海外駐在員の活動レポート(2021年3月・大連 神奈川経済貿易事務所)

掲載日:2021年3月17日

大連の越境ECプラットフォームのご紹介

中国の越境ECが活況を迎えている。2020年の税関管理下のプラットフォームを利用した越境EC取引件数は、前年比63.3%増の24億5千万件と大幅に増加した。越境EC総合試験区の設立や通関業務の効率化といった政府の積極的な取組みや、新型コロナウイルスの流行により越境ECの利用が増えたことが背景にあると考えられる。

大連市でも2017年4月に設置された中国(遼寧)自由貿易試験区の保税区エリアにおいて、越境ECのプロジェクトが進められている。今回はその1つである「大連万衆雲倉越境ECプラットフォーム」を紹介したい。

当該プラットフォームは現地企業グループである万衆雲倉グループが保税区政府の協力を受けて進めているプロジェクトで、物流・金融・保険・法務・ソフトウェアなどの企業と連携し、保税備品倉庫、検査場所、通関システム、高機能倉庫システム等を集めた大連初の越境EC総合プラットフォームを運営している。

2019年には第一期として2288平方メートルの保税倉庫が建設され、日本製品を含む海外製品が扱われており、2020年11月には大型輸出加工区において27888.05平方メートルとなる第二期の建設工事が開始された。現在建設中のこの施設は商品展示会場と保税倉庫を一体化した施設であり、展示会場では来場者がオンラインショッピングモールを通じて注文すると、保税倉庫に保管されていた商品は瞬時に通関手続きが行われ、来場者は保税倉庫から商品をすぐに受け取ることができるという。

万衆雲倉グループの代表の代向前氏は、「今も日本の商社を通じて仕入れをしているが、第二期の施設建設後はさらに多くの加工食品、コスメ関連、日用品、伝統工芸品などメイドインジャパンの商品を取り扱いたい。自社のECサイトのほか、天猫国際や京東といった中国大手のサイトやティックトックなどの複数のPR媒体を利用して、日本各地の素晴らしい商品を中国に届けたい」と話した。

中国の越境ECには大きな潜在力があると期待される一方、中国の越境EC関連企業は既に全国に2万社以上あると言われており、日本企業は中国市場への展開にどのようなパートナーが相応しいか、十分な情報と検討が求められる。越境ECを活用する県内企業に向けて、引き続き情報提供をしていきたい。

/images/73325/soko1.jpg

第一期の保税倉庫内

/images/73325/soko2.jpg

第二期の施設完成予想図

ec

中国越境ECの輸出入額推移

※出典:中国商務部発表・2019電子商務報告

 

 

 

 

 

 

 

 

本文ここまで
県の重点施策
  • 未病の改善
  • ヘルスケア・ニューフロンティア
  • さがみロボット産業特区
  • 県西地域活性化プロジェクト
  • かながわスマートエネルギー計画
  • 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会
  • 神奈川県発、アート・カルチャーメディア「マグカル」
  • ともに生きる社会かながわ憲章
  • SDGs未来都市 神奈川県 SDGs FutureCity Kanagawa