審議結果(県土整備局・H30第4回委員会)

掲載日:2019年5月29日
様式3

審議(会議)結果

次の審議会等を下記のとおり開催した。

 
審議会等名称 平成30年度第4回神奈川県県土整備局公共事業評価委員会
開催日時 平成30年10月9日(火曜日)13時30分から16時40分まで
開催場所

神奈川県庁新庁舎12階 県土整備局大会議室

出席者

矢島 隆(委員長)

佐藤 隆雄(副委員長)

高橋 康成

畑中 隆爾

中村 幸人

次回開催予定日 平成30年10月19日(金曜日)13時30分から17時00分まで
所属名、担当者名

県土整備局総務室 田村、佐々木
電話番号 045-210-6019

掲載形式 審議経過

議事概要とした理由

 
会議資料

 ・二級河川 早川 河川改修事業(PDF:2,416KB)

 ・二級河川 山王川 河川改修事業(PDF:1,942KB)

 ・二級河川 境川(津久井) 河川改修事業(PDF:3,077KB)

 ・一級河川 目久尻川 河川改修事業(PDF:3,055KB)

 ・一級河川 相模川 河川改修事業(PDF:2,227KB)

 ・一級河川 矢上川 河川改修事業(PDF:3,291KB)

  • 審議資料4

 ・一級河川 串川 河川改修事業(PDF:2,228KB)

審議経過

(委:委員発言内容、事:事務局・事業課発言内容)

[資料の修正について]
事:第2回委員会開催後に、河川事業などで使用しているマニュアルの一部に誤りがあったと国土交通省から連絡があり、内容を確認したところ、費用便益比の数値に変更が生じることが分かった。前回までに、マニュアルを使用している河川分野6事業、海岸分野1事業の再評価案件についてはいずれも継続としてご判断いただいているが、このたび改めて継続との方針を確認させていただきたい。
<事業担当課から説明>
事:マニュアルの誤りがあった原因については、現時点で事務局において確認できていないが、国土交通省に改めて確認し、第5回委員会で報告したい。
委:なぜ誤ったのか、今頃見付かるとはどういうことなのか、次回で良いのできちんと報告して欲しい。
委:河川事業と海岸事業だけか。
事:河川、海岸、治水事業のみが対象。
委:修正後の費用便益費が1を上回っているほか、費用便益比以外の項目もあるから、継続で問題ないと判断している、という認識であるか。
事:事業担当課としてはそのように判断したが、改めて次回委員会にて審議をお願いしたいと思う。
委:原因が分からないと、国からの事務連絡を受け再計算し、それでよいと思っているというように見えるので、判断は次回に譲ることとしたい。
事:本件についてはしっかりと経緯を確認、精査した上で提示するものであるので、あらためてお願いしたい。

 

