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更新日:2020年4月1日
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神奈川県立茅ケ崎北陵高等学校の活動内容を紹介するページです。
本校は、全日制普通科の高校として昭和39(1964)年に開校し、令和2(2020)年で57年目を迎える長い歴史を持つ学校です。平成17年にわが国5人目の宇宙飛行士となった野口聡一さんをはじめ、多くの卒業生が様々な分野で活躍しています。平成18年4月から、全教室に冷暖房を完備し、学生食堂もある臨時新校舎で学んでいます。
本校では、3年次の「総合的な学習の時間」において、一昨年から「討論型探究学習(ディベート)」を実施しています。
各クラスで3~4人の班を10班つくり、テーマごとに賛成(肯定)班と反対(否定)班を決めて、事前に情報の収集・分析、論理の構築を行います。討論当日は、賛成班と反対班がそれぞれ決められた時間内に主張したあと、主張の内容を踏まえて各班内で相談し、さらに両班が最終弁論を行います。
話す順番や持ち時間もあらかじめ定められ、自分が賛成か反対かにかかわらず「割り当てられた側の立場」に立って、わかりやすく明快に主張しなければならないので、思考力・判断力・表現力が必要になります。両班が論を展開したあと、残りの班は、ジャッジ班として「どちらに説得力があったか」を4つの観点から評価し、司会班が集計した結果を発表して1回の対戦が終了となります。昨年度は、10のテーマを設定して、前期5回、後期5回の対戦を行いました。
ディベートは、正解のない問いについて、身に付けた知識や情報をもとに様々な角度から考え、仲間と協働し、議論して、課題を探究していく、これからの時代に必要となる重要な学びです。すでに諸外国では広く取り入れられており、最近は、国内の高校・大学の授業でも行われています。自分の主張(意見)を論理的に、分かりやすく、積極的に伝える能力は、大学での学びや社会に出たあとも必要になることから、本校では3年次にディベート学習を行っています。
今年度は、新型コロナウイルスの感染防止の観点から、密集状態やグループワークを避け、前期は「マスク着用」の上、「ペアワーク」による1対1のミニディベートを7月に2回行いました。クラス内で2人ずつペアになり、賛成担当か反対担当かをジャンケンなどで決めます。そして、スマートフォンまたはタブレットを用いて情報収集し、20分間で立論準備を行います。そのあと、反対側と賛成側が2分ずつ話し、その後1分間両者で振り返り、両者のセルフジャッジで勝敗をつけて、感想や振り返りを書いた用紙を提出しました。
2分間で論理的に話す上で、生徒には次の3つのことを意識させました。
ディベートのテーマは、ディベート甲子園でも争われたことのある、社会的にすでに議論が進んでいるものを選び、インターネット上の情報が集めやすい政策論題とし、7月2日は「日本は未成年者の実名報道をすべきだ」、7月16日は「日本は積極的安楽死を認めるべきだ」というテーマで実施しました。
今回行ったディベートは、2回とも、短縮授業の時間内(7月中は感染防止の観点から40分授業)に収まる、マスク着用でのペアワークによるミニディベートの実施となりましたが、生徒の感想には次のようなものがありました。
【7月2日 ミニディベート(1)「日本は未成年者の実名報道をすべきだ」】
【7月16日 ミニディベート(2)「日本は積極的安楽死を認めるべきだ」】
このように、多くの生徒はディベートの活動意義や楽しさを見出し、今後のディベートに対して前向きな意見を書いていました。後期の授業では、可能であれば本来の班ごとに対戦するディベート(グループワーク)を実施したいと考えています。
神奈川県立茅ケ崎北陵高等学校
電話:0467-51-0311
(掲載内容は掲載日現在のものです。最新の情報は各県立学校のホームページでご確認ください。)
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