平成28年度における県内の高齢者虐待の状況について
掲載日:2019年6月4日
1 養介護施設従事者等による高齢者虐待(詳細は別紙1のとおり)
- 通報件数等
市町村への相談通報件数は117件、そのうち虐待の事実が認められた件数は41件であった。
- 虐待内容別高齢者数(1人が複数の虐待を受けた場合があるため延べ人数)
身体的虐待が43人と最も多く、経済的虐待19人、心理的虐待が16人、性的虐待4人、ネグレクト3人の順であった。
- 虐待を受けた高齢者の人数
78人で、女性が56人、男性22人であった。
- 対応
いずれも市町村で施設に対する調査を実施して事実の確認を行い、施設に対する改善計画の提出や口頭の指導を行った。
2 家族等の養護者による高齢者虐待(詳細は別紙2のとおり)
- 通報件数等
市町村への相談通報件数は1,326件、そのうち虐待の事実が認められたものは902件であった。
- 虐待内容別高齢者数(1人が複数の虐待を受けた場合があるため延べ人数)
身体的虐待が612人と最も多く、心理的虐待363人、ネグレクト208人、経済的虐待156人、性的虐待6人の順で
あった。
- 虐待を受けた高齢者の人数
923人で、女性696人、男性が227人であった。
- 虐待者の続柄
息子が402人と最も多く、夫203人、娘187人の順であった。
- 対応
これらの虐待案件に対し、市町村では、高齢者を虐待者から分離して施設に保護したり、介護保険サービス等の利用などによ
り、高齢者及び養護者の支援を行った。
3 県の取組
施設従事者等による虐待防止の取組
- 「施設職員のための高齢者虐待防止の手引き」を活用した研修プログラムの作成と周知
- 介護職員や看護師等の施設従事者に対する研修や相談の実施
- 施設の運営や体制等に問題がある場合は、介護保険法に基づく指導・監査の実施
市町村支援
- 市町村職員等に対する研修や相談の実施及び「高齢者虐待防止マニュアル」の作成と周知
県民に対する広報普及
- 高齢者虐待に関するリーフレットの作成と周知及び「認知症サポーター養成講座」の実施