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更新日:2023年4月13日

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平成30年度第2回手話言語普及推進協議会(審議結果)

平成30年度第2回神奈川県手話言語普及推進協議会の結果です

審議(会議)結果

次の審議会等を下記のとおり開催した。

審議会等名称

平成30年度第2回神奈川県手話言語普及推進協議会

開催日時

平成31年3月19日(火曜日)18時30分から20時45分まで

開催場所

波止場会館5階多目的ホール

出席者【会長・副会長等】

石渡委員【会長】、小川委員【副会長】、金井委員、河原委員、熊谷委員、高橋委員、田所委員、田村委員、戸井田委員、萩原委員、二見委員、望月委員、山本委員、吉本委員(敬称略、50音順)

次回開催予定日

平成31年9月

所属名、担当者名

地域福祉課調整グループ

電話番号045-210-4804(ダイヤルイン)

ファックス045-210-8874

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掲載形式

議事録全文

審議(会議)経過

(事務局から資料の説明を行ったのち、議論を開始した)

(石渡委員)
石渡です。ありがとうございました。手話の普及ということで、事務局から資料の1に基づいてご説明をいただきました。この整理につきまして、河原委員が当事者の皆様のご意見をまとめた質問や意見を資料4に書き込む形で整理してくださっています。河原委員、皆様のご意見についてご説明お願いできますでしょうか。

(河原委員)
河原です。よろしくお願いします。これまでに、ここで提案した意見も書いてあります。といいますのも、これまでに何回か意見をここで発言をしております。それに対しての県の考えというのは殆ど示されていないままであり、状況も変わらないまま、進んでおりません。どう考えているのか、回答をいただきたいと思っております。今回新たに加えた質問、意見には下線が引いてあります。その部分を主に話したいと思います。
まず1の(1)、(3)、今後の方向性ということが書いてあります。いろいろなイベントや会場などでPRをすることは大変いいことだと思います。ただ、市町村でのイベントは、やはり市町村の都合等があると思うので難しいかもしれません。県でも、いろいろな部局でイベントをやっていると思います。そのイベントに乗って、手話のブース等を設ける。そういった方法も考えていただきたいと思います。
それともう一つです。今回、市町村に対してのアンケートを実施したということがあります。それを読みますと、具体的にどういう形でやるのかというイメージがわかないので、なかなかやる気にならないというような意見もありました。これまでに開催した市町村の様子を情報として発信をする、そういうこともやはり必要ではないかと思っております。それから、職員に対しての講習会をやって欲しいような内容もありますが、やはり市民と日頃対応するのは、市町村の職員なので、職員対応の手話講習会、または聴覚障害者の理解を普及するための講習会を県が主催でやるということを考えていただければと思っております。私からの意見は以上です。

(石渡委員)
石渡です。河原委員ありがとうございました。河原委員もおっしゃっていましたが、ご意見の中に改めて、再度提出という(再)という印がついたものが沢山ございました。行政の方から回答いただけていないという、ご指摘もございました。今日は行政の方からも河原委員が整理してくださったご意見について、お答えをいただきたいと思っています。関連して、委員の皆様からも、またお気づきのことお話いただきたいと思うのですが、まず河原委員から、イベントの催しを行う実施方法とか、市町村のアンケートなどについて、ご意見ございましたが、これは事務局、まずお答えいただいてよろしいですか。

(事務局)
事務局の地域福祉課からお答えします。
まず、一つ目、テレビ神奈川のカナフルTVにコーナーを設けてというところです。この部分を所管している課と調整をしてみたいと思います。取り上げられるかどうかという部分もありますが、調整をしたいと思います。
それから二つ目、県主催の各種イベントに手話言語条例ブースを設けるなどの取組みを進めたらどうかというようなお話をいただいています。来年度になりまして、例えば県庁の庁舎を公開する機会などもありますので、そういった機会など、各種イベントで取り組めるように、他の所管課と調整をしていきたいと考えております。

(石渡委員)
ありがとうございました。河原委員が整理してくださった意見に対して、県の方でも受けとめて検討していくということですが、河原委員、今のご説明について何か補足などございますか。

(河原委員)
河原です。お願いです。市町村の福祉まつりがありますが、そこで集まる方々は基本的に、福祉や障害者に対して関心を持つ方々がほとんどです。そうではなく、ごく普通の方々が集まるようなイベントに出した方が、効果があると思いますので、その辺りも考えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

(石渡委員)
河原委員ありがとうございました。今まで手話や福祉に関心のない方々にどのように知ってもらうかということが大事だということで、また、行政の方、委員の皆様からもいろいろお考えをお聞きできればと思いますし、今後に向けてお願いしたいと思います。手話の普及というところでは、今日皆様の机上に2019年度手話カレンダーということで、素晴らしいカレンダーを配付していただいていますが、これは平塚ろう学校の生徒さんが作られたということで、ご紹介を田所委員お願いしてよろしいでしょうか。

(田所委員)
それでは紹介させていただきます。平塚ろう学校の田所です。よろしくお願いいたします。お手元に配付させていただきましたカレンダーは、本校の高等部3年生4名が相談をして作成したものです。これは、神奈川県で手話言語条例が施行されているということを踏まえて、子どもたち自身が手話を普及させるために自分たちが何をできるかということを考えて相談をいたしました。その結果、子どもたち自身が、日頃見ていただけるようなものに手話を掲載して広めていけるのではないかということで考えたものでございます。詳細については、お手元に説明書きも本人たちが作った文面ですが載せてありますので、ご覧いただけるとありがたいと思います。なお、昨年末にこのカレンダーは出来上がりまして、まだ試作という段階でしたので、校内の職員に配り、そして、教育委員会にも見本をお持ちしてご意見をいただき、修正をして今の形になりました。通常、カレンダーは1月からスタートいたします。ただ、我々学校も含めて、関係機関が、実際には年度単位で動いていますので、その使いやすさということを考慮して、改めて子どもたちが編集をし直し、4月からスタートするという形をとって、2019年度の手話カレンダーになりました。4月からということですのでぜひ委員の方にもご活用いただければと考えております。以上でございます。 

(石渡委員)
田所委員ありがとうございました。本当に大事な言葉などがイラストも含めてわかりやすく、説明してくださっていると思いました。カレンダーのご説明もいただきましたが、今までのご説明、ご意見をお聞ききになって、この手話の普及ということについてご質問ご意見おありの委員の方いらっしゃいましたらお願いいたします。はい。小川委員。

(小川委員)
まず協議会に対して、県の方がきちんと進めていこうとしているか確認したいのですが、先ほどテレビ神奈川の関係部局と相談をしてみたいとお答えになりましたが、この件は、前回の第1回会議9月25日に河原委員がその意見を述べています。つまり半年間は何もしないで、今日、これからやってみたいと思いますということですと、この協議会の意義というものが不明確になってくると思いますが、そこはいかがでしょうか。

(石渡委員)
それではまず、今の小川委員のご質問にお答えいただけますでしょうか。

(事務局)
事務局の県の地域福祉課です。前回ご意見をいただいていて、今日初めてこれからやるという話ではなくて、前回もご意見をいただいていて、まだご回答できていませんでしたので、今回改めて、会議の場でご回答させていただいたというところになります。調整をしていきたいと考えておりますので、そこは変わらないというところになります。

