美顔器の安全性調査

掲載日:2020年1月7日

はじめに

最近、直接肌に触れるローラー式の美顔器が普及してきており、美顔器を使用して、肌あれやかぶれ等が発生したという事例が消費生活センターへ寄せられています。それらの原因として、金属アレルギーの可能性が考えられます。そこで、金属が人工の汗に溶出されるかを調査しました。

調査の概要

 
調査内容 ローラー式美顔器について、形状の異なる5件を選択し人工の汗を使用し、金属の溶出試験を実施した。
試験対象とした金属:アレルギーを起こしやすいと言われているニッケル、コバルト、クロム、スズや含有が表示されているゲルマニウムをはじめ、マンガン、モリブデン、アルミニウム、プラチナ、チタン、銀及び鉛の12金属
調査期間 平成21年4月から平成22年3月まで
連携研究機関 神奈川県衛生研究所
財団法人 北里環境科学センター 

調査結果

人工汗に溶け出してくる金属濃度の主なものは、表に示すとおりです。試験した12金属のうちモリブデンを除く11金属がいずれかの商品の溶出液から検出され、濃度範囲は0.003から51マイクログラム((注1)センチ平方メートル当たり)でした。ニッケルについては、EC指令(注2)の数値を超えるものが、見られました。
一方コバルト、クロム、スズについては微量の検出でした。ゲルマニウムも検出されており、商業的には人の体には良いと宣伝されていますが。人への影響は確立されているわけではありません。
医療機器の認証を受けていない、今回の美顔器に過大な効果を望むことは慎むべきと思われます。また、美顔器を使用するにあたって金属アレルギーの心配がある場合は、あらかじめ医師に相談することが望ましいものと思われます。

(注1)μg(マイクログラム):100万分の1グラムのこと
(注2)EC指令:ヨーロッパにおけるニッケルの使用制限指令 ニッケルについての規制は、日本では制定されていませんが、欧州ではニッケルに関して皮膚と直接かつ長時間接触するイヤリングやネックレスなどの製品について溶出量が0.5μg/センチ平方メートル/週を超えないものと定められています。

美顔器の金属溶出試験

試験した金属(単位はマイクログラム/センチ平方メートル)

美顔器の形態 使用方法の表示 ニッケル  コバルト ゲルマニウム
美顔器1

一日5分から10分の簡単ケアコロコロ転がすだけのカンタンケアですきとおる透明肌へ

   2.2 0.17 -
美顔器2

3ステップで小顔美人に変身!3分で別人優しく奏でるように肌をコロコロ

 0.7 0.003 -
美顔器3

3分間1クールで3回行ってくださいコロコロエステで笑顔美人ローラーをコロコロするだけですっかり美肌

0.016 0.002未満 51
美顔器4

気になる部分ごとに1日5分体やお顔の上でコロコロと転がすだけと、驚くほど簡単

21 10 0.13
美顔器5

(使用時間案内表示無)
シルバーゲルマニウム合金部分をごく軽く肌に当て動かすことにより非常に滑らかに回転いたします。

0.24 0.067 20

賢い消費者となるには

ローラー式美顔器は直接顔面に接触させることから以下のことに注意する。
取扱説明書の使用方法を守り、効果を期待するあまり過剰な使用は控える。
体調のすぐれない時は使用を控える。
皮膚疾患等のある身体の場所や指定された場所以外には使用しない。
金属アレルギーが心配される場合は、使用の前に医師に相談する。
使用して、異常を感じたらすぐ使用を中止し、医師に相談する。
商業ベースでは体に良いと言われているゲルマニウムが溶け出してくる製品があるが、人体への影響は明確ではなく、効果を過信しない。

消費生活相談は、消費者ホットライン188番をご利用ください

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