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初期公開日:2022年3月31日更新日:2022年3月31日

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産科医療及び分娩に関する調査結果について
―分娩取扱施設数と分娩取扱件数は減少、医師数は増加―

2022年03月31日
産科医療及び分娩に関する調査結果について

産科など特定の診療科の医師確保が喫緊の課題となっており、神奈川県では医療介護総合確保基金を活用する等により、医師確保に向けた取組を進めています。

こうした中で、地域の産科医療及び分娩をめぐる状況を把握するため、平成18年度より標記調査(実態調査及びアンケート調査)を実施しており、このたび、令和3年度の結果をとりまとめたので公表します。

1 概要

昨年8月に実施した調査結果の主な内容は次のとおりです。(集計結果詳細は別紙のとおり。)

(1)分娩取扱施設数

 分娩取扱施設数は合計141施設となっており、1施設減少となっています。内訳をみると、助産所が1施設減少となっています。(表1)

(2)分娩取扱件数

 分娩取扱件数は合計57,047件となっており、260件の減少となっています。内訳をみると、病院では1,374件の減少、診療所では1,101件の増加、助産所では13件の増加となっています。(表2)

(3)常勤医師数

 常勤医師数は合計数は553人となっており、5人の増加となっています。内訳をみると、男性医師が14人の増加、女性医師が9人の減少となっています。(表3)

(4)産科人員の現在数と必要数

 常勤換算した非常勤を含めた産科人員の現在数の合計は、医師が671人、助産師が1,851人ですが、分娩取扱施設が必要と考える必要数の合計は、医師が787人、助産師が1,904人です。(表4)

 

(今回から、集計方法を2(7)のとおり一部変更しています。)

 

<表1 分娩取扱施設数>(各年度4月1日現在)

  令和2年度 令和3年度 増減
 病院  60施設 60施設 増減なし
 診療所  60施設 60施設 増減なし
 助産所  22施設 21施設 -1施設
 計  142施設 141施設 -1施設

<表2 分娩取扱件数>(各年度の前年(1月~12月)実績)

  令和2年度 令和3年度 増減
 病院  34,109件 32,735件 -1,374件
 診療所  22,527件 23,628件 1,101件
 助産所  671件 684件 13件
 計  57,307件 57,047件 -260件

<表3 分娩取扱施設における産科の常勤医師数>(各年度4月1日時点)

  令和2年度 令和3年度
 病院 207人 229人 436人 217人 220人 437人
 診療所 92人 20人 112人 96人 20人 116人
 計 299人 249人 548人 313人 240人

553人

  増減
病院 10人 -9人 1人
診療所 4人 増減なし 4人
14人 -9人 5人

<表4 産科人員の現在数と分娩取扱施設からの回答に基づく必要数>

  病院 診療所

現在数

(A)

必要数

(B)

(A)-(B)

現在数

(C)

必要数

(D)

(C)-(D)

 医師 497人

586人

-89人 174人 201人 -26人
 助産師 1,346人 1,387人 -40人 504人 517人 -13人
  合計(病院+診療所)

現在数

(E)

=(A)+(C)

必要数

(F)

=(B)+(D)

(F)-(E)

 

医師 671人 787人 -116人
助産師 1,851人 1,904人 -53人

(「現在数」は、令和3年4月1日時点。人数は、常勤従事者数に非常勤従事者を常勤換算した数の合計となっています。(病院、診療所の各数値は、小数点以下を四捨五入しているため、端数の関係で合計数等が異なる場合があります。))

資料 (別紙)集計結果詳細(PDF:153KB)

2 実施方法

(1)調査対象

保険福祉事務所等が把握している令和2年度内に分娩を取り扱っていた病院60施設、診療所66施設、助産所23施設の計149施設

(2)調査項目

ア 令和2年4月1日現在及び令和3年4月1日現在の体制

(産科病床数、産科医師数、助産師数等)

イ 分娩取扱件数の令和2年実績及び令和3年見込み

ウ その他、今後の分娩取扱見込み等

(3)実施時期

令和3年8月~令和3年12月

(4)調査方法

郵送した調査票について、ファクシミリ等により回答を依頼した。

助産所については、公益社団法人神奈川県助産師会を通じて回答を得た。

横浜市域の病院及び診療所については、横浜市を通じて回答を得た。

(5)実施主体

神奈川県

(6)回収率

対象149施設のうち、病院60施設、診療所62施設、助産所22施設の計144施設から回答を得た。

  病院 診療所 助産所 合計
対象施設数 60施設 66施設 23施設 149施設
回 収 数 60施設 62施設 22施設 144施設
回 収 率 100.0% 94.0% 95.7% 96.6%

(7)集計方法

今回から集計方法を次のとおり一部変更した。

≪前回までの集計方法≫

分娩取扱件数 『N年度調査におけるN-1年の年間実績件数』と『N年度調査におけるN年の年間見込件数』を比較
分娩取扱施設数や各種人員数 『N年度調査におけるN-1年4月1日時点実績』と『N年度調査におけるN年4月1日時点実績』を比較

≪今回の集計方法≫

分娩取扱件数 『N-1年度調査におけるN-2年度の年間実績件数』と『N年度調査におけるN-1年の年間実績件数』を比較
分娩取扱施設数や各種人員数 『N-1年度調査におけるN-1年4月1日時点実績』と『N年度調査におけるN年4月1日時点実績』を比較

(8)その他

本調査における用語の定義は次のとおり。

「医師」 日本国内に住所があって、医師法第6条第3項により届け出た医師のうち産科(産婦人科)に従事する者
「助産師」 日本国内に住所があって、保健師助産師看護師法第33条により届け出た助産師
「看護師」 日本国内に住所があって、保健師助産師看護師法第33条により届け出た看護師のうち産科(産婦人科)に従事する者
「常勤」

原則として当該施設で定めた当該職種の勤務時間の全てを勤務する者

※雇用主が当該施設の医療従事者である場合の雇用主を含む

「常勤換算の人員」 1週間の当該施設の当該職種の通常の勤務時間により換算して計算した人数
「専攻医」 産婦人科専門医の取得を目的として、指導医の下、日本専門医機構が承認した研修カリキュラムに基づき研修を受けている者

(9)参考

従来の集計方法だった場合の令和3年度調査の結果

参考1(PDF:396KB)

参考2(PDF:152KB)

問合せ先

健康医療局保健医療部医療課

課長 一柳
電話 045-210-4860

医療整備グループ  大日向
電話 045-210-4874

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このページの所管所属は健康医療局 保健医療部医療課です。