[10番 二級河川 早川 河川改修事業]
<事業担当課から事業内容の説明>
委:資料には、「時間雨量71mmでこのような被害が出る」「浸水家屋から廃棄物が生じることが想定される」等と書いてあるが、それでなぜ71mm対応の計画でよいと言えるのか。
事:改修前の状況で71mmの雨が降った場合にこのような被害が生じる、という意味合いであり、整備が完了すればこのような被害がなくなる。
委:計画降雨強度は時間雨量71mmと書いてあるが、なぜ71mmの計画でよいのか。現況は何mm対応であるか。
事:71mmというのは、まず当面の計画は10年の一度の雨を想定し、10年に一度の雨でもあふれないような構造にしようというもの。
委:資料には、71mmで被害が出ると記載されている。
事:それは事業の効果としてどのようなものがあるのか、という視点で書いたもので、事業の整備目標である71mmが降った場合には、現況ではこういう被害が出てしまうが、今回の整備によってそういった被害はなくなるという意味である。
委:そのようなことであれば、現況のままだと被害が出るおそれが高いが、71mm対応ができれば当然低減される、というような表現としないと、誤解を与えるのではないかと思う。
事:文章については、考えさせていただきたい。
委:「71mm」は使わない方がよい。
事:指摘のとおり、71mmという数字があることで、改修の前後関係がよく分からなくなってしまっているため、3か所ほど修正させていただきたい。
委:早川の集水域はかなり広い面積を占め、それが流下し深い谷になって海に注ぐため、海から近いにもかかわらず、河川景観としては、中流河川のように堆積するような箇所と思える。41ページの(3)にある深掘れ箇所とは、河道内にあるような場所を指しているのか、あるいは工事で掘られたような場所を指しているのか。また、上流から中礫から巨礫までどんどん流下してくると思うが、河川敷の自然の流下によって、徐々に河道が上がってくるようなことは考慮されているか。
事:まず、深掘れ箇所というのは河道内のことを指している。全体的に堆積傾向であっても、部分的な水衝部や落差工があり、その下流部などは掘れてしまう場合もあるため、そのような箇所への埋め戻しなどに使用するという意味で記載している。また、流域全体としては、上流で砂防堰堤や治山堰堤を作るなどで土砂の発生を抑制しているが、山岳地から流れてくる河川ではどうしても土砂が供給され、この整備計画の中では抑え切れない部分もあるため、堆積して断面を侵したものは掘削する、というような対策とせざるを得ない。
委:工事により、本来流下すべき土砂の堆積が、逆に早まってしまうという可能性はないか。
事:工事による影響は余りないと思う。むしろ、堰堤整備などにより土砂供給が減り、堆積する土砂は少なくなっていく傾向にあると思う。
委:整備箇所は、富士箱根伊豆国立公園内の普通地域にあるか。
事:赤いエリアで示してあるところは、第3種特別地域である。
委:環境省と調整してより配慮したとか、魚道に自然石を使ったのは国立公園内ということで特に配慮したということはあるか。そもそも、河川改修にあたりそのようなことを常に意識しているものであるか。
事:特別公園ということではかなり配慮している。
委:環境省と調整して、特にこのような形態としたということか。
事:調整はしていないが、国立公園ということに配慮して実施したものである。
委:環境省から、直接指導があったということではないということか。
事:そのようなものはない。
委:早川は、延長距離が長く、流域面積が非常に大きい。今整備している上流部では、河川沿いに崖地傾斜地とか土砂災害危険区域などといった箇所はあるか。
事:砂防指定地や崖の危険個所、土石流危険渓流などもある。
委:近年の土砂災害の現状を見ると、堰堤が何カ所か崩れて川をせき止めてしまい溢水するという事例があちこちで起きている。そのあたりの危険性についても触れつつ、今後さらに整備を進めていくといった記述を入れた方がよいと思う。
事:現状では既に砂防海岸課が、須雲川は砂防指定地として、早川も今回整備区間の少し上流から、砂防事業として整備を進めている部分がある。
委:以前、見に行った記憶がある。
事:役割分担はしているが、その辺りを川の観点でしか記載していない部分があるので、少し記述を修正したい。
委:全体像として、下流からどんどん整備していくわけだが、上流部でもこれまで砂防堰堤の整備事業も実施しているので、早川全体の安全度のような記述があると、県民はより理解を深めるのではないか。
事:「流域の概要」の辺りに記載することとしたい。
委:もう1点、何か素晴らしいものを整備していると記載されていた。「県立生命の星・地球博物館」、「早川水辺プラザ整備計画」とはどういうものなのか教えて欲しい。
【スクリーンにて説明】
事:「早川水辺プラザ整備計画」とは、早川には良好な自然が残されていることから、親水空間を整備しようということで策定された計画である。
委:それは施設であるか。
事:水辺の広場をこの場所で整備しようという計画である。
事:「水辺プラザ計画」自体に、にぎわいのある水辺を創出して、河川や渓流沿いの交流拠点として一体的な整備を行うという基本理念がある。早川は元々、川としては豊かな自然環境が残されていたり、人々が川に触れられる空間が必要とされてきた一方で、県立生命の星・地球博物館も人と自然とのかかわりをテーマにし、環境学習の場としての機能もあったことから、河川景観を楽しんだり、自然学習ができる水辺空間を創出することを目的に、博物館と河川事業で一体整備を行うことを目的としているのが「早川の水辺プラザ計画」である。
委:写真では博物館の屋根だけが写っているが、整備箇所はどこか。
事:博物館の裏手から川に降りられるような階段を付けたり、スロープを設置するなど、川辺に近付いて親しめるような空間を作った。
委:非常に良いことであるので、水辺プラザ計画の記載を追加してはどうか。写真は、博物館がもう少し見える方がよい。博物館と水辺空間が一体となって親水空間を作るということであれば、動線ではなく空間を示した方が良い。
事:博物館から下流に600mぐらいまでの区間が、水辺プラザ計画の範囲内となっている。
委:せっかくそのような良い計画があるのなら、ここが水辺プラザ計画だときちんと提示した方が良い。
事:図面、写真を挿入するようにしたい。
委:41ページ右下の写真は未整備区間であるか。これだけ「未整備区間」とも「整備済箇所」とも書いていない。
事:この風祭橋から上流は整備済みであるので、その旨を記載したい。
委:他に質問がなければ、本件の番号5の事業に対する今後の対応方針としては、県の原案どおり「継続」ということでよろしいか。
<原案どおりとして各委員了承>