(小川委員)
その調整というのは、どのように繰り返しなさって、実現に向けて動いていらっしゃるのでしょうか。

(事務局)
事務局の地域福祉課です。直接のやりとりをしながら、という形にはなりますが、今段階ではそういう話でのお答えになります。

(小川委員)
できるだけ提案されたことについては検討事項とか、また別の考え方やっていったほうがよいというようなことがあれば、それは検討していくのですが、これは非常によいということになったら積極的に前進をさせていただきたいと思います。
もう一つ感想ですが、市町村にアンケートをとられて、状況がよくわかったので、これからの対策が必要だということに気づきました。資料3の問2、どのような取組みをしていますかというところで、講習会というところが50弱あるのですが。複数回答ですが、ほとんど講習会ということになっています。手話の普及というのは、講習会に入る前の段階で積極的に広報、周知、啓発、という活動をしていく必要があると思うのですが、複数回答ですが約8割は講習会、その他のところを見ると、広報紙への掲載とかリーフレットとかになっていますが、その辺が非常に弱いと思うのです。ですから、講習会に入る前の周知、啓発の活動を積極的に行ってほしいと思います。具体的な方法としては、それぞれの地域にいらっしゃる当事者の方、団体、サークルの方々が、どういう方法で働きかけると、この地域に普及していくのかということが一番よくわかっていると思うのです。問題の難しさと、切り口ここだったら切り開いていけるところが見えていると思うので、そういった団体の方々と県とが、市の方に働きかけていくという三つ巴でやっていける。県、市そして当事者団体が、協力して啓発に邁進をしていただきたいなと思います。以上です。

(石渡委員)
小川委員ありがとうございました。この協議会で行政にお願いしたいということであがった、ご意見等については、行政も、いろいろ努力をしていただいていらっしゃると思うのですが、やはり、どういう動きをしてどんな成果が上がったかというのが、この場でわかるような報告をしていただきたい。そのための進行につきましては私も工夫をしなくてはと思っていますが、お願いいたします。それから、今、小川委員からアンケートの結果を踏まえて、講習会の前の手話の普及のあり方を県や市、当事者、三つの立場の方たちが協力をしてというご意見をいただきまして、先ほど河原委員から、手話にあまり関心がない方たちにどうアプローチするかというご意見もいただきましたが、そのあたりのこととも関わってくる3者で、どのような動きをするかという辺りが、ぜひ、次年度に向けて新しい流れを作っていけたらと思いました。ありがとうございます。手話の普及関連でほかに何かお気づきの委員の方いらっしゃいますか。それでは、またこの後とも関わってくるかと思いますので、2番目の議題、手話に関する教育及び学習の振興というところで、まず、事務局から資料の1に基づいてご説明をいただきたいと思います。この2の項目に関しましては、河原委員からのご意見、それからたくさんの資料もいただいていますので、またご説明もお願いをいたします。では事務局お願いします。

(事務局より資料の説明)

(石渡委員)
事務局のご説明ありがとうございました。今の2の整理について、河原委員が意見をまとめてくださっています。資料4に整理をしていただいていますので、ご説明をお願いいたします。

(河原委員)
これも(再)と書いてあります。これまでに出した意見です。まだ十分な回答が得られていないということです。下線が引いてあるものについて主に話したいと思います。まず質問です。手話を楽しく学ぼうのリーフレット、これについては、私立の学校に配付しているかどうかを聞きたいです。配付してないということであれば是非とも私立学校にも配付していただきたいと思います。次に、2(2)の意見です。毎年5月には手話月間ということで、それぞれの学校の中でいろいろな取組みが行われていると思います。内容を見ますと、いいものもありますが、いいとは言い切れないものもあります。内容をどうするか、どのように教えるのか、きちんとまとめたものを作って、教職員に配付し、それに沿って取組みを行うようにお願いしたほうがいいのではないかと思います。それから、前から繰り返し話していると思いますが、手話言語条例の目的は、私たちとしては聞こえる子ども、聞こえる人たちに対してだけではなく、聞こえない子どもに対して、手話を獲得し、手話を学習する機会を与えることにあると考えています。それが非常に大切だと思います。それについては前回の時に、資料を作って配付をして話したと思います。ただ、それだけではやはり、どういうことをやればいいのかというのは、具体的なイメージが湧かないのではないかと思います。それで、資料5に、こういうことをやって欲しいという案を作りました。大阪で聴覚障害の子どもを集めて、彼らの手話の獲得を支援する事業をやっております。名前が「こめっこ」という事業です。これを実際に行って見学をしてきました。やはり、内容はすごく素晴らしいものでした。是非とも神奈川県でも手話言語条例の中の事業として、やっていただきたいと思っております。ろう、難聴の子どもが自然に手話を獲得できる場所、ろう、難聴の子どもが手話を自由にやりとりしながら一緒に活動する経験ができる、そういう場所です。それから、ろう、難聴の子どもが、大人のろうの人を通し、自分のアイデンティティを形成することができる場所、ろう、難聴の子どもを持つ親または保護者が手話を学習し、また、ろう者について理解をする場所、この四つのことができる場所を作ることを目的にしております。実施主体と言いますとやはり、神奈川県としてやっていただきたいと思っております。実際に運営を行うのは私達当事者、また当事者関係団体などが運営を行いたいと思っております。そのために是非とも財政などの支援をいただきたいと思います。開催内容や対象などについては、大阪のこめっこを参考にして作りました。具体にこめっこがどういうことをやっているのかと言いますと、資料6、7をご覧になっていただければと思います。それから参考資料として学習指導要綱を抜粋したものがあります。前回も学習指導要綱のお話しが出ました。大阪に行って大阪府の職員と意見交換をした時、要綱の話はやはり出ました。ですので、抜粋したものを皆さんにもお配りしたいと思ったわけです。その中で、2(1)聴覚障害がある子どもに対する教育を行う特別支援学校で配慮をする内容が書いてあります。文章の最後の的確な言語概念の形成を図る。児童の言語発達に応じた思考力の育成に努めるということが書いてあります。言語概念を形成する。これはやはり聞こえない子どもとしては、手話で言語概念を形成することになると私は考えております。その言語概念を形成する。これをもとに、いろいろなことを考える力を養っていく、そういった取組みが必要だと思っております。手話を獲得して手話を使う、いろいろ考える、そういうことができる場所として先ほどお話をした資料5の取組みが必要ではないかと考えております。それから(3)児童の聴覚障害の状態等に応じて、音声、文字、手話、指文字などを適切に活用して、発表や児童同士の話し合いなどの学習活動を積極的に取り入れ、的確な意思の相互伝達が行えるように、という文が書いてあります。聞こえない子どもには、いろいろな子どもがいます。音声だけでもコミュニケーションできる子どももいますが、手話が必要な子どももいます。そういった子どもが集まってお互いにいろいろ話す。そのためにはやはり共通した言語としての手話が絶対必要ですので、すべての聞こえない、聞こえにくい子どもたちが手話を獲得できる場所が必要だと思います。また、教員も子どものやりとりを見て、一緒に会話ができることが必要です。教員が、手話ができないと、子ども同士の会話で、何をやっているか、何を話しているかわかりません。自分が子どもに対して話そうと思っても、話すことができない。これでは困ります。ろう学校では、教職員も手話をきちんと身につける必要があると思っております。今、平塚ろう学校では、ろうの先生に手話を教えてもらう、そういう状況であると聞いています。そうではなく、きちんとしたカリキュラムを作って、教育センターできちんと手話を研究し、身に着けることができるようにするべきではないかと考えております。以上です。

