鶴見総合高等学校
鶴見総合高等学校における地域協働による「生涯にわたる自分づくり」の取組【神奈川県立鶴見総合高等学校】
鶴見総合高等学校の概要
横浜市の北東部、鶴見川の流域にある住宅地の中に位置している平成16年に開校した総合学科高等学校です。
現在は、必履修科目と自由選択科目に加え、5系列の科目から選択し、「自分の進路やなりたい自分」へ目標を定めて学校生活を送っています。
平成29年度入学生より、「グローバル教養系列」、「情報ビジネス系列」、「生活デザイン系列」、「芸術スポーツ系列」の4系列となります。
今回は健康福祉系列に設置されている「社会福祉基礎」と3年次の科目「介護総合演習」について、鶴見区役所子ども家庭支援課、鶴見市場地域ケアプラザ・コミュニティハウス及び地域と協働して行う授業実践を紹介します。
社会福祉基礎を通して学ぶ親準備性講座
子育て世帯を取り巻く課題と支援の学習の一環として、妊娠、出産、育児に関する学習を通して、自分を振り返り、将来の自分を意識するきっかけをつくることを目的としています。また、孤立しがちな母親の発掘、ママさんサークルの人材育成など、区役所・地域ケアプラザ・学校の三者協働で地域のお母さんたちを巻き込んでいる点が特徴です。
平成28年6月27日、6月29日、7月1日に近隣に住む赤ちゃんとそのお母さんを学校にお招きし、鶴見区役所子ども家庭支援課と、鶴見市場地域ケアプラザ・コミュニティハウスのご支援のもと、親子と触れ合う中で命の素晴らしさや子育ての大変さ、喜びを学習しました。
参加した生徒は、お母さんたちに「妊娠中に困ったこと」、「子育てで大変なこと」や「仕事と育児の両立」について、話を聞くなど、自分の将来の姿や進路を意識した学習をすることができました。
社会福祉基礎「親準備性講座」
介護総合演習から育むコミュニケーション能力
3年次の介護総合演習において、介護の現場実習を想定した学習を行い、利用者の状況に合わせた介護レクリエーション計画の立案、実施、評価の重要性を、体験を通して理解することを目的に現場実習を行っています。
介護レクリエーション活動を始める前に、利用者の方々の知識、情報やプライバシーの保護などを学び現場実習に備えました。
ここでも鶴見市場ケアプラザ・コミュニティハウスを活用させていただき、平成28年6月9日、6月30日、9月8日に生徒が施設を訪問しました。
参加した生徒からは、計画したレクリエーションができてよかったことやコミュニケーション能力が援助者としても必要であり、利用者に理解していただく難しさを痛感したなどの感想がありました。体験から振り返りを行い、参加した全員で課題と成果を共有しました。
生活デザイン系列の福祉の専門科目の授業を通して、これからも「赤ちゃんからお年寄りまで」の触れ合いを大切にさせていただき、生徒一人ひとりの生涯にわたる自分づくりを支援していきます。
介護総合演習「介護レクリエーション」
電話:045-506-1234
(掲載内容は掲載日現在のものです。最新の情報は各県立学校のホームページでご確認ください。)