シリコーン製食品調理器具の調査

掲載日:2020年1月7日
食品調理器具に用いられているシリコーン樹脂は、消費生活相談やインターネット上の質問サイト等のやりとりから、その安全性に不安を持っている消費者も多いと思われます。そこで今回、シリコーン製食品調理器具について以下のとおり調査を実施しましたので、その結果をご紹介します。

1 調査の概要

調査件数

シリコーン製食品調理器具 6件

 

 調査内容

表示調査:耐熱温度の表示を調査

耐熱性試験:日本工業規格「JIS S2029プラスチック製食器類の耐熱性試験」に準じ、2件について、外観・変化を観察

加熱時にどのような物質が発生するかを分析:

マイクロ固相抽出-ガスクロマトグラフ質量分析を実施

調査期間

平成24年1月から平成24年2月まで

調査機関

一般社団法人 日本海事検定協会食品衛生分析センター

2 調査結果

(1)表示調査

今回調査した食品用調理器具の耐熱温度表示は、210℃から260℃でした。
 「空焚きや直火にかけない」「油脂を多く入れることにより耐熱温度を超えて本体が破損する恐れがある」といった取扱い上の注意や、設定温度や加熱時間に留意するといった温度管理についての注意点が表示されていました。

(2) 耐熱性試験

2つのサンプルとも、耐熱温度以上(300℃)の熱によって、変形は見られませんでしたが、変色はしました。

(耐熱性試験結果)

 

耐熱温度℃)

加熱直後

加熱1時間後

1

230

シリコン1

1時間後

2

230

 直後

 1時間後2

 

 

 

 

 

 

(3) 加熱時に発生する物質の分析

加熱温度100℃では、すべてのサンプルでシリコーン樹脂に由来するガスは検出されませんでした。一方200℃の加熱では、シリコーン樹脂が分解して生成したと推察される物質(環状シロキサン)が全ての調査対象品で発生しました。これらの物質は、人体に対し明らかな有害性は認められていないものです。
 

3 消費者へのアドバイス

 シリコーン製食品調理器具を使用する場合、耐熱温度が表示されていますので、それを確認し、必要以上に加熱しないよう注意しましょう。
○ 2件に対して耐熱温度以上に加熱する試験を実施しましたが、形状的な変化は現れませんでした。この結果から、表示どおりに使用すれば、シリコーン樹脂が変形するようなことはないものと思われました。
○ 200℃以上の加熱ではガス発生の可能性がありますので留意してください。
○ シリコーン製食品調理器具は、油を使わず又は少量の油で調理が出来る反面、油を多く使用すると耐熱温度を超えて本体を劣化させ破損する恐れがあるため、取扱説明書に従って適切に使用するよう留意してください。

4 消費生活相談は、消費者ホットライン188番をご利用ください

188
本文ここまで
県の重点施策
  • 未病の改善
  • ヘルスケア・ニューフロンティア
  • さがみロボット産業特区
  • 県西地域活性化プロジェクト
  • かながわスマートエネルギー計画
  • 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会
  • 神奈川県発、アート・カルチャーメディア「マグカル」
  • ともに生きる社会かながわ憲章
  • SDGs未来都市 神奈川県 SDGs FutureCity Kanagawa