(石渡委員)
石渡です。河原委員ありがとうございました。今、資料4で紹介していただいているご意見と、資料5、6、参考資料ということで、改めて、河原委員が提出していただいている資料をあわせて、大事なところをご紹介いただきました。まず資料4にある、ご質問等も含めて、行政の方で今のご意見についてお考えいただいていることございましたら、これまでの経過なども含めてご説明をいただければと思います。私の意見になってしまって恐縮なのですが、改めて、前回9月に、河原委員が現在の手話推進計画の施策に足りないものということで、手話を学ぶ、ろう児が獲得することの大切さというあたりを強調されていましたし、改めて今回こめっこの資料を出していただいて、こめっこがどういう趣旨で行われているかというようなところを拝見すると、本当に手話を獲得することの意義というものを再確認させていただいた気がいたしました。私の感想なども述べてしまいましたが、まず、やはりここのところがとても大事だということが強調されていますので、この手話に関する教育及び学習というところで、事務局の方からお答えいただけること、お願いいたします。

(事務局)
高校教育課の浜田と申します。ご質問いただいておりますところに、高校への配付のことがございます。市立、私立の高校へ配付していないのかというご質問ですが、これにつきましては、県立の高校、県立の中等教育学校を対象にということで、作って配付をしているところでございます。現時点で、それ以外の高校への配付というのを私どもが所管しているのが県立の高等学校、中等教育学校というところで、そこだけに配付というところでございます。

(石渡委員)
それでは配付先は県立だけだということですが、その他のご意見等については、教員向けの手話研修ですとか、それから、こめっこのような事業を神奈川県でも、というような大事なご意見もいただいていますが、今の時点で何かございますか。

(望月委員)
神奈川県商工会議所連合会の望月と申します。協議会での話を聞いてみますと、県の方が何かやっている、という感じはしますし、途中でこの意見というのは甚だ申し訳ないのですが、前回から河原委員が何回も意見を出しているというのは私も承知しておりますし、十分にわかっているつもりでございますが、先ほどの意見のとおり、協議会が年に2回程度ということであって、なかなかその方向性が、県の方が示してないということは、この協議会の存在というのは何なのかなということを委員として何回か出ておりますが、それで本当に進むのかということが非常に疑問に思います。この協議会でなければ物事は進まないのか、その辺はわかりませんが、各団体と県の方とで、そういった組織があるのであれば、具体的に進めていくということが重要であって、この協議会がなければできないというのは非常におかしい話ではないかというように、今この意見の話の中で思いました。協議会というものを存在が、県では何にどうするのかというところがよく見えてきません。ですから、途中でこのような意見をいうのは最後にしようかと思ったのですが、この協議会の今のあり方も含めて、県の方の対応というのを見てきますと、対応として、できていないというのは感じましたので、これでは協議会という存在意義がないのではないかというように、はっきり言わせていただきますが、そのところは、やはりはっきりしていかないと、ここの協議会というのは具体的に進みませんし、河原委員が何回もそういう形で出しても、進まないと思いますので、明確に、具体性を持って、この協議会も進まないと、県としても先に進まないと思います。県が今後、各団体等と、基本的にどんな考え方を持ってどういう具体的なことを進めるかというのは、はっきりと意見を言っていただかないと、ただ単にこの問題だけやって、半年後にどうですかというのは、全然これ意味ないと思いますので、この辺はすいません途中の意見で申し訳ないですが強く言わせていただきました。

(石渡委員)
ありがとうございました。そのあたりのところは、いつも意見を整理してくださっている河原委員など、痛感しているところかと思います。他に今までのご意見を踏まえて、この協議会の進め方等についても、最初に小川委員がご指摘をされていますが、このあり方なども含めて、委員の方ご意見ございましたら、ぜひお願いしたいと思います。

(萩原委員)
この協議会の進め方について、確か前の時に河原委員だったかワーキンググループを作っていただきたいというお話があったと思います。たしかに年に2回で、開催にかかる事務も非常に大変だと思います。けれども、どういう形で、県の皆さんが日頃の事務の中で、この施策を進めていらっしゃるかということが、もう少し私たちに見えるような形としては、ワーキンググループのような、テーマを決めて、小規模に短い時間で何人か委員を集めて確認し合うというのが望ましいのではないかなと思います。国のこうした委員会も確かワーキンググループを3ヶ月くらいで、いろいろ決めているような流れになっていて、あれはいいなと思っていたので、県の方でも検討いただければ、もっとわかりやすく見える化できるのではないかなと思いました。

(石渡委員)
ありがとうございました。ワーキンググループなどを作って、ある特定の課題について、集中的な議論をして前に進めるような方向というのを、いろいろなところでやっていますし、前の協議会の時にもそういう意見が出たというあたりで、このような方法も一つかと思います。ありがとうございました。今日、会を持つにあたって、事務局と打ち合わせをしておりまして、そのときに、行政としての考え方もきちんと示していただけるというような、期待を持ったのですが、今、実際、この場に来てみますと、事務局もいろいろな部の方のお集まりで、事務局の中同士のコミュニケーションというのも、きちんとできていなくて、いろいろなご質問、それぞれの部局にわたると思うのですが、担当するところが、どこでどのように責任を持って動いていらっしゃるのかというのが、やはり、事務局の体制としても、整理できてないのではないかというところを今、実感させられました。そのあたりについても、ご検討いただきたいと私の意見として申し上げたいと思いましたが、協議会の運営につきましては、私も責任ございますので、また、事務局とも相談をさせていただきたいと思います。

(小川委員)
繰り返しになりますが、河原委員が提出された資料4に意見に書いてあって、(再)と書いてあるものは、すでに昨年の9月に出しているので、これらについては、即答をしていただけるのではないでしょうか。つまり、例えば教育委員会の方がこのようにするということになって、こちらではやらないけどあちらがやるとか、何らかのそれについて、そうするということでなくても、このようにできませんでも、その調整した内容が半年経っていますから、お答えいただけるのでないかなと。意見(再)と書いてあるものが4つあります。とりあえず、4つについては、イエスノーなりの回答が半年経っているので、できるのではないかなと思うのですがいかがでしょうか。

(石渡委員)
事務局いかがでしょうか。

(事務局)
子ども教育支援課の斎藤といいます。それでは、今、お話ありました資料4の2(1)で、右側の意見(1)(再)というところで、若干お話をさせていただきたいと思います。こちらは手話を学んでみようという、副教材の作成ということでご意見をいただいたということですが、確かに小中学校が市町村立ということになりますが、副教材は、手話の理解、それから学びということに関しては、当然豊富な副教材があったほうがいいということにはなりますが、一方で取組みのところで記載をさせていただいておりますが、現時点でリーフレットの配付をさせていただいております。これは小学校4年生それから中学校1年生ということで配付をさせていただいております。一定の学年を対象にして、これを継続するということで、手話の学びの機会を市町村立の学校にも、意識をしていただいて、学年の進行により、広がりを持たせていくというねらいでやらせていただいておりますので、まずは継続するということで対応させていただきたいと思っております。また副教材の作成は、知事部局の方とも相談しながら、まずはリーフレットの配付を継続した上で、必要に応じて検討をしていくということにさせていただきたいと考えております。意見の(1)については以上でございます。

(石渡委員)
ありがとうございました。

(事務局)
高校教育課の浜田でございます。意見(2)のところで、動画の手話を楽しくの学ぼうというものについて、現在県のホームページの方に掲載させていただいている動画です。県立高校のボランティア関係の部活動に入っている生徒たち、手話を学んでいる生徒たちが中心になって作った動画ということで、今現在、ホームページに載せているところでございます。動画教材ということもございますが、それ以外の今後、今すぐに今配っているリーフレットの改定というのを直ちにしようということではないのですが、今後、ろう学校の生徒の方々とも、どういうところで連携できるかというところで、今少し相談を始めさせていただいているところなので、その検討の中で、できるところからやらせていただきたいと思っているところです。あまり進んでいないのですが、相談をし始めさせていただいているというところでご理解をいただきたいと思います。以上です。

