川崎高等学校
かわさきハニーフェスタ開催~地域と連携した養蜂部の活動~
【神奈川県立川崎高等学校】
1 学校紹介
本校は、単位制普通科の高校で、全日制・定時制一体型のフレキシブルスクールとして、全国でも珍しい学校です。
100以上の科目の中から自分だけの時間割を作成し、卒業単位を修得していくシステムで、制服ではなく、生徒は自分自身でTPO※をわきまえた服装を選択して日々登校しています。
※Time(時)、Place(所)、Occasion(場合)の頭文字をとった略語
また、「公開講座」や「社会人聴講」制度など地域の学習センターとしての機能も担っており、地域の方々と交流しながら生徒たちは学習活動を行っています。
2 養蜂部が誕生するまで
本校は、2004年(平成16年)の開校時から、「環境教育」に力を入れています。
2006年(平成18年)には生徒が環境委員会を立ち上げ、手作りのビオトープで、弥生時代以前に咲いていたといわれる「縄文ハス」を咲かせるなどの活動実績があります。
生徒がそのような活動を進めていた2009年(平成21年)に、学校の校内の木に日本ミツバチが巣を作っているところを発見しました。
本来ならばハチの巣を駆除してしまうと思うのですが、緑が少ないこのような都会でもミツバチが住めることに驚き、本校でもミツバチが飼えるのではないかと思い、育てることになりました。
当初は環境委員会がミツバチを育てていましたが、活動内容が増え、人数が足りなくなってしまったため、養蜂部を設立することになりました。
3 養蜂部の活動
週2回の活動では、ミツバチが住んでいる巣箱の中の様子を観察し、蜜や花粉の集まり具合はもちろん、蜂の数や卵、幼虫、さなぎの数等を観察記録し、パソコンに打ち込みをして、データの分析もしています。
その他の活動として、地域の方々向けに採蜜体験会を開催し、養蜂部の活動について知ってもらったり、ミツバチを増やすために花を植えてもらう活動等を行っています。
また、川崎の老舗和菓子屋の「東照」さんとコラボレーションし、「はちみつどら焼き」を販売しています。
地域の方々のご協力のもとミツバチの飼育ができています。
4 かわさきハニーフェスタ開催
7月27日(土曜日)に、今年度で4回目となる「かわさきハニーフェスタ」を本校にて開催しました。
このイベントは、川崎区役所と連携し、「地域住民へ養蜂活動の周知啓発を行い、地域緑化の一層の推進と区のイメージアップや魅力の向上を図ること」を目的として開催されています。
養蜂部では、巣箱の見学や採蜜体験を行い、ご来場いただいた方へ採れたてのハチミツをお配りしました。
そのほかにも、吹奏楽部・軽音学部による演奏や、ボランティア部の手話ソング、茶道部のお点前、コンピューター部製作のミツバチクイズ、クッキング部のハチミツレモンなどもご好評をいただきました。
また、生徒会、PTAの方々のご協力によるハチミツ石鹸やハンドクリーム、ろうそく作りコーナーもあり、『ハチミツ尽くし』のイベントになっています。
今年度は台風の影響が心配される中、約400人ほどにご来場いただき、大盛り上がりの1日になりました。
ご来場いただいた皆様、ご協力いただいた皆様に深く感謝いたします。ありがとうございました。
これからも養蜂部をよろしくお願いいたします。
電話:044-344-5821
(掲載内容は掲載日現在のものです。最新の情報は各県立学校のホームページでご確認ください。)