[11番 二級河川 山王川 河川改修事業]
<事業担当課から事業内容の説明>
委:先ほどと同じく、43mmという数字はない方が良い。
事:記載を削除する。
委:護岸では緑化ブロックを使用するものと思うが、緑化ブロックとは、植物がつきやすいブロックなのか、あらかじめ何か植物の種を入れているようなブロックなのか、またどういう目的で使われているものか。
事:ブロックに空洞があり、そこに土を入れて植物が生えやすい状況としたものである。
委:そうすると勝手に植物が入って来るのを待つということか。
事:上流からの流下を通じて、自然に任せて植物が繁茂するのを待つという状況である。
委:いわゆる外来種が使われることが多いが、そういった心配はないということか。
事:それはない。自然に生えてくるものだけである。
委:評価対象区間の中に、説明で度々出てくる小田急線橋梁以外に、富士見橋というものがあるが、これはどのような状況であるか。
事:富士見橋は、既に小田原市によって架替が終了している。
委:それで、今度の目玉は小田急線橋梁というわけであるか。
事:残っている橋梁は、小田急線橋梁だけである。下に伊豆箱根鉄道大雄山線の橋梁もあるが、これは事業区間内で既に架替した。
委:小田急線橋梁の架替の総額はどれほどか。
事:総額30億円になる見込み。内訳は、橋梁架替に係る土木工事で18億円ぐらい。その他、保線や電気工事で約8億円。その他、護岸の一部と諸経費込みで30億円弱である。
委:そのうち小田急負担はどれほどか。
事:小田急の負担はない。
委:これは河川原因の架替ということか。
事:川幅拡幅に伴う工事のため、基本的には小田急負担を考えていない。
委:保線部分などは設備が新しくなるわけだから、本当は設備が更新された受益が小田急に発生しているはずだが、協定上、設備更新による受益分は鉄道側から取らないことになっているということか。
事:そのとおりである。
委:計画降雨強度の表現について、今回は「概ね43mm」とある。先ほどは「71mm」とあり「概ね」がないが、何か違いやルールはあるか。
事:基本的には、確率雨量の考え方から来ている。山王川の場合は、5年に一遍の確率ということで計算すると、42.幾つなどと端数が出るため、この場合は「概ね」を付ける。一方、確率雨量の考えによらず暫定計画で50mmとか60mmなどと時間雨量を決めて整備する場合は「概ね」を付けない。ただ、先ほどの早川の「71mm」については、10分の1の確率で計算しているので、「概ね」が付かないとおかしいかも知れない。
委:双方、整合をとるように。
委:43ページで、矢板を打った上に、左岸と右岸をブロックで強化するとあるが、矢板を打つ理由は何か。護岸の強化か。
事:ここは地面が弱く、基礎を安定させ沈下しないように、矢板を施工している。
委:他に質問がなければ、本件の番号5の事業に対する今後の対応方針としては、県の原案どおり「継続」ということでよろしいか。
<原案どおりとして各委員了承>