(石渡委員)
ご意見等については何か今お答えいただけることございますか。今のお答えについて小川委員何か。

(小川委員)
今のようなお話があるからこそ、萩原委員がおっしゃったようなワーキンググループないし、ちょっとした検討会が必要なのではないかなと思いました。
例えば動画は県立高校の部活動の学生さんたちがやっているからできているということで、いずれは相談したいとおっしゃったが、やはり、ろう学校の生徒さんと一緒にやることで、動画を見ていますと、表情とかそういうのはまだまだ硬くて、手話は、手の話ではないわけです。表情とか、体の動きとかそういうものから見ると、生徒さんが頑張ってやってくださっているのはすごくいいなと思いますが、本当に手話というか、ろう者としてのコミュニケーションをとるには、ろう者の方とそれから高校の生徒さんとが一緒になってやるとかいうことの方がずっと生きたものになってくると思うのです。そこはお互いに、県の方も良かれと思って一生懸命、学生さんも生徒さんも、一生懸命やってくださっているからいいと思っていらっしゃると思うのですけど、やはり、もう一つそこに加えたい要素があるというのが、今度、河原委員のご意見だと。その辺をぶつけ合ってよりよいものを作っていけたらいいと思うので、県の方もそれなりに頑張ってくださっているのはわかるのですが、少しボタンがずれいてるような感じがあるので、これから、さらに進めていく場合には、しっかりと話し合いながら進めていただきたいかなと思います。

(石渡委員)
石渡です。ありがとうございました。他に2の手話に関する教育学習というところで、ご意見おありの委員の方いらっしゃいますでしょうか。

(吉本委員)
吉本です。河原委員のご提出いただきました参考資料というのは、教育だけのことではないのかもしれませんが、拝読させていただいて、私自身いまだ理解が足りないところがたくさんあると痛感した次第です。例えば平塚ろう学校での実態というものも、よく理解していないところがございました。親が、ほとんど手話が理解できず、ろう者についての知識もないということが本当なのだろうかと、知らないことがまだまだたくさんあるということが分かりました。先ほど萩原委員がおっしゃっていただいたようにワーキングを作って、例えば私であれば、何が知らなかったかという自分の経験をとおして、健常者が知るべきことへの気づきも提案できると思うのです。そういうワーキングでしたら、自分も貢献できるところがあるかなと思います。私の会社でもスポーツを通して手話サークルができていまして、月3回か4回、昼の時間帯に集まって、みんなで手話を勉強しようというサークルがあるのですが、ろう者の方と一緒でないとわからないことがたくさんあるとしみじみ思いましたので、ワーキングを作るという件には賛成です。私自身、恥ずかしいですが、まだ知らないことが多分たくさんあると思うのです。そういうところは、ろう者の方と一緒になって気づかせてもらう。知ることがやはり次の政策に繋がると思いますので、ぜひそういう機会を作っていただきたいと思いました。

(石渡委員)
石渡です。吉本委員ありがとうございました。やはり、そういうご意見をいただけることが、いろいろな立場の委員が集まって、新しい発見になっていくのかなと思いますし、河原委員が先ほどおっしゃっていた、今まで関心がなかった方たちにどう広めていくかというところで大事になってくるのかと思います。山本委員どうぞ。

(山本委員)
山本です。県がアンケートを市町村に対して取ってくださったということで、結果を拝見しまして、問3のところの答えで、手話を普及する効果的な方法がわからないということが多いということがわかりました。先ほど、河原委員からも例えば、5月の手話月間、いろいろな取組みが地域でなされていても、どうも理想的ではないような方向性進め方等を見受けられる。できれば、統一されたよい内容のものを効果的にというようなお話がありました。手話の普及に関してもそうなのですが、いろいろな市町村での、逆に、よい例を県として何らかの方法で収集する。市町村の活動をすべて紹介するのではなく、とても参考になる、これは効果的に手話の普及理解に繋がるであろうという取組みをぜひ県が吸い上げて、それを逆に今度市町村によい参考例として流すということは可能なことではないかなと思っております。大阪のこめっこの活動ですが、視察に行かれた河原委員だからこそ、そこの良さはわかっていらして、見ていない私達はまだイメージしかねると思います。県の職員の方もそうだと思います。ですので、もっともっとお互いに知るべきで、どんな内容なのかを知るために、やはりワーキングチームを、検討会というのか、それで十分にこの内容について吟味し、そして神奈川に合う内容でどう進められるかを皆さんで話し合いができたらいいなと思いました。

(石渡委員)
石渡です。ありがとうございました。今、山本委員からは、市町村のよい事例を収集して、それを実際に広めるというようなご提案、それから、こめっこの大阪の実践を私たち委員が河原委員のように、きちんと見て理解をしてというようなところで、またそういうワーキングもあったらいいのではというようなご提案をいただきました。ぜひ今のようなご意見を実現したいと思いますが、他に何かご意見ありますでしょうか。

(萩原委員)
河原委員が提案していただいた学校でのろうの子ども達への手話習得についてですが、県内のよい例を集めたらどうかと山本委員がおっしゃいましたが、横浜市のろう特別支援学校で、年1回全学年を対象として外からろう者を呼んで、絵本の読み聞かせを、たしか半日、午前と午後と分けて、年齢別にやっています。県内の劇団で、演技の上手いろうの方を呼んで、手話に触れながら絵本の世界を楽しんでもらう内容でやっています。そういった例はおそらく他のろう学校でもあると思うので、ぜひ始めていただきたいと思います。それから、横浜ろう学校でも、演じていただく講師を探すのをとても苦労されているということで、私の方にも相談がありました。ぜひ県としてこういった事業をやっていただけると、いつでも相談できる場所があって、神奈川県全体で同じような取組みができるようになると思います。

(石渡委員)
萩原委員ありがとうございました。横浜としても、ろうの方に絵本を特別支援学校の子どもたちに読み聞かせるというような実践をして、手話についての理解を深めているという、これも先ほどのよい事例の一つになるのかと思いますし、もう一つ最後におっしゃっていた、ろう学校の中での、聞こえない方を講師にして、また、いろいろな理解を深めているということでしたでしょうか。いろいろな実践がやはり、それぞれの自治体にあるというようなことをいろいろ関わってらっしゃる中でご存知なので、またそういうものを集めて、この協議会の議論の中に活かしていけたらと改めて思いました。それでは、河原委員お願いいたします。

