支援することは「働くことの支援」だと思うが、「いつか売れるかもしれない絵」を描くことを支援することを「働くことの支援」というのは難しいのではないか。 ・就労時にヘルパーが利用できない件については以前から不便を感じていたが、最近、横浜・川崎・相模原市において、使えるようになってきた。今後、県内の政令市以外の市町村にも拡大できれば良いと思う。 ・企業で障がい者雇用が進んでいるが、障がい者雇用を扱う求人サイト等で公表されている募集は、いわゆる一般的な事務作業の仕事や在宅でできる仕事が多い。 ・例えば私は社会福祉士の資格を持っているが、その資格を生かせる障がい者雇用の求人はなかなか出てこない。 ・福祉の分野に限らず、勉強をして専門的な資格を取得している障がい当事者は多くいるが、そういった人が活躍できる求人はほとんどない。せっかく取得した資格や専門性を生かせる仕事に就くには一般の採用に応募し、障がい当事者であることを伝えていくしか無いように思われる。 ・専門職の障がい者雇用が進められるような取組があるとよい。 報告事項1 障がい者主体の活動を行う団体への支援について(報告資料1) (弓矢委員) ・所属団体でも年1回学習会を開いている。講師謝礼も支払っているので良い取組みかと思う。 ・現在は落ち着いたが、今まで使っていたところが改修で一定期間使えなかったことがあり、会場探しの支援も良いと思う。