[12番 二級河川 境川(津久井) 河川改修事業]
<事業担当課から事業内容の説明>
委:境川のかなり上流部にあって、結構蛇行しており本来の河川がずっと残されてきた様子で、河川と沖積低地が田んぼなどに利用されているように見える。49ページの写真では、河道に沿っていろいろな植物が水際に生えており、植物、水生昆虫、魚類などの生態系が、意外と良好に保たれてきたように思える。そのような本来の河川を改修するにあたり、法的なもの以外で、生態系の調査は事前に行われているか。自然状態のところに手を入れるには、やはりそれなりにきちんと調べることが必要だと思う。
事:調査は、境川流域全体として実施している。
委:調査時に、元々自然は結構あったものか。
事:この付近は、特に上流域でもあり、生物がそれなりに確認されている。
委:河川改修で環境をガラッと変えてしまい、良好に保たれてきた自然河川の生物相を根こそぎだめにしてしまうことはよくあるので、なるべく生態系に配慮した計画が立てられると良いと思う。また、47ページの左側の植生の写真についてであるが、このような勾配の急な環境に本来あり得ない人工的な環境を作ると、地元の植物ではなく帰化植物を呼び込む温床になることがある。本来の自然環境に具体的に配慮し植生の復元を図らないと、河川改修により洪水は少なくなるが、元々あった自然が損なわれることになり、すごく残念なことであるので、今後もぜひ注意して計画を立てて欲しい。
事:この事業区間ではないが、既に改修が終わっている下流部分では、蛇行部分をわざと残して、植物、生物の環境に配慮するなど、極力自然を生かしていきたいとは考えている。また、時間が経てば環境が変わる可能性はあるが、緑化ブロックの中には外の土を入れず、発生土を入れるという工夫もしている。
委:蛇行部分をなるべく残すことは、自然から見るとすごくありがたいこと。河川改修は大体、直線的になってしまうが、多様な自然はいろいろな環境があることで保たれるので、ぜひ配慮していただきたい。
委:この遊水地は整備後に、上部を何かに活用するものであるか。
事:上部利用計画は地元と調整中でまだ決まっていないが、いろいろな形で活用したいと考えている。
委:何かに利用するのであれば「協議中だが活用予定である」など、表記を追加した方が良いと思う。
事:活用に向け調整している旨を記載する。
委:47ページの断面図に「遮水壁を設ける」との記載がある。また、49ページのコスト削減方策に「産業廃棄物である泥土の発生量を減らすことができる」と記載されているが、これはどういうことか。本川から泥土が漏れるおそれがあり、遮水壁でとめるという考え方であるか。
事:遮水壁自体の目的は、周りから地下水が遊水地内に入ることを防ぐものである。1つは、遊水地機能を維持するため、もう1つは、周りで地下水を利用されている方も結構多いので、そのような方々への影響も考えて遮水壁を作っている。
事:常に地下水で一杯になると、遊水地機能がなくなってしまうため、それを防ぐものである。
委:泥土の発生量を減らせるということはどういうことか。
事:遮水壁はセメントミルクで固めて作っていくが、その際、セメントミルクを入れた分の土が発生する。その土を処理しなくてはいけないが、セメントミルクなど不純物が混ざっていると、産業廃棄物になってしまうということである。
【スクリーンにて説明】
事:従来工法の場合、セメントミルク、水、ベントナイト液を攪拌し地中に入れ固化させることから、いずれ汚泥が発生する。採用したエコMW工法では、特殊な液を入れることで混ざりやすくなるため、セメントミルクの注入量が抑えられ、汚泥の排出量も抑えられる。
委:遊水地の底面部分は、土を固めた上で何か植生を生やすような状態で仕上げるものか。後の上部利用との関係もあるので確認したい。
事:土の状態で仕上げる。確かに上部利用方法により異なり、例えばグラウンドやビオトープなどを整備する場合もある。
委:仕上げ方は、今後の上部利用との関係で決まるということであるか。
事:そういうことである。基本は土の状態であり、例えばコンクリートで固めたりということではない。
委:土は固めるのか。
事:掘削した状態のままである。
委:元々は、どのような土地だったのか。
事:農地である。
委:ここは県が取得したものか。
事:そうである。
委:面積についての記載はあるか。
事:47ぺーじ右上の平面図に記載しており、約1ヘクタールである。
委:48ページにシミュレーションの浸水予想区域図が示されているが、遊水地ができた結果のシミュレーションはないか。
事:この整備が終わると、60mmの雨が降った場合に、改修前ではあふれる黄色のエリアがなくなる。
委:全部なくなるということか。
事:そうである。
委:解消されるのであれば、簡単でもよいので、その旨を記載しておいてはどうか。
事:先ほどの質問に関連するが、「概ね60mm」という記載については、ここもその表現が正しい。境川は10分の1、つまり10年に一度として計画しており、細かくは57.9となるが、これを分かりやすく「概ね60mm」といっている。
委:他に質問がなければ、本件の番号5の事業に対する今後の対応方針としては、県の原案どおり「継続」ということでよろしいか。
<原案どおりとして各委員了承>