(河原委員)
一つ、先ほどおっしゃった学校に対するリーフレット、これはよいと思いますが、A3両面ということなので、それ以上もっと深く学びたいと思ったときに物足りないと思います。ところで、「手話を学んでみよう」の冊子には手話だけではなく、聴覚障害者のこと、災害が起きたときのことなどが掲載されています。ですので、一般の人たちに理解を広めるためには、よい本だと思います。この内容を小中学生の子どもがもっと詳しく理解したいと思ったときに、読んで理解ができる。もっと興味を持つことができるものにした副教材を作ってほしいという意味で出したわけです。ですので、リーフレットとは別に副教材を作っていただきたいと思っております。それからもう一つです。私の提案をした資料5、こめっこと似たような事業内容ですけど、それはどちらかと言いますと、0歳から幼稚園ぐらいの子どもが主になると思います。生まれた時から手話でいろいろな事を知る。いろいろな話をする。最初はわからなくても、いつも親が手話やっているのを見て、自然に覚える、獲得する。そういった環境を作ることが必要だと思っております。今はそのような環境はありません。幼稚部に入る前の間、親も子どもも手話が分からないまま、困っている状況に置かれています。そういった親や子どもを集めて、手話に触れることができる環境を作りたいと思っております。こういう事業は、学校、教育委員会だけではなく、障害福祉課、地域福祉課、医療保健関係の部局も一緒になってやらなければいけないと思っております。今、様子見ますと、どうも縦割りという状況が起きています。別々に自分の部局で、というイメージを持ちます。そういう考えを変えて、横断的に検討していきたいと思います。一つ聞きたいことがあります。手話推進計画の中に、終わりの方21ページです。推進体制というところがあります。その中に2番です。手話言語推進会議を行うということが書いてあります。これ実際に行っているのか。そこの会議の場所でこの協議会に出た意見を持ってきて、そこでどうするのかこれからどうするのか、部局を超えた話し合いをやる場と私は思っております。その場所が本当にやっているのかどうか。やっているのであればどういう内容で話し合っているのか。教えていただきたいと思います。

(石渡委員)
石渡です。河原委員ありがとうございました。大事なご指摘ありましたが、最後のところで、この手話言語推進会議の実情はどうかということをご質問いただきましたので、これについて事務局お答えいただきたいと思います。

(事務局)
事務局の地域福祉課からお答えします。手話言語推進会議ですが、今日、資料として出させていただいている内容をもう少し簡単なものにはなりますが、来年度の取組みですとか、そういったことについて、情報交換等はしているところです。ただ、ご指摘を皆様からいただいているとおり、もう少し次の施策的なことも含めて、話をしていかないといけないかなと思っております。私ども地域福祉課の方では、例えばイベントの実行委員会や、来年度の政策についてご意見を伺うというような場を、この協議会とはまた別に持っています。そういったところで、もう少し私ども地域福祉課だけではなくて他の課との連携をしながら、ご意見を伺う場というのもまた必要かなと思っているところです。ご指摘いただいているというようなところについては、もう少し内部的に進めていかなければいけないと思っております。以上です。

(石渡委員)
ありがとうございました。今のご回答で河原委員、よろしいですか。

(河原委員)
やっているということでいいですか。

(事務局)
事務局の地域福祉課です。やっております。

(河原委員)
もう少し地域福祉課として、全体の計画や事業、県全体としての手話の普及、手話の学習などが進むように、それぞれの部局と調整をし、きちんとやっていただければと思います。よろしくお願いいたします。

(石渡委員)
ありがとうございました。それではもう1時間半近くたとうとしておりますので、今から休憩にさせていただいて3番目の議題について議論させていただきたいと思います。

(休憩)

(石渡委員)
それでは予定の時間になりましたので再開をさせていただきます。議題の3番目、手話を使用しやすい環境の整備です。

(熊谷委員)
先ほどの2番に対しての意見があるのですがよろしいですか。神奈川県聴覚障害者福祉センター熊谷です。2番について、先ほど河原委員の方から聴覚障害児向けの手話の獲得についての案が提案されました。それとは別に、私はその他として、聞こえる健聴者の子どもたちに手話を学ぶ場について、案といいましょうか、課題といいましょうか、どちらかわからないのですがお話をさせてください。私、最近、神奈川県立高浜高校の卒業式に参加してきました。招かれて参加してきました。当然聞こえている生徒たちの学校です。参加は2回目でした。昨年に引き続き、今回2回目の出席です。その高校は私としては、卒業式の最初から最後まで満足して参加することができました。それは、最初から最後まで手話があるのです。内容をすべてつかむことができました。手話は誰がやっているのかというと、手話通訳者ではないのです。学校の学生たちです。卒業式ですので、手話をやる方は高校1年生2年生、そこの高校の場合は、学科の中に福祉のコースがあります。手話のコースがあるのです。手話を学ぶ時間が必ず網羅されているということでした。1、2年生の学生の中から、校長先生の挨拶、来賓の挨拶など、すべて通訳をしてくれる。学生が通訳を行う。その様子を見てとても感動しました。卒業生代表として、答辞がありましたが、それも学生自身が手話を交えての答辞でした。そういう様子を見ますと、将来手話通訳ができるような人材が何人かいるのです。その様子を見てとても感動し、週に1、2時間の勉強でさえ、その位のレベルが獲得できた。そして、他では、放課後の手話クラブというものもあるようです。そこに入って手話を学ぶ学生もいる。すると、40人程度は手話のできる学生がいるということになります。その子たちが高校卒業し、企業に入り社会に出たとき、聞こえない人と出会ったときに手話でコミュニケーションができ、そして機会があれば通訳になるかもしれません。でも、社会に出ると、ろう者と会う機会が少なくなる。そういった心配がありますので、手話を忘れてしまうという心配があります。最近、他のところ、例えば小学校、中学校,大学など、手話に関心を持つ聞こえない方々の団体、手話を学びたいというクラブを作りたいというような意見が出てきています。しかし、聞こえる人たちだけで手話を学ぶのはやはり無理です。聞こえない人たちの言語なので、ろうの講師が指導するということが、やはり聞こえる人たちも分かっています。でも、呼び方をどうしたらよいのかということがわからない。呼ぶ場合には、謝礼とか交通費とかどうしたらいいのか。その辺りが難しいので諦めてしまうという話を聞きました。1ヶ所は何とか行くことができましたが、他のところには体は一つだから行かれなかったのですが、申し訳なかったと思っています。手話条例、この普及をしたいということが出てきているという成果だと思います。神奈川県内にも手話サークルがたくさんあります。が、それは昼間ですね。例えば、午前中とか、仕事を持つ方は夜6時からとか、そういった手話サークルは多いです。学生が学ぶとき、手話サークルに通うというのはなかなか時間的に合いません。学生だけで集まったとしても、どうやって学んだらいいのか、に悩んでいるという人たちが大勢いるだろうということは想像ができます。そういう若い人がいますので、どうにか指導ができるきっかけ、仕組み、例えば講師の派遣を行うとか、何とかそういった方法ができないかなと考えています。この条例があり、いろいろな意見が出ていると思います。手話通訳者が足りないという意見もあったと思います。さらに今後手話通訳の数も減ってくるかもしれません。今このキーとなるものは若い方々、手話を身につけさせる機会を増やしていきたいと考えています。先ほど話をしました高浜高校の40人の子どもたち。手話を学んでコミュニケーションもできます。卒業後、聞こえない人のつき合いもなくなり、手話の関心も減ってきてしまうという懸念があります。そこがとても寂しいと思いますので、何とかならないかと考えています。皆さんからのお知恵も拝借したいと考えています。以上です。

(石渡委員)
熊谷委員ありがとうございました。高浜高校は、前に校長先生がこの協議会の委員でもいらっしゃって、条例ができてから、手話教育を聞こえる高校生に進めていく、とてもよい成果を上げて学校だと、熊谷委員の話を聞いて改めて思いました。関連して、河原委員ご発言ですか。

(河原委員)
今のお話しで思いついたのですけども、神奈川県に県立保健福祉大学があります。これは福祉の専門の大学だと思います。聞きますと、手話の授業がないということで、学生で手話を学びたい人はサークルを作り、そこで学んでいるという話を聞きました。非常にもったいないなと思います。福祉の専門家を養成する場所であるのに手話を教えていないというのはおかしいのではないかと思っています。県立保健福祉大学で、手話の授業を設けていただきたいと思っております。よろしくお願いします。

