中小企業サポートかながわ(2021年3月・タイ・バンコク派遣職員((株)横浜銀行バンコク駐在員事務所))

掲載日:2021年3月2日

コロナ禍におけるタイ自動車産業の動向~2020年の生産・販売台数の実績と今後の展望をご紹介~

アセアン最大の自動車産業集積地・タイ。日本からも完成車メーカーだけでなく、多くのサプライヤーが現地に進出し、経済の活性化に貢献してきました。新型コロナウイルス感染症の世界的なまん延は、タイの自動車生産に多大な影響を及ぼしており、進出している県内企業にとっても動向を注視していく必要があります。
 そこで今回のレポートでは、生産台数の推移やその背景、自動車展示会の様子などについてご紹介します。

自動車生産の推移

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タイ自動車生産台数の推移(2020年)(出典:タイ工業連盟)

 タイ工業連盟(FTI)によると、2020年のタイ自動車生産台数は、142万6,970台と前年比マイナス29.1%となりました。月別では、1月から3月が各15万台前後であったのが、コロナ禍による世界的な景気悪化が顕著となった4月は前年比マイナス83.6%の24,711台と、過去30年で最低水準まで落ち込みました。それでも4月を底に徐々に回復し、11月には実に19カ月振りに前年同月を上回り、12月は前年比6.5%増の14万2,969台を記録し、2カ月連続でプラス成長となるなど徐々に持ち直してきました。
 その背景としては、主に国内市場向けの生産が内需拡大に伴い伸びたことが挙げられます。
また、現地の県内企業にお話を伺う中で、自動車部品の製造企業からは「メーカーの工場停止などに伴い、夏までは厳しい状況が続いたが、9月以降は受注が急速に戻り、工場はフル稼働に近い」という声が聞かれます。
 新型コロナウイルス流行前の200万台の水準まで回復するには時間がかかる見込みですが、FTIは2021年の生産台数を150万台と予測するなど、少しずつ回復していくことが期待されています。

自動車展示会の様子

 自動車販売のトレンドを反映するともいえる自動車展示会。夏と冬に開催されたイベントの様子の違いを比較しました。まず7月に開催された「バンコク国際モーターショー」。会場での実物展示とオンラインによるバーチャル展示を併用する形となりました。成約台数は前年比53.8%減の2万2,791台、来場者数は前年比34%減の約105万人と厳しい結果となりました。一方、12月の「タイ国際モーターエキスポ」では、リアル展示を中心に開催され、販売台数は前年比10%減の3万3,753台、来場者数は前年比21%減の約118万人と持ち直しています。
 2020年の新車販売は79万2,146台となり前年比マイナス21.4%となりましたが、自動車生産と同様に、今後の自動車販売も回復していくことが期待されます。motorexpo

(写真)タイ国際モーターエキスポの様子

おわりに

 引き続き自動車産業の動向を注視し、ウェブサイトなどを通じて新しい現地の情報をお届けします。

本文ここまで
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