気になる隣の社食ごはんのページ エントリーナンバー8、株式会社牧野フライス製作所 厚木事業所の取材内容 今回取材に応じてくださったのは、総務課の保坂さんです。 こちらの事業所では関連会社を含めて870名の方が働かれています。 男女比は9:1。年齢層は10代〜60代と幅広く、 平均年齢は30〜35歳です。食堂の利用は680名程(約8割)だそうです。 保坂さんの言葉 「食堂は眺めの良い4階にあります。工場を建てるとき、一番最初に食堂の場所を決めました。 担当として健康診断結果を見ていますが、BMI25以上(肥満)は2.5%ほどおり、少しでも減らしたいと思っています。 社員には上下1階分の移動は階段の利用を周知徹底しています。当社は天井が高いので階段1階分は通常の2階分あります。 座っている時間が長い人は、自発的に階段を利用している人が多いです。また、社員には健康管理室の活用を呼びかけています。 健康診断後のフォローは社内での受診者だけでなく、外部の医療機関を受診した社員からも結果をもらって実施しています。 受診が必要と思われる人は産業医につないでいます。 食堂と事務所は隣接しているので、何かあればその都度、総務主任、食堂担当、食堂チーフでミーティングし、相談をしています。 食堂アンケートを実施し、近隣の系列会社食堂とも比較を行っています。2月にメニュー等をリニューアルし、 食材もなるべく県内産の物を使ってもらうことにしたところ、社員からも味が変わったと好評です。 ディスプレイも社員へアピールするため見やすく工夫していただいています。 食堂との連携として、メニューを社内ネットに載せています。食事療法をされている方は、栄養表示を見て食べるものを決めたり、 主治医に食べたものを報告したりと活用しているようです。メニュー全体の情報が欲しいとの要望から、現在は小鉢にも栄養表示を載せています。 外国人の社員のために英語標記の献立表も用意し、ベジタリアンの方にも喜ばれています。 社員の皆さんの健康を守る産業医の先生にお話を伺いました。 産業医の岡田先生の言葉 「健康診断後は保健師が保健指導を、産業医が要受診の指導・相談をしています。食事療法が必要な人のメニュー選びをはじめ、継続的なフォローを行っています。 当社社員の健診結果は、全国の平均と同じく5割は有所見者です。高血圧、脂質異常症、糖尿病など耐糖能異常は年齢が上がるとともに増えています。 一日の1/3を過ごす会社での食事(社食)はとても大切であり、生活習慣病の一次予防としても重要であると考えています。 会社担当者や食堂とは連携し、保健師も含め定期的に話し合いをしています。社員が自分で考えて食事選択ができるよう、 栄養表示や減塩メニューなどを取り入れてもらいました。また、メニューは1000kcalを超えないように、ヘルシーメニューの提供を、 野菜をたくさん、と様々な要望をしてきましたが、サラダバーの導入等、対応が早くとても良いです。 今後は女性のニーズを反映させたセットメニューや食物アレルギー(若い人に多い)への対応なども望まれるところです。 ここの食堂はとても良い位置にあり、景色がよく居心地がいいです。他部署の人と会う場として、人間関係を養う場として、 社員の皆さんに利用していただく食堂になっていると思います。」 こちらが食堂です。 「明るい場所で食事を」「従業員に喜んでもらえるように」という思いから、こちらの食堂は社内で最も景色が良い場所に作られました。 食堂の入り口です。サンプル、週間メニューのほかに健康や栄養に関する情報提供もあります。 週間メニューは日本語と英語の2種類。栄養成分表示もあります。 メニューは定食3種類、カレー、麺類。ヘルシーメニューは金曜日限定です。見た目のおいしさにもこだわりのあるサンプルが目を引きます。 お昼のピークは12:00〜12:15の15分間。各カウンターにはあっという間に行列ができます。 テーブルの上には卓上メモがあります! こちらはサラダバーです。なんと、定食メニューにはサラダバー付き! みなさんたっぷりと盛り付けていました。 食事をする人は12時前は小さいボウル(右)で、12時からのピーク時は上のサラダバーにチェンジ。 これには「サラダは冷たい状態でおいしく食べていただきたい」というチーフの思いが込められています。 この日のメニューです Aランチ 『鶏の葱味噌焼』 Bランチ 『肉団子のクリーム煮』 ご飯は『小盛り』『中盛り』『大盛り』の3種類! 定食にはサラダバーもついて、“野菜たっぷり”! 食堂チーフの今井栄養士さんの言葉 「限りある予算を有効に使いおいしく食べていただくため、冷凍の素材の下処理方法には注意し、食感や色を損なわないようにしたり、 盛り付け方法については給食会社社員で確認、決定してパート職員さんに盛り付けてもらうなど見た目のおいしさにも日ごろから気をつけています。 食堂のリニューアル後は、よりおいしい食事を提供するために県内の食材を利用しています。  年4回は鉄や骨そしょう症に関するイベントを食堂主体で行っています。健康情報と併せて主菜や小鉢の食材を紹介するなど献立にも反映させています。 いつもお客様の目線でサービスを提供し、おいしかったと言ってもらえるように、お客様の要望になるべくそえるよう気をつけています。」 ヘルシーメニューの紹介 金曜日限定!!ヘルシーメニュー ● かじきまぐろの  ピーナッツバター焼き●   エネルギー  624kcal  たんぱく質 26.2g  脂質    17.6g  炭水化物  87.5g  塩分    2.6g   ヘルシーメニューのポイント ●エネルギー:650kcal程度 ●塩分:3g以下 ●野菜たっぷり! ヘルシーメニューを召し上がっている方へのインタビュー 食堂利用者さんへのインタビュー1 「食堂は毎日利用します。今日は、美味しそうだったのでヘルシーメニューを選びました。  毎回ではありませんが、ヘルシーメニューも食べています。普段は野菜をとるように気をつけているので、サラダバーはよく利用します。」 食堂利用者さんへのインタビュー2 「食堂は毎日利用します。食事で気をつけていることは、野菜をとることです。 サラダバーも利用しています。ここの食堂メニューは野菜が多く食べられると思います。」 本日のヘルシーメニュー「かじきまぐろのピーナッツバター焼き」をいただきました。 厚木保健福祉事務所 栄養士の言葉 「丁寧な盛り付けが印象的で、彩りがとてもきれい! 見た目のおいしさが食欲をそそります。 かじきまぐろはピーナッツバターのソースでコクとまろやかさが感じられました。 付け合せの野菜や小鉢にたっぷり野菜が入っていてボリュームもあり、おいしくいただきました。」 楽しい食事が、社員の元気を引き出します。 取材日:平成28年3月4日 ご協力ありがとうございました!