海外駐在員の活動レポート(2020年4月・大連 神奈川経済貿易事務所)

掲載日:2020年4月14日

中国の水際対策・大連入境と隔離の現状

新型コロナウイルス感染症が最初に発生した中国は、都市封鎖や店舗営業禁止などの強力な規制政策により、国内感染拡大防止に全力を注いだ。その結果、感染の中心地となった武漢でも3月18日には新規感染者数が一度は0人になったと公表される(無症状感染者は除く。)など、国内感染をうまく抑え込めているように見える。一方で、欧米を中心とした海外での感染拡大が猛烈なスピードで加速していることから、外国からの感染者に対する徹底的な水際対策が強化されている。

中国への入国手続きの状況について、県内企業などから問合せをいただいていることから、今回、一時帰国業務を終え3月26日に成田から大連に入国した模様を報告したい。

大連周水子国際空港にはほぼ定刻どおり昼ごろに到着。機体にボーディング・ブリッジが接続された後、全身防護服を着た複数の検疫官が機内に入り、乗客全員の検温を実施。問題がないことを確認のうえ、搭乗者は順次降機を開始。まず初めに通路に設置されたカウンターに呼ばれ、機内で記入した「健康申告書」を元に質疑が行われた。日本のどの地域から来たのか、その地域は感染者がいるのか、同居人の健康状態や野生動物の接触経験の有無など、中国語と片言の英語で多くの質問を受けた。

次に、検疫エリアに簡易的に設置された検査室にて検査を実施。鼻と喉の奥の粘膜を採取された。検査内容・結果について説明はなかった。検査後、イミグレーションと税関申告ゲートを通過し空港の到着ロビーに出ると、大連の行政地区ごとのブース(中国人向けと外国人ブース)が設置されており、外国人ブースに進むよう係員から指示を受けた。

ブースでは、入境者情報登録カードの記載とともに、「これから14日間は指定ホテルにて集中隔離を受ける必要がある。」と告げられ、そのまま用意されたバスに乗せられ、指定ホテルに向かった。

ホテルに到着すると、全身防護服を着た従業員が待っており、検温とチェックイン手続きが行われ、そのまま隔離される部屋へ通された。部屋は通常のホテルの一室で、食事は朝食以外はホテルが用意する弁当(原則中華料理)を有料で購入する形式。差し入れは原則は不可で室内から出ることはできず、ドアの前に置かれる食事や替えのタオル等を受け取ることができるのみであった。

また、隔離中は朝と夜に各自で検温し報告する義務があるほか、隔離終了の2日前には再度検査が行われ、問題がなかったことから、4月9日に指定ホテルから無事に出ることができた。

空港到着から隔離ホテルへの移動までスタッフの対応は親切で、日本語対応可能な職員もいるなど、厳格な措置の中でも不安を感じることはなかった。

中国は3月28日午前0時よりさらに厳格な入国規制を行い、ビザや居留許可を持つ外国人も暫定的に入国ができない状況となっている。また、同29日には当局の指示により中国の国際線が大幅に減便となった。海外からの入国者に対して非常に厳格な措置をとるのは、新型コロナウイルス感染症の再度の拡大を確実に阻止する、という中国の強力な意志表示であると感じた。

国を跨いだ交流が大幅に制限される中ではあるが、今も多くの県内企業が中国各地で活動している。そうした企業の声に現地で耳を傾けながら、可能な支援を続けていきたい。

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(写真左)搭乗した機内の様子

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(写真右)入境者を指定ホテルへ輸送するバスの駐車場

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(写真左)指定ホテルのフロントスタッフも防護服を着用して対応

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(写真右)部屋の外に置かれた食事

 

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