(高橋委員)
私事ですが、私、ろうベースの盲ろう者です。弱視ろうです。通訳介助員の派遣事業について、時間制限が厳しい状況であります。やはり通訳介助員がいないと自分は家から出ることもできなくなるので、どうしていいのか。ろう者が来て話はできるのですが、私は見えないので、ろう者が一生懸命話しかけてくれても私は見えていないのです。触手話でないと分からないです。実際に手を触ろうと私が手を出すのですが、どうしてもろう者の方は触られることに慣れていないので、違和感があるような感じで、ひかれてしまいます。触手話にすぐ切り替えて優しい方もいらっしゃいます。今、すごく手話が広がっていて、手話をやってくれる人が沢山いるのは嬉しいですが、その中で、私はろうベースの盲ろう者ですから触手話でないと、なかなか相手の話している事が通じないです。ですから、手話を広めていただく、プラス盲ろう者のことも含めて皆さん広めていただけるようご協力お願いしたいと思っております。よろしくお願いいたします。

(石渡委員)
石渡です。高橋委員ありがとうございました。手話ですが、本当に盲ろうという方の触手話は広めるというのもやはり、この協議会の大きな課題だと思います。それでは2に戻ってご意見いくつかいただいて、余計なことなのですが、うちの大学は、福祉が今、選考は無いのですが、4月から手話を第二外国語の一つとして教えるというような、私が頑張ったのでは全然ないですが、そういうことをやる大学も出てきてはいるので、また手話の広がり、聞こえる人達への手話、触手話も含めてというのは、流れにはなってきているだろうなというようなことを感じて、県立保健福祉大学、ぜひそういう意味でも、模範になって欲しいなという気がいたしました。3番目の手話を使用しやすい環境整備というところで事務局ご説明お願いいたします。

(事務局から説明)

(石渡委員)
ありがとうございました。この3番目の議題につきまして、河原委員がまたご意見まとめてくださっていますので、強調したいところお願いします。

(河原委員)
新たに追加したい意見です。それについて話したいと思います。まず、3(1)県の意見です。パブリックコメント、手話の動画を配信するというのは嬉しいと思います。ただ、動画の内容は、パブリックコメントがあります。いついつまでに提出してくださいという内容です。本当に必要な、案の内容についての手話の動画がありません。方法だけ教えてもらっても内容がわからないと意見を出せないと思います。案内容を全部に細かく手話をやれというのは少し難しいかもしれませんが、ある程度の内容でいいので、手話で表して、それを見て、大体の内容が分かると何か意見があれば、手話で提案ができる。そういった流れになる必要があるのではないかと思います。是非ともこれからは、内容も手話の動画を作って出すようにお願いをしたいと思います。次に、県の職員もですが、市町村の職員の中で、手話言語条例がある、条例の中身を知らない、という職員がまだまだたくさんいると思います。ですので、職員に対して手話言語条例の内容、意味などをきちんと知ってもらうための研修などをやっていただく必要があるのではないかと思います。以上です。

(石渡委員)
ありがとうございました。ということで、パブリックコメントの手話動画の作り方についてのご意見をいただきましたし、前から意見として出されているものなどもございますが、お答えできる範囲で事務局の方から河原委員のご意見にお答えをお願いいたします。

(事務局)
事務局の地域福祉課です。お答えいたします。まず、パブリックコメントを実施する計画の手話動画の作成のお話ですが、概要としてどこまで手話動画作成できるかどうか分かりませんが、若干内容まで入るような形のものを検討していきたいと思います。それから、ご意見としていただいている部分、順次お答えしていきます。
3(1)の意見の(1)で挙げていただいているものですが、消防、警察職員、市町村等自治体職員、県内国間職員対象の講習会も必要だというお話をいただいています。基本的にはそれぞれ市町村であったり、国機関であったり、それぞれのところが実施をするという形になろうかとは思うのですが、県としては、実施していただけるように働きかけはしていきたいと思っております。市町村の地域福祉の担当の研修の中では手話講習会というのは、やっておりますので、付け加えさせていただければと思います。それから、3(1)の意見の(2)ですが、手話でコミュニケーションできる就労支援施設ですとか、介護支援施設等の設置のための施策も必要であるというふうなご意見をいただいております。これは以前、また別の機会でもお答えをしていくことがあったかと思いますが、基本的に事業所の指定をしているところが、県なり、場合によっては、市町村であったりすると思うのですが、そこがある意味、要件を満たせば指定することができると思っていますので、その中で、手話を使える職員の方を配置いただいたりというようなものが指定申請で上がってくれば、可能なものはできるのではないかと思います。直接的には、県の方で言えば、障害福祉課であったり、高齢福祉課であったりするのですが、基本的には、指定の要件を満たす中で、手話ができる職員の方を配置いただければ、これは可能なのではないかなと思います。ただ施策として、これについて何かできるかというのはなかなか難しいかなと思っております。3(1)意見(3)のお話です。市町村職員の条例についての理解の普及促進の取組みが必要ではないかというお話をいただいています。十分ではないかもしれませんが、先ほど申し上げました通り、市町村の地域福祉の担当者の方々向けには、手話講習会を実施しておりまして、その中では条例についても、ご説明はしていますが、他にも機会があれば、市町村向けにはやっていきたいと思っております。次に、3(2)の意見(1)、市町村の防災訓練にろう者、盲ろう者が参加できるよう配慮することを市町村に働きかける必要があると考えますというお話いただいています。基本的には防災の方の所管課の方になりますが、県庁の中の横の繋がりというところはご指摘を受けてしまうところであると思うのですが、そちらの方に伝えていきたいと思います。それから、3(2)の意見(2)ですが、県立や市立などの公立病院に手話通訳者を設置する取組みを必要であると考えますというご意見をいただいていますが、こちらについても、まずは、所管している課が別にありますので、そちらについてお伝えをしていきたいと思います。

(事務局)
続けて3(3)、(4)の方については障害福祉課の方でお答えさせていただきます。いただきましたこのご意見、すべて再という形でついているのですが、我々の方も障害当事者の方、手話通訳者、要約筆記者の団体の方とご意見等いろいろいただいておりまして、ずっと検討しているところでございます。(3)の(1)につきましては、そもそも通訳介助員、手話通訳者、要約筆記、盲ろう通訳介助員の方たちまだまだ足りないということは認識しております。手話通訳者であれば、合格率を上げて人数を増やしていかなければいけないということですので、ここにも記載しているとおり、合格率を上げるための養成講習会の実施方法の見直しだとかをやっているところでございます。開催場所について増やすというところも、ご意見、前回、他のところでもいただいているところでございますが、現段階では指定管理事業の中でやっておりまして、手話通訳者の養成自体も1年くらいかけて丁寧に対応しているところでございます。なかなか現段階ですと、例えばふやすというところは、お答えしかねるのですが、他のところは、指定管理事業、平成33年3月31日をもって、また次期の指定管理事業をまた改めて考える必要がありますので、その場でまた検討させていただきたいと思います。
(3)(2)についても同様なのですが、手話通訳者の数をふやすためには当然手話通訳者の身分保障や、待遇改善のための施策というのは、我々も必要であると考えております。ただ、予算状況かなり県の財政厳しい折もありますし、先ほどお話をした通り、指定管理事業の中で、派遣事業を行っておりますので、そういったところにつきまして次期の指定管理事業の見直しについてまた検討させていただきたいと思っているところでございます。最後(4)の市町村の手話通訳者の派遣制度の格差の是正なのですが、これについても我々も課題意識としては持っているところでございます。ただ、他のところでも、ご説明をしているとおり、市町村がこの事業をやっているものについて、県が一概に全部同じようにやってくれということはなかなか、今の段階では言えないというところがございます。ただ、他のところでやっているのに、この市町村ではやってないよね、というところについては、我々の方も情報提供しつつ、すべてのところで同じような形でできればというところは見出していきたいと思っているところでございます。民間における手話通訳などの合理的配慮の実施の働きかけも必要であるということですが、これについても、合理的配慮につきましては、手話通訳だけではなくて、すべての障害者の方に対して、合理的配慮が提供されるべきだと思っております。ただ、民間事業者については努力義務にはなっておりますので、我々の方で民間事業者に対して、年4回ぐらいやっている研修の中で、合理的配慮の提供をきちんとやってくださいというようなお願いや、実際に民間事業者の方に当事者の方を派遣しての研修についても、取り組んでおりまして、そういったところで、県全体の中の民間事業者の合理的配慮は通訳者に限ったことではございませんが、そういったところが全般的に配慮されるような環境が整えられればなと考えているところでございます。以上でございます。

