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更新日:2021年12月24日

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令和2年度における県内の高齢者虐待の状況について

2021年12月24日
記者発表資料

高齢者虐待防止法に基づき、県内市町村における令和2年度の高齢者虐待状況を取りまとめましたので公表します。

1 養介護施設従事者等による高齢者虐待(詳細は別紙1のとおり)

【通報件数等】
 市町村への相談通報件数は173件、そのうち虐待の事実が認められた件数は52件でした。

【虐待内容別高齢者数】(1人が複数の虐待を受けた場合があるため延べ人数)
 身体的虐待が55人と最も多く、次いで心理的虐待が24人、介護等の放棄(ネグレクト)17人、性的虐待が5人、経済的虐待が1人の順でした。

【虐待を受けた高齢者の人数】
 93人のうち、女性が60人、男性32人、不明が1人でした。

【対応】
 これらの虐待案件に対し、市町村では、調査を実施して事実の確認を行い、施設等に対して改善計画の提出を求め、指導を行いました。

 

2 家族等の養護者による高齢者虐待(詳細は別紙2のとおり)

通報件数等】
 市町村への相談通報件数は2,221件、そのうち虐待の事実が認められた件数は909件でした。

【虐待内容別高齢者数】(1人が複数の虐待を受けた場合があるため延べ人数)
 身体的虐待が653人と最も多く、次いで心理的虐待が387人、介護等の放棄(ネグレクト)が220人、経済的虐待が135人、性的虐待が5人の順でした。

【虐待を受けた高齢者の人数】
 940人のうち、女性712人、男性228人、

【虐待者の続柄】
 息子が420人と最も多く、次いで夫が217人、娘186人の順でした。

【対応】
 これらの虐待案件に対し、市町村では、高齢者を虐待者から分離して施設に保護したり、介護保険サービス等の利用などにより、高齢者及び養護者の支援を行いました。

 

3 県の取組

【施設従事者等による虐待防止の取組】
 ・「施設職員のための高齢者虐待防止の手引き」を活用した研修プログラムの作成と周知
 ・介護職員や看護師等の施設従事者に対する研修の実施
 ・施設の運営や体制等に問題がある場合は、介護保険法に基づく指導・監査の実施
 ・「高齢者施設における虐待防止に係る一斉点検」の実施
 ・介護従事者向けの高齢者虐待防止に関するリーフレットの作成と周知
【市町村支援】
 ・市町村職員等に対する研修の実施、相談・助言及び「高齢者虐待防止マニュアル」の作成と周知
【県民に対する広報普及】
 ・高齢者虐待に関するリーフレットの作成と周知
 ・「認知症サポーター養成講座」の実施

(注記)本日、厚生労働省から、全国の状況について公表されますので、これに合わせて、神奈川県内の状況を公表するものです。

 参考:関係法令(別紙3のとおり)

 

 

 

 

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