農薬類似成分商品(不快害虫防除剤や非農耕地用除草剤など法規制のない家庭用薬剤)の調査

掲載日:2020年1月7日

調査の概要

1  目的
 近年「ガーデニング」という言葉が広まっているように家庭園芸を楽しむ人が増加してきている。
それに伴い、ホームセンターやスーパーマーケットなどを中心に「手軽に利用できる」、「簡易に使用できる」家庭用薬剤の販売が増加している。それらの薬剤の中には、 
(1) 農薬取締法で農薬登録されたもの、
(2) ハエ、ゴキブリ、ネズミなど伝染病を媒介する衛生害虫や動物対象の薬事法で規制を受けるものがある一方、
(3) ナメクジやダンゴ虫などの不快害虫の防除に使用するものや、駐車場、道路などで使用する非農耕地用除草剤など、法規制のないものがある。
このような法規制のない不快害虫防除剤や非農耕地用除草剤の中には農薬と同じ成分を含むものがあり、適切に使用されない場合には、消費者が思わぬ危害を被ることが懸念される。そこで、不快害虫防除剤などを中心に、現在どのような商品が市場に出回っているのか、その販売状況や表示状況を調査するとともに有効成分の分析調査や消費者の使用状況アンケート調査等を実施し、消費者へこれらの薬剤を使用する際の留意点等について情報提供する。

2  調査時期
平成13年10月から平成15年3月

3  共同研究機関
衛生研究所(有効成分濃度調査及び安全性に関した情報提供等)
農業総合研究所(現 農業技術センター)(登録農薬に関した情報提供等)

4  調査対象品
県内のホームセンター、スーパーマーケット、ドラッグストア等で取り扱っている不快害虫防除剤や非農耕地用除草剤など法規制がない家庭用薬剤(農薬と同じ成分として含んだ商品が多く見受けられることから、本調査では以下「農薬類似成分商品」と呼ぶ。)を調査対象とした。なお、表示等の比較のために登録農薬や衛生害虫駆除を目的とした医薬品・医薬部外品についてもあわせて調査した。

調査結果

今回の調査から、次のことが明らかになった。
 園芸店やホームセンター等で販売されている殺虫剤や除草剤の家庭園芸用薬剤には、農薬取締法で規制のある登録農薬、薬事法で規制のある医薬品、医薬部外品のほか、法令等で規制されていないその他の商品(本調査では農薬類似成分商品と呼ぶ)が数多く出回っていることがわかった。農薬類似成分商品は、いわゆる不快害虫と呼ばれる昆虫類等の殺虫剤や非農耕地用除草剤がほとんどで、その80.2%の商品に農薬取締法で規制のある農薬と同じ成分が使用されていた。なお、農薬取締法の改正(平成15年3月10日施行)により、一般家庭であっても栽培する植物には登録農薬の使用が義務付けられた。(同法第11条)

  農薬類似成分商品の商品表示は、有効成分表示については全ての商品に表示されていたが、有効成分濃度表示、有効年月表示、魚毒性のある成分に関する注意表示、使用の際の注意表示等について表示のない商品も見受けられた。表示は、消費者の商品選択時の基準となるものであるので、表示内容の充実が望まれるところである。

 農薬類似成分商品の中で不快害虫用のものには、使用方法が簡易なこともあり、エアゾールタイプの商品が多く見受けられるが、今回その有効成分濃度を分析したところ、実際に噴射した直後の濃度は噴射前(容器内)の濃度よりも高い数値が得られた。そのため、室内で使用する場合は換気等に留意し薬剤を吸入しないよう注意が必要である。

消費生活相談は、消費者ホットライン188番をご利用ください

188

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本文ここまで
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