(石渡委員)
ご説明ありがとうございました。この会議の時間が、あと5分くらいしかないので、今ご説明いただいたようなことをデータにして資料として示していただきたいなということを改めてお願いをしておきたいと思います。そして、この環境の整備というところについて、このことを発言したいという委員の方、ぜひお願いをしたいと思いますが、はい、どうぞ。

(萩原委員)
萩原です。何度もお邪魔いたします。動画を作るときに福島県の郡山市の障害福祉課が作っている動画が非常に参考になるかなと思います。資料がなくて申し訳ないですが、これは障害福祉課さんが各課にどんな手話を広めたいか、または学びたいかというテーマを募集して、その担当課の人と障がい当事者と一緒に作っているというもので、確か何個もアップされていて非常にわかりやすい内容になっていますので、一度参考にご覧いただければと思います。こういった作り方をすれば、学びたい言葉というのは自分の仕事に関わるものとか、興味のあるものになってくると思いますので、他の課の皆様とか、事業者の皆様も、こういう言葉を勉強したいというようなアイディアがどんどん出てくのではないかと思います。それから、以前、メールで県の方から皆様にお知らせさせていただきました。私は、昼間は横浜市の職員をやっていますが、そこの消防の人たちと一緒に作った動画があります。あれは、消防局の方から、こういった動画を作りたいという相談がありました。こちらから持ち掛けたものではありません。各ポジションで、こういうテーマで、ぜひ皆さんに知ってもらいたいというようなものは必ずあると思いますので、そういったものを作り出す工夫をして行っていただければと思います。

(石渡委員)
貴重な情報提供ありがとうございました。ぜひ参考にしていただきたいと思います。

(望月委員)
いいですか。はい。時間がないので意見として、二つ発言させてもらいます。
一つは、事務局が所管という言葉を繰り返し使われてるいので、地域福祉課の中のことはやるが、後は伝えておきますというような表現になってしまっているのですが、条例を実効性あるものにするには、ただ伝えるではなくて一緒にやっていかなければいけない。例えば、先ほどリーフレットを県立高校には配っているけど、私立や市立は所管が違うので、送っていませんっていうお話があったように、非常に枠組みが狭いということがありますので、是非ともそれは所管を越えて、やっていかなければ手話言語の普及にはなっていかないということで、お願いしたいと思います。
二つ目は、ちょっと話が広がるのですが、盲ろう者支援センターというのは県知事が記者会見してその設置をおっしゃいました。それで盲ろう者通訳介助員の派遣事業等は県の聴覚障害者福祉センターのところに予算がついて実施していくわけですが、盲ろう者支援センターは別途、障害福祉課の中で別途の予算で行うわけですが、その中の中身としてはっきり聞いておりませんが、盲ろうの方々への相談支援ということをしていく、相談にも応じてやっていくということですが、この地域福祉課にあっても、盲ろう者をこの条例の中に明記してページも割いて位置付けているわけですからやはり盲ろう児者について県民への周知とか理解を深めていくような働きかけを障害福祉課とともに、やっていっていただきたいというふうに思います。はい。意見です。

(石渡委員)
はい、ありがとうございました。今日ご発言しそびれている、金井委員、田村委員、二見委員、戸井田委員もすいません。

(金井委員)
連合神奈川の金井と申します。よろしくお願いします。
私の方からこの協議会の先ほど進め方の話がございましたので、最後に、石渡委員の方から、いましがた県の方から回答されたことについて、文書でというお話もございましたとおり、ここは協議会なので、審議をする場ではないのかもしれませんが、いろいろな意見、質問等については、やはりきちっと形として残していただいて、再度の意見等出していただくことのないような形にしてもらった方が、発展性があるのかなと思っていますので、よろしくお願いいたします。

(田村委員)
帝京大学田村です。短く三つ申し上げますが、一つ目は、今、ご意見、おっしゃったのと全く同じですが、河原委員の提案されている資料4にあるものが妥当な意見だと思います。ただこれが部局間で調整すれば割と簡単にできそうなものと、実際にいろいろな予算獲得も含めて手続きが必要であろうということと、そもそも検討しなければ、ゴーサイン出せないだろうなということ、多分一緒だと思うのです。その辺を可視化して、つまり見える化をしていただかないと。議論ができませんし、また毎回ここで同じことの繰り返しになっていきますので、ぜひ次回までにそこはクリアしていただければありがたいなと思います。これ一つ目です。二つ目は学習指導要領の話が出てきましたが、特別支援学校だけではなくて、今回の学習指導要領の改訂は非常に大きなものがありまして、ご存知だと思いますけど、小学校中学校の各教科にも、すべて障害のある子どもに対する対応が具体的に載っているのです。多分にこれは発達障害のことも想定していますが、当然、聴覚障害の子どもたちが通常の学級で学ぶ場合いろいろなメリットがあって生じるはずだと思います。その辺も注目していただければと思います。それに関連するのですが、うっかりすると見落としてしまうのですが、学習指導要領の改訂を一つのきっかけにしてというわけでもないのでしょうけれど、いろんな制度が細かく変わってきているのです。例えば通常の学級にいる、例えば聴覚障害のお子さんも就学奨励費の対象になるのだとか、高校にも通級による指導ができるので、例えば、高校にいる聴覚障害の生徒さんがろう学校に週に1回行って手話を学ぶとかそういうことができるようになってきています。これは、教育局にお願いなのですけど、そういったようないろいろな障害のある子どもたちに対してメリットになるような制度の変更などをもう少し整理して情報提供いただけると大変ありがたいなと思っています。最後に同様ないろいろな制度の変更の一つなのですが、ユニバーサルデザイン行動計画2020というのがあるのです。これはオリンピック、パラリンピックを目的したものですが、他にユニバーサルデザインでバリアフリーを良くしようというだけでなくて、意識を変えていこうというすごく大きな流れです。ですからこういうものを神奈川県もうまく利用して注目を浴びる時ですから、それを活用してこの手話の普及も中に入れて共生社会実現ということを、神奈川県なりの独自の方針を打ち出してくるのも一つの方法ではないかと思います。以上です。

