海外駐在員の活動レポート(2020年11月・タイ バンコク派遣職員((株)横浜銀行バンコク駐在員事務所))

掲載日:2020年11月11日

タイにおけるオンライン展示会やEC市場の現状

タイにおける展示会等の現状
 タイはASEANにおける産業の集積地として、毎年多くの展示会や商談会が開催されている。
 今年4月以降、感染拡大の封じ込めに成功していることもあり、オフラインとオンラインを併用活用した取り組みが活発化している。以下の表は、タイにおける主な展示会と商談会の開催状況である。

展示会・商談会名 実施形態 日程 分野

バンコクインターナショナルモーターショー

オフライン
オンライン

7月15日から
7月26日
主に自動車関連
バンコク日本博 オンライン 9月4日から
9月6日
主に旅行業、教育業
タイフェックス アヌーガアジア2020

オンライン
オフライン

9月22日から
9月26日
主に食品関連
サブコンタイランド2020 オフライン
オンライン
9月23日から
9月26日
主に製造業
FBCバンコクウェブ商談会
(FBCハノイものづくり商談会と併催)
オフライン
オンライン
10月28日から
10月29日
主に製造業
日本産農水産物・食品輸出商談会 オンライン 10月から11月 主に食品関連
メタレックス2020 オフライン
オンライン
11月18日から
11月21日
主に製造業

【HP及び各報道資料より作成】

 これは直近の事例を取り上げたものだが、日本をはじめ多くの国から参加者が集まっており、タイにおけるオンラインの活用による取り組みが進んできていることがわかる。オンラインを有効活用することで、実際に会場に足を運ぶことができなくても展示会に参加できる仕組みが普及しつつあり、オンラインとオフラインの同時開催という形態がコロナ禍における新しい展示会の在り方となってくるかもしれない。
 筆者は、上記で記載したうち、「バンコクインターナショナルモーターショー」及び「バンコク日本博」にオンライン上で参加した。「バンコクインターナショナルモーターショー」については、オンライン上でリアルに近い体験をすることができた。9月に行われた「バンコク日本博」は完全オンラインでの開催であった。これは、タイ国内の消費者へ向けた最大級の総合展示会として毎年開催されてきたものがオンラインの開催となったものだが、Facebookやビデオ会議システムのZOOMを上手く活用し、生配信による日本の文化、観光地、グルメの紹介やウェビナーの受講、教育機関との面談など、オンラインならではの取り組みが効果的に行われていた。

photo

 

タイにおけるEC市場の現状
 次に、タイにおけるEC市場について調査した。
 図1は2016年から2019年(2019年は予測値)までのタイにおけるEC市場の規模を表した図である。ここからわかるようにBtoB(企業間の取引)、BtoC(企業と一般消費者との間の取引)、BtoG(企業と政府との間の取引)すべてにおいて年々市場規模が拡大してきている。2018年には約3.7兆バーツ(約12.4兆円)を記録し、2019年には約4兆バーツを超えると予測されている。
ここ10年でインターネットユーザーが大幅に増加し、Facebookやインスタグラムといったソーシャルメディアが急速に発達したことや、LazadaやShopeeといった外資系の巨大ECサイトの進出が市場拡大の要因といえるだろう。更に、今回の新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、消費者のオンライン上での購買が急増しており、2020年のEC市場は前年から更に拡大していくことが予想されている。graph1
【図1(Value of e-Commerce Survey In Thailand 2019より作成)】

 また、タイはASEANの中でもトップの市場規模を誇る。図2はASEANにおけるEC市場BtoCのランキングである。その規模は2位のマレーシアの約2倍となっている。また、2017年から2018年にかけてタイの市場規模は約2倍に拡大するなど、ASEANの中でもタイのEC市場は規模だけでなく伸び率においても突出していることがわかる。
graph2
【図2(Value of e-ommerce Survey In Thailand 2019より作成)】

 世界中でオンライン化の波が押し寄せている。コロナ禍において一見遠くに感じてしまう海外市場も、オンラインを上手く活用することで、逆に近づいたといえるかもしれない。引き続き海外展開を検討する県内企業にとって有益な情報を発信していきたい。

本文ここまで
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