県では、障害者や高齢者をはじめ誰もができるだけ自分の意思で街や建物を自由に移動したり、利用したりできるよう、「みんなのバリアフリー街づくり条例」(平成20年改正、平成21年施行)を定め、バリアフリーのまちづくりに取り組んでいます。
「車いす使用者用トイレ」もその一つで、車いすで利用できる広さが確保され、腰掛便座(洋式便座)や手すりが設置されています。こうしたトイレは、お子さん連れの方がベビーカーごと入ったり、オストメイト(注1)の方が腹部のケアをするためにも便利で、車いす使用者や障害者だけでなく、誰にとっても使いやすい街づくりや施設づくりを行う「ユニバーサルデザイン」(注2)の考え方に基づき整備されているものです。しかし、車いす使用者や障害者のための専用のトイレと考えられることも多く、それ以外の方や外部から障害がわかりにくいオストメイトの方などは使用を遠慮したりためらうこともあるようです。
そこで、県では、誰もが気兼ねなく「車いす使用者用トイレ」を使えるよう、ステッカー(注3)の表示を進め、「ユニバーサルデザイン」の考え方を普及していくことといたしました。
ゆずりあって気持ちよくご利用いただけるよう、皆様方のご理解・ご協力をお願いいたします。
- 注1:オストメイト
大腸がんや膀胱がんの治療のため、手術で腹部にストーマ(排泄口)をつくった患者さん(人工肛門・人工膀胱所有者)のことを言います。外部からは障害がわかりませんが、腹部のケアなどのため、広いトイレや洗面装置を必要とします。 - 注2:ユニバーサルデザイン
年齢、性別、身体、国籍など、人々が持つ様々な特性や違いを越えて、はじめから、できるだけすべての人が利用しやすい、すべての人に配慮した、環境、建物・施設、製品等のデザインをしていこうとする考え方です。
ステッカーの各マークについて
「トイレを利用する様々な方」をイメージしています。
参考「国際シンボルマーク」
このマークは障害者が利用できる建築物、施設であることを示す世界共通のもので、「施設が整備されている」ことを表しています。
一般に、濃いブルーと白、または黒と白で使用することとされています。
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