(石渡委員)
大事なご指摘ありがとうございました。

(二見委員)
経営者協会の二見でございます。経営的な見方をすると資料2の予算のところが非常に気になってしまったのですが、多分、河原委員がいろいろ希望されていることはかなり量的にも多いし、内容的にも非常に難しいものもあったりするので、県として何を優先してやっていくのかということを、きちっと重きをおいて、それらに金をきちっとかけていくということが大事だと思っています。とかく所管所管に分かれてしまいますと、何が一番、効果があるか、そういったものが見えませんので、そういうところを仕分けしてもらいたいなというのが一つです。そのためにはやはり生のデータといいますか、特に手話通訳者の育成とかそういうところは一番根本的な部分であるので、数値管理、お金の使い方もきちっとやるべきではないかと思っています。メリハリをつけたような形にして、統括するのは多分、障害福祉課さんになるのかどうかわかりませんが、よく舵をとっていただきたいなと思っております。以上です。

(石渡委員)
ご意見ありがとうございます。

(戸井田委員)
私は小さなことかもしれませんけど、地域の視覚障害者の人が防災訓練の時に、全然きてないのです。健常者の人ばかりで、私も自分の地域のところに、今年、行きましたら、車椅子の障害者は私1人。他の障害者は誰も来ていない。それで、地域の中でどれだけ障害者のことを把握できるのか、民政委員さんたちとか、自治会長さんたちがそういうことも分かっているのかいないのか。特に一番弱者の人たちの呼びかけがないのです。そんなことで、どこか他の地域でもそういうようなことがあったら大変だなと思いまして、できることなら、地域の中で、障害者と健常者も共にできるような呼びかけ方、また、普段からの接し方をしていただけることが、私は望ましいと思いますので、是非とも皆さん、こういうところに来ている皆様方から、地域の中の呼びかけということをしていただきたいと思います。大事なことだと思うのです。これから、障害者も高齢者になってきますし、地域の方が、たとえ、簡単な手話でいいから、おはようとかこんにちはとかができてくれるととてもいいなと思います。それすら地域の民政委員さんはじめ皆さんできていないところも多いと思いますので、ぜひそういう小さなところからご協力よろしくお願いしたいなと。以上です。

(石渡委員)
はい、ありがとうございました。

(吉本委員)
今日こめっこの紹介をしていただきまして、大変勉強になりましたが、こめっこがなぜ重要かというのは、先ほどの繰り返しになりますが、河原委員の参考資料を読むまで、よく理解できておりませんでした。それで、こめっこが大阪府でどうしてこういう活動になったか。少し紹介はありますが、資料を読むと、おそらく神戸大学の河﨑先生とおっしゃる、臨床心理士でもあるこの先生がかなり強力に動かれたのではないかなというのが資料からは感じられます。それはなぜかというと、この別紙2のところの下から二つ目、主な活動内容のところで、「子育てのことや聞こえのことをお尋ねしたいことなど相談に応じます」、と書かれています。ですから聞こえのことだけではなくて、障害を持ったお子さんの親が悩んでいることも受けとめていますから、そこに川崎先生の熱量を感じるのです。大阪の例を参考にぜひ神奈川県でもやっていただきたいと思いますが、その枠を作っても魂が入らないことには機能しませんから、こうした活動を引っ張っていっていただける方がいるかどうか、そこが重要だと思うのです。先ほどワーキングの話が出た際に、学びたいことはそれぞれ違うのです、とのご指摘もありました。消防士の人たちが学びたい手話、高校生や若者が学びたい手話、そしてこめっこのような活動に参加している親御さんが知りたいこと、相談したいことなど、それぞれ違うと思うので、やはりワーキングのような場を作って、困りごとや悩みを抱えている人たちに寄り添って、そこで何から優先して解決していこうかと決めていかないと、なかなか進まないと思うのです。行政に枠や土壌を作っていただく必要があると思うのですけど、次に動かなければいけない我々市民や、いろいろな活動シーンで動く方達だと思うので、そこをどう動かしていけばいいかということをこの協議会、ワーキングで相談していくというのがいいのではないでしょうか。現実問題として行政に全部やってくださいと言っても無理だと思うので、行政はどこまでやる、その先はみんながこうやって動くということを決めていかないと、なかなか進まないように思います。この協議会に入っているからにはそういうことは責任を持って私もコミットしていきたいと思いますので、この協議会の運営の仕方も考えていくときに来ているのではないかと思いました。以上です。

(山本委員)
細かいところに戻ってしまうのですが、手話を利用しやすい環境の整備のところで、保育園、幼稚園の絵本の読み聞かせという8事例があったそうなのですが、大人、企業もそうなのですが、大人に対する2時間の講座と、この子ども1回限りと、この絵本の読み聞かせ1回では大分違うのではないかと思うのです。子どもの場合はやはり、肌で、感じる習得するためには、1回では、無理だと思います。それで今、神奈川聴覚障害者協会の取組みで、保育園、幼稚園への継続的な絵本の読み聞かせ事業しておりますが、やはり継続している幼稚園、保育園は、それなりの成果が本当に著しく出ております。ですので、今後の予定として、1回ではなく、継続的な何回かという回数で行うことができないかどうか検討していただきたいと思います。それともう一つですが、非常時のところ(2)です。小さな町でも例えば自立支援協議会の中で、障害当事者団体や民政委員、自治会員等が集まっての協議の中で、災害時、避難場での障害者の生活というテーマを皆さんで協議をしながら、障害当事者が現在、例えば目で見てわかる掲示物を当事者も一緒に協同して作るというような作業、ものづくりをやっている地域があります。これが小さな町できているという、こういういい例が他の市にも参考になるといいと思います。ですので、手話の普及のよい事例とともに、こういったものもぜひ、市から吸い上げてまた市へ情報提供するというような取組みができればいいかなと思います。よろしくお願いいたします。

(石渡委員)
ありがとうございました。そうしましたら、予定の時間も10分以上過ぎていますので、今日は協議会のあり方いろいろ問われましたし、そこで委員の皆様の役割ですとか当事者の方たちの思いとか考えをどういうふうにきちんと位置付け使いつというところが、やはり大事かと思いますので、私としても、事務局といろいろご相談いたしますが、委員の皆様にご協力いただくこと多いかと思いますので、また、次回協議会までいろいろご協力お願いいたします。ではこれで進行は事務局にお返しします。

(事務局)
石渡会長どうもありがとうございました。それでは事務局から連絡事項をお伝えいたします。次回の開催でございますが、9月を予定してございます。また皆様の方に日程調整等のご案内をさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。以上です。本日は前回の協議会でいただいたご意見の進捗状況の報告、或いは事務局における事前の調整が不十分な点がございました。大変申し訳ございませんでした。次回は、改善をさせていただきたいと思います。先ほど前向きな意見も含めて、多数のご意見をいただきましたので、今後に向けて、どこまでできるかということを検討させていただきたいと思います。委員の皆様におかれましては、今後も厳しいご意見も含めまして、ぜひ率直なご意見くださいますよう、どうぞよろしくお願いいたします。それでは本日の協議会はこれで閉会とさせていただきます。どうもありがとうございました。

 

会議資料

01次第(PDF:66KB)

02名簿(PDF:153KB)

資料1 「神奈川県手話推進計画」の平成30年度の取組状況及び平成31年度の取組等について(PDF:258KB)

資料2 平成31年度 手話言語の普及推進に向けた取組み(PDF:119KB)

資料3 各市町村を対象とした手話の普及に関するアンケート結果(PDF:111KB)

資料4 河原委員提出資料(PDF:334KB)

資料5 河原委員提出資料(PDF:134KB)

資料6 河原委員提出資料(PDF:1,570KB)

資料7 河原委員提出資料(PDF:1,941KB)

参考1 河原委員提出資料(PDF:88KB)

参考2 河原委員提出資料(PDF:161KB)

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このページの所管所属は福祉子どもみらい局 福祉部地域福祉課です。