更新日:2023年4月27日

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向の岡工業高等学校

神奈川県立向の岡工業高等学校の活動内容を紹介するページです。

「高校生ものづくりコンテスト全国大会 優勝」への取組【神奈川県立向の岡工業高等学校】

1 はじめに

 本校は昭和36年10月1日に創立され、本年で創立60周年を迎える工業高校です。約1万5千人を越える卒業生が、京浜工業地帯を中心に産業界の発展に貢献してきました。平成26年に完成した新校舎建設に従事したJV設計者も現場監督も本校の卒業生です。まさに、地域産業を担うマイスター(最高の技能・技術を持った人)を育成することが本校の使命であります。そこで、今年度行われた高校生ものづくりコンテストに参加・入賞した生徒の声を紹介します。

JV(joint venture)…共同企業体。1つの建設工事を複数の建設業者が共同で受注・施工する事業組織体。

2 高校生ものづくりコンテスト全国大会

 「ものづくりコンテスト」は今年で第21回を迎える大会です。工業高校で取り組んでいるものづくりの学習効果の発表の場として、全国の高校生が一堂に会して、技術・技能を競い合う大会です。今年は神奈川県で行われました。
 本校生徒は、電気工事、旋盤作業、測量、電子回路組立、溶接競技の神奈川県大会に参加しました。

2-1 電気工事部門 全国優勝(電気科1年 山本 咲)

 私がこの大会に参加したきっかけは、ものづくりコンテストの様子を動画で見て興味をもったからです。最初は工具の名前すら分からずに、先生との会話もままならない状況でしたが、全国大会の課題を練習する中で、工具の名前や使い方、気をつけるポイントなどを教えてもらいました。
 県大会では、3人のチームで競技をするため役割分担をしました。多少うまくいかないところもありましたが、互いに補いながら優勝することができました。
 私はチームの代表となり、全国大会に向け練習を始めました。制限時間の2時間で、県大会よりも多い作業を行うのはとても大変なことで、作業時間を縮められずに悩んだこともありました。しかし、諦めずに考え、試して改善することで最後まで頑張ることができました。
 今回の全国大会優勝という結果は、先生や仲間など誰一人が欠けても成し遂げられなかったものだと思います。感謝を忘れずに、この経験を最大限生かせるように、次の目標に向かって努力していきます。

電気工事部門の様子

2-2 旋盤作業部門 全国3位(機械科3年 山川 未浩)

 ものづくりコンテスト旋盤作業部門で私は全国3位になることができました。7月の初め、課題を見たときは、課題の難しさに不安を覚えました。旋盤の加工では、2つのハンドルとレバーを動かし、金属を切削(せっさく)します。丸棒を斜めに削るテーパー加工という方法は、ダイヤルゲージを使い刃物に角度をつけますが、角度が合わず時間が過ぎていくこともありました。しかし、練習を重ねるうちに、ただ削るだけではなく、どうすればきれいに削れるかを考えるようになりました。
 全国大会では筆記試験も行われ、無事に終えることができました。実技試験では寸法を間違えてしまうというミスをしてしまいましたが、今までにない集中力を出し、減点を最小限に抑え第3位となり安心しました。
 ものづくりコンテストを終え、うれしさと、ミスという未練が残っています。今年の経験を活かし来年も上位を目指せるよう努力しようと思います。

旋盤作業部門の様子

2-3 測量部門 関東大会7位入賞(建設科3年 生垣晴雅、松宮彪夢、木村秀杜)

  • 「学習」が「伝統」になる(生垣)

 ものづくりコンテストに向け、課題研究の授業で、機器の据付や測定の練習を重ね、測定したデータの計算精度を高める努力をしてきました。その中で共通して言えることは、「機械的な学習」や感覚でやっていても上達はしません。「どうすれば効率的に、素早く進められるか」を自分たちなりに考えてこそ結果を残すチームになれます。チーム全員が同じ気持ちで取り組むことが重要で、競技を通して普段の学校生活では味わえない経験ができました。

  • 試行錯誤で成長できた(松宮)

 入学して初めて測量を行い、手順や計算方法など覚えることが多く大変でしたが据付、計算が早くできるようになってくると楽しくなり、もっとやりたいと考えるようになりました。練習をとおして仲間でアドバイスを送り合い、トライアンドエラーで動きを効率化させ、据付にかかる時間を縮めていきました。
 大会結果は関東大会で7位入賞と悔しい結果に終わってしまいましたが、測量を通して継続することの大切さ、トライアンドエラーをはじめ、様々なことを経験し、今後もこの経験を活かし様々なことに挑戦し成長していきたいです。

  • ものコンで学んだこと(木村)

 私がものコンを通して学んだことは2つあります。1つ目は、団体で行う競技の難しさです。練習を始めたころは言い争いなどうまくいかないことが多くありました。積極的にコミュニケーションを取ることで心を一つにすることができました。2つ目は、全国大会に出場することの難しさです。些細なミスが勝敗を変えてしまうほど各チームのレベルが高く、ちょっとしたことで負けてしまうということです。
 私たちは全国大会には出場することはできませんでしたが、積み重ねてきた練習の成果は決して無駄ではなかったと思っています。

測量部門の様子

3 最後に

 向工(むかいこう)は、がんばる生徒の夢を実現する学校です。
生徒を卒業へ、そしてマイスターへと導く学校生活のキーワード「MUKAいこう!」を大切に、私たち教職員は、がんばるみなさんを全力で支援していきます。

 

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電話:044-833-5221
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