白山高等学校
白山高等学校における「17歳の表現展」の取組【神奈川県立白山高等学校】
学校紹介
白山高校は、平成29年度より美術科が新設され、普通科と美術科を併置する学校となりました。平成30年度は、普通科43期生、美術科2期生が入学し、1学年は、普通科7クラスと美術科1クラスで構成されています。普通科は、基礎基本を重視した確かな学力の定着を図り、美術科は、専門的に美術を学ぶことで一人ひとりの進路実現を目指しています。
普通科と美術科は、教育課程は異なりますが、体育祭や文化祭、修学旅行などの学校行事を、共に協働して活動し芸術文化に親しむことのできる環境、本校ではそうした環境を生かして「豊かな感性を身につけ社会に貢献できる人を育てる」人づくりに努めています。
17歳の表現展の取組
本展覧は平成24年度に始まり、今年度で7回目を迎えます。横浜市大倉山記念館のご協力のもと、市有形文化財にも指定されている会場を展示空間としてこれまでご提供いただいています。
「17歳の表現展」は、美術を専門的に学ぶ2年生がクラスで取り組む、白山高校入学後、初めての学校展です。1年時には文化祭や校内展で発表してきた経験があるものの、学校外を会場とした発表は、初の機会となります。
生徒の制作は、5月半ばから開始されます。自身の表現のために主題を生成し構想を重ねて、実際の制作に入ります。梅雨のこの時期になると、生徒一人ひとり、思い思いの表現方法を選択し、内なるイメージは多様な表現を展開しつつあります。素材も技法も様々、映像あり、陶芸作品あり、50号のキャンバスに描かれる油彩画もあります。
美術科生徒の1日は、始業前の午前7時の登校から始まります。授業までの朝の時間、集中して制作出来る一時です。授業で一旦、中断し、続きは放課後の制作となります。
生徒たちは、17歳という多感な時期の自分を、描きたい衝動を、アンバランスなエネルギーをどのようにコントロールして表そうとしているでしょうか。これまでの学びを十分に生かし、自身の表現につなげられるかは、一人ひとりの思考の深さにかかっています。深い思いがあっても技量が追いつかずに苦心惨憺(くしんさんたん※1)することもあります。いずれにしても17歳の今を表現できるのは、今この時しかありません。
一方、平行して展覧会ポスターの作成や広報活動、当日の受付分担や展示のレイアウトの検討など、展覧会づくりも、本取組の一つです。作品が仕上がらない中、少しでも制作したい気持ちを抑えつつ、活動に取り組みます。如何にして発信するかも表現の一部と捉え、自覚的に活動するのが白山高校の伝統となっています。
個々の自由な発想や構想を、存分に引き出そうとする活動がまさに今、佳境に入っています。この機会に、白山高校2学年、美術科2期生39名のかけがえのないエネルギーのほとばしりを受け止めていただけたら有り難く思います。
真夏の時、横浜市大倉山記念館ギャラリーへ是非、お越しください。
※1心をくだいて非常な苦労を重ね、工夫を凝らすこと。
平成29年度「17歳の表現展」生徒作品
中学生・保護者の皆さまへ
会期中は、中学生・保護者の皆さまからのご相談を受け付けております。美術科の取組や学校全体の様子、入学者選抜についてなど、白山高校美術科の職員がご質問・ご相談に応じます。 ■17歳の表現展平成30年7月27日(金曜日)~7月29日(日曜日) 9時~18時(最終日15時〆) 横浜市大倉山記念館
神奈川県立白山高等学校
電話:045-933-2231
(掲載内容は掲載日現在のものです。最新の情報は各県立学校のホームページでご確認ください。)