[13番 一級河川 目久尻川 河川改修事業]
<事業担当課から事業内容の説明>
委:以前、海老名市の辺りを調査した際に明治時代の迅速測図を利用したところ、相模川や目久尻川の沖積低地はほとんどが田んぼで家がなかったが、これは洪水が起きる可能性があるから建てない、ということがはっきりしている。現在、都市化が進みどんどん家が建つことで、川が暴れないよう押し込まれてきた経緯については仕方ないと思うが、有効な河川環境は維持して欲しいと思う。53ページの写真を見ると緑化ブロック等が使われているようであり、植生の復元ということも記載されているが、実はこれが非常に大事である。水際の水生植物と、魚類や水生昆虫がいることにより、水生植物がいわゆる水質の浄化に役立つ。そこで植物が有機物を生産し、それを他の生物が利用し、そこで生物による物質循環が起きており、これが機能するようになると水は汚れてもまた浄化され、生物による環境フィルターが機能してくる。水辺まで緑化できるよう配慮すれば、良好な水質確保に大きな効果が出ると思う。勾配はなるべく緩やかにし、河川環境をしっかり維持して欲しい。
事:この川は、現況でかなり川幅が確保できている中で、幸い、緩傾斜の護岸や自然石による根固めなどに配慮することができた。堤防の高さが少し足らない部分では、堤防上に少し飛び出すようなものを作るなどし、なるべく川の部分については自然を生かそうとしてきた。
委:このぐらい、ゆとりがある状態で河川改修されていることはよい。
委:関連して、51ページの断面によると、割りにゆったりしており、用地買収が要らず、多自然型でいけそうだと感じるが、これは評価対象区間だけのことであるか。
事:基本的に、目久尻川全体で概ね幅の確保はできている。改修が概ね終わっている川であるが、部分的に堤防の高さ不足があるため、そのような改修を進めている状態である。
委:河道拡幅せず、堤体に低い壁を作るということか。
事:パラペットみたいなものである。
委:周辺の土地利用としては農地、田んぼ等が多いと記載されている。前回の審議では、遊水地を整備することで市街化を抑制する効果があると自分は判断したが、同様の方法をとることがまず考えられる。さらに去年、都市農業・農地を保全し活用しようという、都市農業振興基本法が成立した。法律の大きな柱のひとつに防災が盛り込まれており、行政が買い上げなくても、協定を締結することで、いざという時には遊水地や避難所としての活用が想定できるものである。目久尻川周辺にはまだゆったりとした自然環境が多そうであるので、今のうちに、これらに遊水地機能を持たせて、協定により農地を保全・活用していくことも検討してみてはどうか。
事:今現在は50mm対応として、先ほど説明したパラペットで処理できるものであるが、将来的にはさらに上を目指さなければいけない部分もあるため、そのようなものについては勉強させていただきたい。
委:農地部分を買収して遊水地を整備することは市街化抑制の効果もあり、自分はこれを絶賛しているが、目久尻川もそのような条件を持っていると思う。農業振興基本法による都市農業振興計画については、都内では三鷹など、いろいろな所で作り始めている状況でもあり、ぜひ両サイドから進めてみる。この法律は国交省と農水省の共管であり珍しい。都市近郊集落整備法以来である。だから、これも神奈川方式として、従来の神奈川県のいい考え方を一歩前進させ、全国の範例となるようなことまで検討して欲しい。
事:目久尻川ではこのような状況であるが、他の、当面の目標を達成することが難しいような川も含め、少し勉強していきたいと思う。県でもそのような情報を調査しているところで、他県では借地方式や遊水地などの事例もあると聞いている。
委:埼玉県内で一部事例がある。借地ではなく協定を結んでおき、いざ水を被った際の農作物被害に対し補填する手法もある。また、52ページの浸水被害想定のハザードマップについて、整備後には黄色・緑色がなくなるということを記載した方がよいと思う。
委:51ページにある川の駅とは、河川区域内の施設であるか。
事:区域外に、民間の団体が作られたものである。
委:道の駅を真似て、あちこちに結構ある。
委:これはサイクリングロード沿いにあるものか。
事:サイクリングロードの対岸にある。河川沿いの管理用通路があるので、その部分は少し歩きやすいような舗装にするなど協力させてもらっている。
委:B/Cが1.0ということについてはどうか。
委:道路であれば1.1が目安だと自分は理解しているが、河川の場合の事業継続の目安は、マニュアル上どうなっているか。
事:県としては1を超えていること、となる。
委:超えてはいるか。
事:多少は超えている。
委:他に質問がなければ、本件の番号5の事業に対する今後の対応方針としては、県の原案どおり「継続」ということでよろしいか。
<原案どおりとして各委員了承>


