ウォーキングポールの商品テスト

掲載日:2020年1月7日
3日前に購入したウォーキングポールを使用して平坦な道を歩いていたところ、数十メートルのところでポールが折れたという相談が寄せられたことから、ウォーキングポールの強さなどを調べて、その結果を消費者へ情報提供します。

1 調査の概要

調査の概要
事項 内容
調査対象品

市販されている伸縮式のウォーキングポール 7種類

検体1から検体4は5,000円未満、検体5から検体7は5,000円以上

検体7にはSGマーク(一般財団法人製品安全協会が発行するマーク)あり

調査内容及び方法

(1)外観及び構造、伸縮機構、強度、表示及び取扱説明書の調査

ウォーキングスポーツ用ポールのSG基準CPSA番号0135に基づき実施しました。

(2)シャフトとつなぎ部分の材質確認

シャフトは蛍光エックス線分析計を用いた定性分析(成分物質の種類を知るための分析)を実施しました。

つなぎ部分は日本工業規格JIS K 0117 ATR法(赤外分光分析法通則)に基づき定性分析を実施しました。

ウォーキングスポーツ用ポールの参考図

参考図

調査期間

平成29年11月から平成29年12月

検査機関 一般財団法人 化学研究評価機構 高分子試験・評価センター 大阪事業所

 

2 調査結果

(1)強度調査

強度の調査については表1のとおりでした。

なお、検体7はストラップが無いことから(a)は省略しています。

表1 ウォーキングスポーツ用ポールのSG基準(強度)
  認定基準 検体
1 2 3 4 5 6 7
(a) ストラップをシャフト軸下方向に350Nの力で引っ張ったときに、各部に破損、外れ、使用上支障のある変形等がないこと。       ×    
(b) シャフトの軸方向に圧縮力を加えたとき、250Nまで力を加えることができ、かつ、力を取り除いたとき、永久変形がないこと。              
(c) 上記(b)に続けて再び圧縮力を加え続けて破壊したとき、その破壊は危険な状態ではないこと。ただし、軸方向に加える力は400N又はシャフト全長の4分の3まで荷重方向に変位するいずれかの早い段階を上限とする。           ×  

 

(2)外観及び構造、伸縮機構、表示及び取扱説明書調査

外観及び構造、伸縮機構、表示及び取扱説明書の調査結果については表2のとおりでした。

表2 ウォーキングスポーツ用ポールのSG基準(強度以外)
  項目 検体
1 2 3 4 5 6 7
(a) 外観及び構造              
(b) 伸縮機構              
(c) 表示 × × ×        
(d) 取扱説明書           ×  

※ ○はすべての要求項目を満たしています。

は一部の要求項目を満たしています。

×はすべての要求項目を満たしていません。

(3)シャフトとつなぎ部分の材質確認

シャフトとつなぎ部分の材質確認については表3のとおりでした。

表3 シャフトとつなぎ部分の材質確認
検体 材質
シャフト つなぎ部分
1 アルミニウム合金 ポリアミド樹脂
2 アルミニウム合金 ポリプロピレン
3 アルミニウム合金 ポリアミド樹脂
4 アルミニウム合金 ポリプロピレン
5 アルミニウム合金 ポリエチレン
6 カーボン ポリアミド樹脂
7 アルミニウム合金 ポリアミド樹脂

 

3 まとめ

検体4と検体6はSGマークの強度の認定基準の一部を満たしていませんでした。

検体1から検体3は表示のすべての認定基準を満たしておらず、検体6は取扱説明書のすべての認定基準を満たしていませんでした。

認定基準の適合と価格との関連は見られませんでした。

SGマークのついている検体7はすべての認定基準を満たしていました。

4 消費者へのアドバイス

表示や取扱説明書は消費者が商品を選ぶときに参考になる情報が書かれていますので、表示がされていて、取扱説明書が添付されている商品を選ぶことをおすすめします。

取扱説明書には使用上の注意や点検方法についてなど、安全に使用するための説明が書かれていますので、ウォーキングポールを使用する前に必ず読んで、大切に保管しておきましょう。

SGマークのついたウォーキングポールは強度や表示等の基準に適合しているため、購入するときの参考になります。

消費生活相談は、消費者ホットライン188番をご利用ください

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