当日配布資料 計画に掲載するイメージ図について新旧を比較して掲載しています。 ひとつめは、支援者目線と当事者目線の違いの一例です。 古いものは、イラストのみで説明をしているものでしたが、障害当事者部会の委員から、「絵だけではなく解説文も付け、文章から情景がわかるようにしてほしい」との意見を受け、修正しました。 新しいものでは、イラストの右側に次の解説を付けています。 @当事者の目線が不在になる「支援者目線」 《解説》 視覚障害の女性が、支援者とともに服を買いに来た場面です。 店員は、支援者に向かって「彼女は何色の服がお好きですか?」と尋ね、支援者が「彼女は○○色が好きです」と答えています。 店員は、視覚障害の女性に対して、「色は分からないかな?」や「何色と聞かれても困るかな?」、「嫌な思いをさせてしまうかな?」と悩み、女性ではなく支援者に聞いてしまいますが、女性は、「色は見えないけど自分で選びたい、自分に聞いてほしい」と思っています。 この場面では、当事者の目線が不在といえます。 A当事者本人が中心となる「当事者目線」 《解説》 店員が視覚障害の女性に向かって「何色の服がお好きですか」と尋ね、女性が「私は○○色が好きです」と答えている場面です。 ここでは、店員は「障害があっても、まずは本人に聞いてみよう…本人の気持ちが大切」と考え、支援者も、「まず本人の気持ちが大切。難しそうなら手伝おう。」と見守っています。 この場面では、当事者の目線で店員と支援者が女性に対応しています。 このような解説を追加したイラストとしています。 なお、新しいものでは、イラストに出てくる人物に、「女性(当事者)」や「支援者」、「店員」と名前を付けています。 次に、県民総ぐるみで地域共生社会を作るイメージ図です。 こちらも、障害当事者部会の委員から「イラストだけではそれぞれの関係性がわかりにくい。説明する文章を付けてほしい」との意見がありました。 これまでは、「互いに認め合い、支え合い、理解し合い、声を掛け合うなど、同じ社会に住む隣人として共に生きる上で、これらの当たり前の意識を、地域全体で高め、広めていくイメージ」という文章をイラストに補足しているだけのものでした。 修正したものでは、「県民総ぐるみで地域共生社会を作るということは、福祉や医療、教育などといった県民の 生活を支える様々な機関の整備や、安心して暮らせる住まいの確保、みんなが利用できる  公園の整備、文化芸術やスポーツ等の余暇活動の充実など、暮らしに必要な環境の整備が推進されることに加え、地域に暮らすあらゆる県民が総ぐるみで地域共生社会を作ることが重要です。 県民一人ひとりが、互いに「認め合う」、「理解し合う」、「支え合う」、「声を掛け合う」こと 等を意識し、行動につなげるととともに、地域全体でこの意識を高め、広めていくことにより、 あらゆる県民が暮らしやすくなった社会が、地域共生社会であると考えます。」 という文章をページの冒頭に記載し、これをイラストで表現したものをページ中央に載せました。 イメージとしては、大きな円の中央に「あらゆる県民」を置き、周囲に「県民を支える機関」として、教育・医療・行政・相談などの機関のほか、県民の生活を豊かにするスポーツや芸術、観光等のピクトグラムを配置しています。 「あらゆる県民」の直上には、「ともに生きる社会を目指して取り組む」と記載しています。 なお、図には、障害者支援施設の利用・入所から、地域生活移行に至る循環図も載せており、ページ下部に「この地域共生社会では、障害者支援施設を、地域社会を形作る一つの資源として明確に位置づけるとともに、これを利用する人々についても、常に地域社会の中にあるものと整理しています。」という文章で締めくくっています。 以上