[14番 一級河川 相模川 河川改修事業]
<事業担当課から事業内容の説明>
委:あれだけの家屋を移転するのはかなり大変だったと思うが、文化財が発見されたということは、昔から住居に住まわれていたことだと思う。文化財はどの時代のものであるか。
事:弥生時代から近代まで幅広く出てきている。
委:元々、この流域に人が住んでいたものであるか。
事:過去から重なり合って多数の遺跡が出てきていることから、住んでいた状況に堆積が生じ、また人が住む、という状況なのかも知れない。
委:縄文のものはないか。
事:縄文はなく、弥生からである。
委:200戸を移転したとは、驚きである。ほとんどが住宅であるか。
事:主に住宅である。
委:200戸というと、ひとつの町会のようなものであるか。
事:ひとつの地区に移転してもらったような用地買収だったと聞いている。
委:代替地は市街化区域であるか。
事:代替地は、もう少し下流側にかなり大規模なものを用意した。
委:56ページの図を見ると相模川沿いにはまた白い部分が残っているので、先ほどと同様、都市農業振興基本法との抱き合わせのようなものを、何カ所か検討するのもよいと思う。
委:本来なら流れにより中下流域の砂礫が押し出されて海岸に流れ着くであろうが、これを柳島海岸に持ち込んでいるということは、ここは砂がどんどん減っていくような場所だということであるか。
事:柳島海岸は相模川河口部の左岸側であり、あそこの砂は、東に向かって流れていく傾向がある。実はその東側の茅ケ崎中海岸付近でかなり侵食が起きているが、直接ではなく、一度柳島にストックしてから中海岸に持って行ったものもあると聞いている。また、柳島自体も、そこに置いておくとだんだん東に流れていくので、効果はあると聞いている。
委:本来海岸には海岸の砂丘植生というものがあり、県にとっては結構大事なコウボウムギとか、ハマヒルガオなどもある。そういった海浜の植生にも配慮して、砂を持ち込んでいるものであるか。
事:基本的には、波が当たってだんだんと侵食を受けて、自然に海に入っていくような場所に砂を置く。
委:流れるような場所を選んでいるとうことか。
事:基本的には流れる場所である。一遍に流れると濁ってしまうので、徐々に波によって削られ流れて、自然な形で養浜されるという形で考えている。
委:事業着手したのは昭和47年であり、やはり用地取得に相当な時間が掛かったというこか。用地取得が完了したのはいつか。
事:完了は平成22年で、40年位掛かった。
委:それは大変だった。他に質問がなければ、本件の番号5の事業に対する今後の対応方針としては、県の原案どおり「継続」ということでよろしいか。
<原案どおりとして各委員了承>


