海外駐在員の活動レポート(2020年6月・北米事務所)

掲載日:2020年7月9日

日本酒の新たなオンラインプロモーション

 米国経済の中心地であるニューヨーク市では、3月下旬から外出自粛が続いていたが、6月8日から建設業や製造業などを対象に経済再開の第1段階に入った。ニューヨーク州を10に分けた地域のうち、ニューヨーク市以外の9地域はすでにこの第1段階に入っており、これでニューヨーク州全域が経済再開することとなった。
 また、5月27日から6月1日にジェトロが在米日系企業834社を対象に実施したアンケート調査結果によれば、製造業の中で、生産を中断している企業の割合は、前回調査(4月28日~30日に実施)の28.2%から3.3%に大幅に減少し、多くの企業が生産を再開していることが示された。
 このように、米国の経済再開が徐々に本格化している中、米国向けに日本酒を輸出している神奈川県の酒造メーカー2社のオンラインでの新たな取り組みを紹介したい。
 米国西海岸でワインや日本酒を扱うVine Connection社では、5月28日に熊澤酒造(茅ヶ崎市)の日本酒の魅力を紹介するウェビナーを開催し、137名が視聴した。Vine Connection社のモニカ・サミュエルズ氏が司会を務め、熊澤酒造の杜氏・五十嵐哲朗氏が日本酒「天青」の魅力や酒蔵の特徴などを写真とともに紹介。さらに鎌倉市在住の酒ジャーナリストのジョン・ゴントナー氏が詳しい解説を加えた。イベント後半は、質疑応答に多くの時間を割くなど、参加者の理解を深める工夫がなされた。
 一方、米国東海岸では、泉橋酒造(海老名市)のブランドアンバサダーを務めるSAKÉ MU.GENの阿部嘉代子氏が、ワシントンDCの高級寿司店「鮨小川」と連携し、寿司と日本酒のテイクアウトを新たに開始した。阿部氏が作成したパンフレットには、日本酒の製法のほか、寿司と日本酒のペアリングの一覧を掲載するなど、商品選択に工夫がなされている。
 さらに、寿司と日本酒の購入者限定で、5月に2回のウェビナーが開催され、泉橋酒造の橋場友一代表が自ら日本酒「いづみ橋」の魅力や米作りから日本酒の製法に至るまで詳しく紹介した。参加者は、各回ともに30名以内と、限られた規模ではあったが、気軽に質問できる雰囲気作りがなされており、非常に満足度の高いイベントであった。
 ウェビナーを企画したSAKÉ MU.GENの阿部嘉代子氏によれば、「コロナ禍で初めての試みであったが、普段は忙しい蔵元が海老名市から日本酒の魅力を直接伝え、質疑応答も盛んに行われた。販路開拓支援の新たなビジネスモデルを生んだと考えている。当日は、在米の政府高官がプライベートで参加したほか、ニューヨークの在住者も加わり、オンライン試飲を実施するなど、幅広く集客できる可能性を証明した。今後は、コロナ禍の状況下で飲食店、酒店と連携しながら「いづみ橋」のアメリカ市場での販路拡大の戦略を練りたい。」と意気込んでいた。
 米国では厳しい状況が続くが、様々な形で、県内企業の海外展開を支援していきたい。

 

  

kumazawa webinar1熊澤酒造のウェビナー1

kumazawawebinar2熊澤酒造のウェビナー2

izumibashi&sushiogawa1泉橋酒造と鮨小川の連携事業1

izumibashiandsushiogawa2(PDF:168KB)泉橋酒造と鮨小川の連携事業2

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