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更新日:2023年10月31日
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神奈川県の友好交流先である韓国・京畿道を身近に感じていただくため、平成23(2011)年度京畿道派遣中の職員(篠崎健一)から、京畿道の取組み、魅力的な観光情報等の現地レポートを順次紹介してまいります。
今回は、京畿道で行われている住民サービスの一部を紹介します。
京畿道では「いつでも民願室」という所属が2010年3月、道庁内に設置されました。
ここでは「いつでも」とあるように、京畿道の住民が365日24時間いつでも電話または直接、民願室へ訪問して相談することができます。
相談内容は、税金や許認可などの一般の行政相談から、就業、金融、法律、健康相談まで多岐に渡り、パスポートや住民票などの交付を受けることもできます。
また、昨年7月には、住民が、わざわざ京畿道庁まで出向かなくても相談できるよう、水原駅構内に「365いつでも京畿道庁民願センター」が開設され、ここでも朝8時から夜10時まで同様の相談が受けられます。
この民願センターでは、1日平均で300件を超える取り扱いがありますが、このうち、住民票などの証明書の発行申請が最も多く、続いて、一般の行政相談、センター内にあるインターネットの利用、就業相談となっています。
駅構内にあるため、休日や夜間でも気軽に利用でき、住民からは大変評判が良いそうです。
利用者が増えたことから、京畿道内の富川(プチョン)駅、平澤(ピョンテク)駅、東豆川(トンドゥチョン)駅にも同様の民願センターが設置されました。
さらに、昨年11月からは京畿道が1車両を借りきって、地下鉄1号線の餅店(ピョンジョム)駅から城北(ソンブク)駅までの間、列車内で各種の相談を受けられるように「民願列車365」が平日は1日4回、休日は1日2回走っています。
昨年は、健康相談が約1万9000件と最も多く、続いて生活苦情、就業相談となっています。
列車内では、設置されているパソコンで自由にインターネットが利用できるほか、携帯電話の充電サービスや、農協職員による農産物の販売もされています。
また、月曜日は労務士、木曜日は税理士、土曜日は漢方医、日曜日は西洋医による無料の専門相談も行われています。
京畿道庁の担当者に伺ったところ、車内では相談時間が限られ、周りの乗客に聞かれてしまうこともあって、後日、改めて電話で相談するというケースも、かなり多くなっていると聞きました。
電話による相談は、日本でもコールセンターを開設し、ワンストップサービスを行っている自治体が多いですが、京畿道も同じようにコールセンターを設置して、様々な相談に対応しています。
ここでも、24時間対応しており、道民へのアンケート調査では、90%を超える人が、こうしたサービスに満足していると答えています。
コールセンターへの問い合わせで最も多いのは、目的地への交通手段や交通情報に関するもので、京畿道内から電話する場合は「120」番、道外からは「031」の後に「120」番をかけると直接、相談員につながります。
住民が満足している理由の一つには、電話がつながり、相談するまでのスピードにあるそうです。
さらに、京畿道のコールセンターでは今年5月から、日本語や英語、中国語など5か国語による電話相談を始める予定で、外国人に対するサービスも、今後ますます向上すると思われます。
今回は、京畿道が力を入れている住民サービスの一部を紹介しましたが、このような取り組みを見ても、住民に対し、積極的に対応しようとする京畿道の姿勢が感じ取れます。
国際交流・協力グループ
電話 045-210-3755
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