[15番 一級河川 矢上川 河川改修事業]
<事業担当課から事業内容の説明>
委:シールドマシンはもう使用しているか。発注はしているか。
事:まだである。今、発進立坑を掘っているところであり、掘り終えた時点で発注する。
委:まだ間に合うから発注していないということであるか。
事:32年度から掘り出す予定である。
委:上流から下流に向かってシールドを転がし、どこから引き抜くものか。換気立坑から引き抜けるものか。
事:排気立坑の場所で埋め殺しする。マシンのシールド外枠は埋め殺し、回収できるものは回収する。
委:それぞれ3本ある立坑は、地表にどれ位の高さで飛び出すものか。
事:中間立坑の地上部分が少し高いところから掘っており、地盤との関係から上には飛び出さない。
委:換気立坑についても同じか。
事:換気立坑は数メートルくらい突出する。
委:発進立坑は地表すれすれで、完成後は特に問題ないか。
委:発進立坑も川の水位より少し高い斜面地に作るため、地上部に建屋等の施設を作る設計となっており、高さ的には問題ない。
委:シールドの費用と立坑の費用で、いくらとなるか。
事:合わせて350億円程度である。
委:やはり普通の交付金枠には入らない。
事:そこが難しいところであり、今コストを更に抑えられないか研究している。そのひとつに、例えば発生土の処理方法について産廃扱いしない処理ができないか等も含め、勉強し始めている。また、交付金枠とは別に補助制度のようなものを国に要望したり、最近の水害を受けての国の補選予算などを活用しながらやってきた。
委:それを使わないと、とてもやっていけない。発生土の話があったが、シールドは普通のシールドであって、汚水シールドではないのではないか。
事:汚土である。
委:汚水ではないが汚土だから、廃棄物扱いになるということか。
事:それを海岸の埋め立てに使えないか、等を勉強していきたいと思っている。
委:大体、どのような地質であるのか。
事:下部では砂層、固結ローム、土丹と呼ばれる関東ローム層特有の層が互層となっており、換気立坑近くでは砂層、泥岩の互層となっている。
委:それなら汚土シールドでいける。礫は入っていないか。
事:中間立坑の工事と大体同じような土質になっているが、礫はほとんど出てきていない。
委:中間立坑で掘ってみて、大体分かったというわけか。
事:その他に、土質調査等を実施して確認している。
委:一番深いところで地表から何メートルくらいか。
事:発進立坑の位置から、このあたりでは30メートル位の深さに当たる。一番深い中間立坑では川底から50メートル位で、宅盤が高いところからは60から65メートル位の深さがある。
委:これは大深度地下法を使用するものか。
事:大深度地下法までは使用していない。
委:東京都では、直径10メートル位で、大深度地下法にて深く掘っているところがある。
事:そういう手法もある。ただ、越流堤等の部分は用地買収しなければいけないが、ルートとしては公共用地の下をほぼ9割以上活用している状況であり、用地取得を極力減らす計画としている。
委:8メートルであるから、結構なものだ。
委:普段は空っぽになっているのか。
事:そうである。
委:洪水時にトンネルに水が入って来ると、土砂や魚も入って来ると思うが、何回か利用しているうちに詰まってくることはないか。
事:洪水後は、排水と併せて掃除する必要があり、維持にはそれなりのコストが掛かる。
委:完成後のメンテナンス費用も当然生じるだろう。
委:水防法に基づく降水の想定区域で「792mm/42時間」とあるが、相模川では2日間とあり、これは合わせなくてもよいものか。
事:相模川は流域面積が広く、ある程度時間を掛けて流れてくるため、2日間で降る雨が相模湾の洪水に効いてくることから、対象雨量が2日間雨量となっているが、このような中小河川では時間雨量となっている。
委:他に質問がなければ、本件の番号5の事業に対する今後の対応方針としては、県の原案どおり「継続」ということでよろしいか。
<原案どおりとして各委員了承>


