資料4 (1ページ) 第4回 神奈川県障害者施策審議会障害当事者部会(報告) 日時:令和7年1月22日(水)14時〜16時 場所:神奈川県庁新庁舎5階 第5会議室 議題1 災害時の対応について (概要) 避難行動要支援者名簿や個別避難計画の作成、避難所の設置や災害情報の発信など、災害への備えに関する行政の取組と、その課題を説明した上で、以下の観点から意見を聴取した。 ・避難時に支援する人をどう決めればよいか。 ・避難所で安心して過ごすために、障がいの種類に応じて、どのような配慮が必要か。 ・災害時の避難等について不安に思うことはどんなことか。 (主な意見) ・薬を飲む際には、より多くの水が必要になる。薬の副作用で喉が渇くこともあるため、水の配分への配慮や、水が多く必要になることへの周囲の理解が必要。 ・普段飲んでいる薬や、その他の情報(家族構成など)を書けるカードがあると良い。 ・自分の障がいや、配慮の必要性については自分で申し出る。言わないと外見からは分からない障害もあるので、自分から言うことも大事だと思う。 ・精神障がい者は避難所での生活が難しく、在宅避難を選ぶことも考えられる。自宅で避難している人への配慮、情報の提供、モノの提供、安否確認が必要と考える。 ・家から出づらい人、引きこもりの人への情報伝達や支援・配慮も考える必要がある。 議題2 愛名やまゆり園の再整備について (概要) 愛名やまゆり園の再整備の概要を説明した上で、以下の観点から意見を聴取した。 ・地域に溶け込んだ暮らしを実現するために、住まいの確保の他に必要な支援。 ・地域での暮らしが難しくなったときに、短期入所や相談支援の他に必要な支援。 (主な意見) ・困ったときに相談できる人をあらかじめ決めておく。 ・地域で暮らすのに必要なのは挨拶。自分で言えない人は周りの人に言ってもらうなどの支援が必要。 ・グループホームで自信をつけて地域に戻れるようなサポートが必要。ショートステイでもいいから少し考える時間を作る。地域で安心できる環境を作る。外に出て輪を作る。 (2ページ) 議題3 団体活動の社会への発信について (概要) 団体が情報発信をする際の課題について、発信している情報の内容や発信時の工夫・効果とともに意見を聴取した。 (主な意見) ・身体障がい者施設を訪問して、悩みや苦情を聞いてサポートしている。障害者虐待  防止法や障害者差別解消法について、施設利用者に対して発信したいが、意思疎通が  難しい方には知ってもらいにくいのが課題。 ・ピアサポーターの病院訪問事業を行っている。コロナ禍で訪問を受け付けてもらえなかったが、定例会の開催や広報の送付により、1か所の病院で解禁された。他の病院は継続した訪問ができていないため課題と感じている。 ・視覚障害者協会では、当事者はもちろん、小中学生向けに普及啓発活動をしている。相模原市から委託をうけて「なんでも相談サロン」をやっていて、チラシやポスターで広報している。会員は増えてきている。 ・過去、自団体で作成した啓発用DVDを市町村へ送付したが活用して貰えていないようだ。DVDを使って広報してほしい。 ・世代ごとの活動の場を作ればよいと思う。 報告事項1 神奈川県当事者目線の障害福祉推進条例〜ともに生きる社会を目指して〜に基づく基本計画の指標・概要版について (概要) 計画の新たな指標は「障害のある人が日ごろの生活の中で不自由を感じている割合」とすることを報告した。あわせて、計画の概要版作成の進捗について報告した。 (主な意見) ・指標について、数値が出たら終わりではなくて、評価・施策に繋げていくことが重要。 報告事項2 政策立案過程への障がい者の参加について(県の会議への障がい者の 参加について) (概要) 県の審議会等への障がい当事者の参加方法について、委員の皆様からいただいた意見を踏まえ、登用を進めていくことを報告した。 (主な意見) ・当事者目線と言いながら、当事者が参画している会議が少ない。 ・参考人などの形で参加が適当とされた「かながわ自殺対策会議」は、自殺と精神はつながりが深いので当事者が入るべき。 以上