個人輸入によるお茶の調査

掲載日:2020年1月7日

調査の概要

1 目的
最近、様々な「健康茶」が登場し、高血糖などの生活習慣病が気になる中高年や肥満を気にする女性などの人気を集めている。また花粉症の症状緩和を期待する飲料も登場した。これらの商品は「お茶」という形態のため、比較的受け入れやすいものの、単なる飲み物としてだけではなく、何らかの健康への寄与効果を期待して購入すると思われるものであり、販売する側もその点を強調している。
そういった中で、インターネットの普及により、個人輸入という方法で直接海外から商品を容易に購入できるような環境となってきている。これら個人輸入商品については国内法の規制対象外であり、安全性については国内製品と同様には保証されていない。
平成14年には個人輸入による中国製ダイエット用健康食品が原因の健康被害が発生し、問題となった。その後も同様の被害が発生する可能性がある状況は変わっていない。そこで個人輸入により海外から購入されているお茶について、その表示内容、成分等について調査し、購入時の注意点等について消費者へ情報提供する。
2 調査期間
平成16年4月から17年3月まで
3 共同研究機関
神奈川県衛生研究所
4 調査内容及び方法
(1) 対象食品
お茶として個人輸入代行業者を通じての購入が可能なもの及び比較対照のための日本製品
(不醗酵茶:緑茶、半醗酵茶:ウーロン茶、醗酵茶:紅茶、及びハーブ茶、ジャスミン茶等を含む)
(2) 調査事項
ア インターネット上の販売状況および表示内容調査インターネットを通じて購入可能である旨表示している個人輸入代行業者の日本語で作成されたホームページから、商品の種類、成分、体に及ぼす効果等がどのように表示されたものかを調査した。なお、ここでいう「表示」とは不当景品類及び不当表示防止法で定義されているとおり、広告その他の表示を含む。
イ 成分分析調査
(ア) 医薬品成分
健康への影響が大きいと思われる下剤類、エフェドリン等医薬品成分10種類31成分を調査した。
(イ) 医薬品成分以外で人の健康に影響する成分
近年、身体に対する効力があるとして話題となり、その配合、含有をうたわれることが多いカテキン類、カフェイン等3種類6成分を調査した。

調査結果

各事業者の開設しているホームページにおいて、検索したお茶のうち、中国、アメリカ等10ヶ国の製品143銘柄を選択しホームページ上の表示調査を実施したところ、36銘柄(25.2%)に効能効果と思われる表示が認められた。また、中国製品2銘柄に利尿剤であるブクリョウ、アメリカ製品1銘柄に緩下剤であるセンナ葉の医薬品成分の表示が認められた。
なお、効能効果をうたう10銘柄についての成分分析調査では、医薬品成分は検出されなかった。
中性脂肪の減少等の作用があり、人の健康に好影響を与えると思われるるカテキン類について、その含有量を中国茶10銘柄、台湾茶5銘柄、日本茶5銘柄について測定した結果、日本茶は他に比較して多いという傾向が認められた。

商品購入にあたっての注意事項

海外から個人で輸入したお茶については、国内法の規制対象外であり健康被害を引き起こすおそれがあってもチェックはされず、容易に入手できてしまう。利用する際は、自己責任となるので注意が必要である。
このことから購入にあたっては、
個人輸入により外国製のお茶を購入する際には、公表される被害の発生状況や製品名に注意し選択する。
医薬品成分に該当する表示があった場合、または著しい効能効果をうたうものは、購入又は使用の際には医師、薬剤師等専門家に相談する。
お茶を摂取し、体調不良等を感じたら、すぐに摂取を中止し、医師へ相談する。
表示に対し、過大な期待をもちすぎず、一方的な広告に惑わされない。
健康への影響を考慮し大量購入や過剰な摂取は避ける。
ことなどが重要である。

消費生活相談は、消費者ホットライン188番をご利用ください

188

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本文ここまで
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