柔軟剤の適正使用調査

掲載日:2020年1月7日

1 目的

洗濯時に柔軟剤を使用した際、衣類に汚れ(シミ、変色)ができたという相談が寄せられています。製品の説明書きによっては、「衣類への原液の付着を避けること」や「洗剤と混ざらないように注意すること」等の表示はあるものの、メーカーによってその表現は様々で、わかりにくいものや表示自体が無いものもあります。そこで今回、国産及び外国産の柔軟剤について、衣類へ原液を付着させる、洗剤と混ぜる等条件を変えて洗濯を行うことで、シミが発生するか、生地に変化があるか等について調査を実施し、その結果について消費者の皆様へ情報提供します。

2 調査概要

調査対象品 洗濯用柔軟剤(国産 5銘柄、外国産 2銘柄)
調査内容 表示調査(パッケージの表示内容確認)
  洗濯調査(次表1のとおり4種類の条件下で洗濯を実施し、シミ等の発生が無いか確認)
調査期間 平成24年1月から平成24年2月まで
調査機関 一般財団法人 日本繊維製品品質技術センター 東部事業所
表1 洗濯条件
洗濯条件 洗濯方法
1 洗剤と柔軟剤を洗濯開始時に同時投入
2 洗濯後、柔軟剤を衣類に直接滴下
3 柔軟剤を濯ぎ水に投入(通常の使用法)
4 柔軟剤を衣類に直接滴下(洗剤未使用)

3 調査結果

(1) 表示調査

柔軟剤については原料や製造段階では「化学物質の審査及び製造などの規制に関する法律」や、「労働安全衛生法」などの法律により規制されますが、製品として規制を受ける法律は見あたりません。そのため、各社の商品毎に、表示項目やその内容が異なっている状況です。業界団体の一つである日本石鹸洗剤工業会が、品質表示自主基準(以下「自主基準」という。)を設けており、今回はこの自主基準を参考に、表示内容について調査しました。
表示確認結果は表2のとおりです。自主基準では、「品名」、「成分(界面活性剤等)」、「用途」、「正味量」、「使用上の目安」、「使用上の注意」等を表示するよう定めていますが、今回調査した商品についてはほとんどの項目が明記されていました。また調査した7銘柄のうち、1銘柄は柔軟剤入り合成洗剤でした。 衣類に直接原液がかからない様注意喚起表示をしていたものは5銘柄あり、その内2銘柄については、「シミになることがある」旨の注意喚起もしていました。香りの強弱について表記していたものは国産の2銘柄でした。

表2 使用上の注意に関する表示内容

(2) 洗濯調査

調査には、染色堅牢度用添付白布*1 及び湿性人工汚染布*2を使用しました。
ア 洗濯条件1から3について、白布及び汚染布を使用し調査した結果、いずれもシミ、汚れは観察されず、繊維にも特に変化は見られませんでした。
イ 洗濯条件4の結果、全ての銘柄にシミが生じました。特にNo.2、No.4、No.5の3銘柄では比較的明瞭なシミが確認されました。No.4については輪ジミ様のシミが見られ、No.5については、柔軟剤の液色である水色がそのまま残る形でシミになっていました。

銘柄番号2を直接滴下した場合の人工汚染布の画像銘柄番号4を直接滴下した場合の人工汚染布の画像銘柄番号5を直接滴下した場合の人工汚染布の画像

ウ No.7については、柔軟剤入り洗剤のため、付着した部分のみ汚れが落ち、汚染布が部分的に白く抜けていました。
銘柄番号7を直接滴下した場合の人工汚染布の画像
エ No.1、No.3、No.6についてもシミが確認されましたが、比較的目立たないシミでした。
銘柄番号1を直接滴下した場合の人工汚染布の画像  銘柄番号3を直接滴下した場合の人工汚染布の画像銘柄番号6を直接滴下した場合の人工汚染布の画像
オ 今回の調査で、衣類の洗浄がされている場合には、柔軟剤の原液が衣類に付着することがあっても、それがシミになることはありませんでした。

カ 一方、汚れが付着したままの人工汚染布に、柔軟剤を直接付着した場合、全ての銘柄でシミが認められました。このことから、洗浄が不十分な状態のままの衣類に柔軟剤の原液が付着するような事があると、それがシミに結びつく事が考えられました。 

*1染色堅牢度用添付白布:染色物の堅ろう性をテストするときに、用いるもので、洗濯や、汗等により、染色物から出た染料によって色移りしないかどうかをみるために使う白い布(織物)。JIS L 0803 に規格があり、そのうち今回は綿とナイロンを使用しました。
*2人工汚染布:天然の汚れをモデル化し、人工的な汚れ成分を綿布に均一に付着させたもので、これは、電気洗濯機の洗浄力評価用として、JIS C 9606に採用されています。

4 消費者へのアドバイス

今回テストした柔軟剤のパッケージには、「使用上の注意」として、使用する際に守るべき項目が網羅されていました。使用にあたっては、注意事項をよく読み、指示に従って使うよう留意してください。
○洗浄が不十分な状態で柔軟剤を使用することは控えましょう。
○使用上の目安の他に、「好みに合わせて使用量を加減する」旨の表記も3銘柄で見受けられました。匂いについては感じ方に個人差はあるものの、過度の使用は周囲に影響を与えることも考え、注意する必要があるでしょう。

5 消費生活相談は、消費者ホットライン188番をご利用ください

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