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更新日:2021年5月18日
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大正型関東地震の被害想定の概要です。
冬の18時に発生を想定したときの調査結果の概要は次のとおりです。
項目 |
南関東地震 (大正型関東地震) |
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モーメントマグニチュード |
8.2 |
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人的被害 |
死者数 |
31,550人 |
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負傷者数 |
190,330人 |
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うち重傷者数 |
56,200人 |
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建物被害 |
全壊棟数 |
393,640棟 |
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半壊棟数 |
410,160棟 |
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火災被害 |
出火件数 |
1,570箇所 |
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焼失棟数 |
169,780棟 |
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ライフライン |
電力 |
停電件数 |
4,587,250軒 |
都市ガス |
供給停止件数 |
1,972,960 |
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LPガス |
供給支障数 |
16,490戸 |
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上水道 |
断水人口(直後) |
5,382,170人 |
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下水道 |
機能支障人口 |
792,010人 |
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通信 |
不通回線数 |
3,447,610回線 |
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帰宅困難者数 |
直後 |
610,660人 |
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2日後 |
610,660人 |
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避難者数 |
1日目から3日目 |
3,745,050人 |
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1ヶ月後 |
2,793,550人 |
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経済被害 |
直接被害 |
48.9兆円 |
最小震度は5弱で、全市町村で震度6弱以上の地域があり、広い範囲で震度6強以上の揺れが想定されます。特に、川崎市、横浜市から湘南地域、県央地域、県西地域にかけて、震度7の揺れが想定されます。
震度分布図:大正型関東地震
到達時間は、相模湾内で5分から10分、東京湾内で25分から45分と想定されます。地震発生後直ちに避難することが必要です。津波は相模湾内で高く、広い範囲で高さ6mから10m以上の津波が想定されます。東京湾内でも2mから4mの津波が想定されます。
津波の最大水位:大正型関東地震
また、県では平成27年2月、3月に津波浸水予測図を見直しており、その結果をご覧になりたい方は、県のホームページの「津波浸水予測図のページ(URL:http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f532320/p892442.html)」からご覧いただけます。(津波浸水予測図のページの「その他見直しの対象とした4地震(平成27年3月31日公表)」のうち、「大正関東地震タイプ」をクリックし、知りたい地域をクリックすればご覧いただけます。)
川崎市や横浜市などの東京湾の埋立地や内陸の河川沿い、県中央部の相模川沿い、酒匂川沿いの一部では、液状化危険度が極めて高いと想定されます。また、川崎市の多摩川沿い、横浜市の河川沿いなどでも、液状化危険度が高いと想定されます。
液状化想定図:大正型関東地震
全県での冬18時に発生した場合における人的被害は、死者31,550人、重傷者56,200人、軽傷者134,130人と想定されます。要因別の被害の内訳(全県、死者数)は次のとおりです。
建物被害による人的被害
死者は15,110人と想定されます。
急傾斜地崩壊による人的被害
死者は60人と想定されます。
屋外落下物による人的被害
死者は10人と想定されます。
ブロック塀等の倒壊による人的被害
死者は750人と想定されます。
屋内収容物の転倒による人的被害
死者は1,770人と想定されます。
火災による人的被害
死者は1,330人と想定されます。さらに、火災からの逃げ惑いにより、2,930人から10,740人の死者が発生する可能性が想定されます。
津波による人的被害
死者は12,530人と想定されます。
建物の被害は、冬18時では、全県で全壊棟数が393,640棟(全建物の17.0%)、半壊棟数が410,160棟(全建物の17.7%)と想定されます。全県で被害率が高くなると想定されます。急傾斜地崩壊による被害は、全県で全壊1,280棟と想定されます。津波による被害は、全県で全壊5,270棟と想定されます。
建物の全壊棟数想定図:大正型関東地震
火災による被害は、冬18時では、全県で1,570件程度の出火が想定され、焼失棟数は169,780棟と想定されます。横浜市、川崎市、平塚市、鎌倉市、藤沢市、茅ヶ崎市、秦野市、綾瀬市などで被害が大きくなります。県の都市部では、街路が閉塞され、消火が困難になる地域が生じます。
火災延焼による焼失棟数想定図(冬18時):大正型関東地震
冬の18時に発生した場合、停電は、全県で約458万軒と想定されます。都市ガスの供給停止は、197万戸と想定されます。LPガスの供給支障は、約1万6千戸と想定されます。上水道は、発災直後の断水人口は約538万人と想定され、全ての復旧には49日程度を要します。下水道は、県の全域に被害が生じ、約79万人に機能支障が生じると想定され、全ての復旧には132日程度を要します。電話回線は、約345万回線が不通になると想定され、復旧日数は最大で50日程度かかります。
道路は、橋りょう・橋脚の被害により、全県で1ケ月程度の通行止めとなる区間が生じると想定されます。鉄道は、全県で被害が発生し、復旧には14日以上要すると想定されます。
地震の発生直後には、鉄道の路線点検等により、帰宅困難者は、県内で約61万人に達すると想定されます。鉄道は全県で14日以上不通が続くため、長期間にわたって帰宅困難者が発生すると想定されます。
断水、建物被害による地震発生1日目から3日目の避難者数は約375万人、避難率は全県で41.4%と想定されます。4日目から1週間後の避難者は、上水道の復旧により約364万人、1ケ月後避難者数は約279万人と想定されます。
経済被害の直接被害額は、約48兆9千億円と想定されます。
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電話 045-210-5945
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