深沢高等学校
「地域との宿泊防災訓練」~生徒がリーダー性を発揮~【神奈川県立深沢高等学校】
1 学校紹介
深沢高校は、歴史ある鎌倉の地で地域の教育力を導入した協働学習を行っています。さまざまな活動の実績により、平成30年度にコミュニティ・スクールとなりました。学年や部活動、委員会等での生徒の積極的な活動を支援しながら、社会の一員として地域に貢献できる人間の育成に取り組んでいます。
2 宿泊防災訓練の取組
(1)目的
- 災害時に、自らの命を守る「自助」、他者を思い助け合う「共助」の精神を養います。
- 生徒会本部役員や各部活動の部長たちのリーダー性を養い、緊急時に生徒自らが中心的存在になって活動できるように訓練を行います。
本校では、鎌倉市やNPO法人の協力のもと、PTAや近隣自治体と協働して宿泊防災訓練を行いました。当日は、高校生が災害時に中心的存在として活動できるよう、リーダー研修を受講した後、PTAや自治体関係者を避難者に見立てて受け入れるなど、避難所運営研修(HUG※1)を行いました。
(※1HUG(避難所運営ゲーム):避難者の年齢や性別、国籍、それぞれが抱える事情が書かれたカードを参加者に配り、避難所で起こる様々なトラブルなどにどう対応していくかを模擬体験するゲーム。)
(2)宿泊防災訓練について
期間 平成30年8月10日(金曜日)14時から8月11日(土曜日)9時まで 会場 深沢高校 各教室及び体育館 参加 生徒会本部役員及び部活動代表者 30名 PTA、近隣自治体関係者 11名 内容 講演及びリーダー研修 避難所運営研修(HUG、喫食体験、宿泊体験 等) 連携協力 NPO法人 スポーツコーチングイニシアチブ |
(3)リーダー研修及び避難所運営研修(HUG)
リーダー研修では、「自主性」と「主体性」の違いについてペアワークしたり、「リーダーシップ」について考え、班発表をしたりしました。実際に災害が起きた時、誰もが委縮してしまう中で、積極的にリーダーに名乗り出て避難所運営ができるよう、研修しました。
避難所運営研修(HUG)は、発災後に開設される避難所(学校)に次々にやってくる避難者の状況や要望を考慮しながら、迅速かつ適切に対応する術を身に付けるために行いました。避難所運営や避難生活にどんな難しさがあるか、自分たちに何ができるか、普段からどんな備えをしたらよいか等、具体的に考えるきっかけをつくることができました。
夕方、避難所開設準備後、PTA30名・自治体関係者11名を避難所に見立てて受け入れし、防災食の夕食準備や、ゴザ・ダンボールを各教室に設置して就寝準備を行いました。
翌朝起床後、防災食による喫食体験、最後に宿泊訓練の振り返りをしました。
3 成果と課題
避難者役の生徒や保護者、近隣住民の方々に様々な条件を付け、実際に校内施設に避難誘導訓練も実施しました。この訓練でも図面上ではわからない不測の事態が発生し、効果のある訓練となりました。地域のニーズや生徒の振り返りを踏まえ、次年度の研修に繋げていきたいと思います。
【生徒の振り返りより(一部)】
避難所運営研修(HUG)について
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避難誘導訓練について
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電話:0467-31-6600
(掲載内容は掲載日現在のものです。最新の情報は各県立学校のホームページでご確認ください。)