[25番 一級河川 串川 河川改修事業]
<事業担当課から事業内容の説明>
委:主に川幅を広げる改修であるように思うが、川底も改修前に比較すると割とフラットなっており、これは単に川底をならしたのか、あるいはいろいろ手を加えたのか、教えて欲しい。また、水際で遊ぶ子どもたちの様子があり、整備した部分ではゴロゴロした礫がきれいになくなっているように見えるので、自然環境としては多様性が低くなったというように思えるが、川底の河川改修では、このような礫を取り払うことも視野に入れて行ったものであるか。
事:川底は横断面上平らになっているが、基本的には川底をならすという方法で作り上げているので、現地の河床材料等を別のものに変えたというものではない。
委:生物を専門とする立場からは、いろいろな環境を作り出すためにはむしろいろいろなものが粗雑にある方が生物にとって優しく、それこそ多自然型の川底になる。流れを妨げるとの理由できれいにならしたのであればそれはよいが、なるべく自然の状態で置いてもらう方がよいと思う。
事:断面を確保するため掘削しながら、ならしてこのような断面を作り上げたものである。時間が経つとともに、やはり堆積する場所、削る場所などが出てきて、ある程度はそのままの状態としておくが、将来的に堆積が激しくなり断面を阻害する状態になれば、また取らなくてはいけない部分が出て来るかも知れない。
委:24ページの上と下の図の違いは何か。確かに面積は減っているが、浸水深が深いところが2か所出ている。
事:24ページ左側に記載してあるように「メッシュサイズを、再評価時の250mから50mに改めた」ということで、再評価時は1つのメッシュでしか評価していないため代表的な場所の浸水深になってしまっている。水防法が平成27年に改正され、浸水想定区域図の見直し等を行っている中で、もう少し細かいメッシュで評価をし直した結果、深いところと浅いところが出てきたということである。
委:整備が完了したら、これは出るのか、出ないのか。
事:これは出ない。
委:出ない場合に、あえて載せる必要はあるか。
事:評価として、効果を測定するためたけの図である。
委:上の図面は要らず、下の図面の整備前、整備後でよいかも知れない。
事:そのような趣旨であれば、事後評価時が整備前で、整備後は何もなくなるという表記になる。
委:整備した結果浸水区域がなくなるというように、その効果をきちんと示した方が良いのではないか。
委:再評価時は、その通りで良いと思うが、事後評価時にはどちらがよいだろうか。
事:これは、再評価時と事後評価時の方法が違うことを説明するために掲載したものである。
委:事業効果説明用ではないと見るか、両方とも効果を説明していると見てもよいが、あとは書き方の問題とも言える。
委:対応方針に「今後は必要ない」と書いており、事後評価において整備後は浸水区域がなくなった、と表現した方が分かりやすいと思う。
委:今の浸水区域がなくなったということがキーワードだと思うので、それが左側の欄の文章に入るよう工夫してはどうか。これは単に再評価時と事後評価時の差を説明するだけの図面だと分かるように。
委:25ページの写真で、手のひらの魚はカジカの稚魚であるか。
事:判断が付かず、具体的な記載は避けた。
委:これだけではよく分からず、もったいない気がする。
委:今後に活かせる事項について、緩傾斜落差工という言葉が1行目にいきなり出てくるが、23ページの写真等ではスロープ型落差工とあり、統一した方が良いと思う。
事:統一したい。
委:他に質問がなければ、本件の番号5の事業に対する今後の対応方針としては、県の原案どおり「継続」ということでよろしいか。
<原案どおりとして各委員了承>

(以上)

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