平成30年度工事安全連絡会(安全講話及び現場パトロール)|横浜川崎治水事務所

掲載日:2019年3月8日

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平成30年度工事安全連絡会(安全講話及び現場パトロール)

横浜川崎治水事務所(当所)では、当所発注工事の受注者に対して、労働災害防止についての呼び掛けを行っています。平成31年2月22日(金曜)に、現場代理人を中心とした受注企業の社員に、当所職員を交え、横浜南労働基準監督署の第二方面主任監督官から建設業の安全にかかる講話を聴講するほか、実際に、施工中である横浜市金沢区内の急傾斜地崩壊対策工事の工事現場に赴き、労働基準監督署の目線による安全講習を実施しました。

(注)工事安全連絡会とは、県(県土整備局)で定める要綱に基づき、所管の労働基準監督署から安全講話をいただき、管内の工事の施工中現場において、安全パトロール等を実施するものです。

開会挨拶

大曽根工務部長

大曽根工務部長の画像これから、労働基準監督署の方から「建設業における労働災害の現状と対策について」というテーマで、近年の県内、管内における労働災害の最近の事故の事例等についての講話をいただき、そして、当事務所の急傾斜地工事で実際に起こった事故事例等を報告をさせていただいた後、現場パトロールを予定しています。是非、実際の工事の安全対策に活かしていただきたい。

労働基準監督署(担当官)からの講演(安全講話)

金子第二方面主任監督官(横浜南労働基準監督署)

金子主任監督官の画像横浜南労働基準監督署第二方面主任監督官の金子正雄様から「建設業における労働災害の現状と対策について」というテーマで、配布資料「神奈川県下における建設業労働災害の現状と対策平成30年版(平成29年労働災害のとりまとめ)」、「元方事業者による建設現場安全管理指針のポイント」等に基づいて、講話をいただきました。

要旨

  • 労働災害は、平成8年の2,100件から平成28年、平成30年には700件に減少しているが、工期の慌ただしさが労働災害につながっている。このような安全講習を行っているが、もはや、乾いた雑巾を絞るようなものでこれ以上の減少は難しい。
  • 「平成30年度労働者死傷病報告受理状況(横浜南労働基準監督署管内)」において、建設業は前年比26.9%も増加している。専門工事をオリンピック関連で東京都にとられているからではという分析がなされている。
  • 事故防止には、元請や下請業者との情報の共有が必要であり、作業手順書の作成、協議組織の設置・運営、作業間の連絡及び調整、安全施工サイクル活動の実施が重要である。
  • 安全計画、安全サイクルは重要であるが、計画どおりに進んでいれば問題のないところ、計画には、常に変更要因があり、直前に計画が変更された際に、その安全対策がなされずに起きる事故がある。
  • 不明な点などあれば、労働基準監督署の安全担当に相談してほしい。相談したからといってペナルティを課すようなことはない。これは政府の方針でもある。

要望

  • 県職員に対して、「建設工事従事者の安全及び健康の確保の推進に関する法律」の趣旨(基本理念)から、安全経費を見込み、ゆとりを持った工期の設定が求められる。安全配慮義務は元請だけでなく発注(公共)機関にもある。ひとたび、事故が起きれば元請業者だけでなく、発注(公共)機関も不法行為が成立する方向にある。
  • 建設業者に対して、墜落制止用器具(旧名称は安全帯)は、高さ6.75メートル以上でなくとも、「ハーネス型」を必ず使ってほしい

労働基準監督署のホームページは、次のリンク先からご覧ください。

横浜南労働基準監督署ページ

最近の事故事例などの報告(横浜川崎治水事務所から)

中野急傾斜地第一課課長補佐

中野課長補佐の画像事前に危険を回避するためのイメージトレーニングとして、事故防止啓発の一助としていただきたいため、当所発注の急傾斜地崩壊対策工事にかかる事故等の事例紹介について、平成16年から現在までに発生した計7件(土砂崩落3件(うち1件死亡事故)、作業員滑落、バックホウ横転、フォークリフト転倒(死亡事故)、ダンプトラック荷台からの転落)の事故について、それぞれ、工事の概要、事故の原因、防止策を図解した資料に基づき報告を行いました。

 

発生時期 発生場所 事故の種別 原因・対策等
平成16年 南区 土砂崩落事故 仮設防護柵があれば防げた。
平成17年 金沢区 作業員滑落事故 足場と型枠の間に40センチの隙間があったために転落した。(負傷)
平成19年 金沢区 バックホウ横転事故 不安定な盛土上で重機の作業をしていて横転した。(負傷)
平成17年 栄区 フォークリフト転倒事故 破損した側溝蓋を覆っていたコンパネ(歩行者には有効だった)に乗り上げて、フォークリフトが滑り転倒した。(死亡)
平成17年 南区 土砂崩落事故 土砂に亀裂が見つかり、予見して作業を中断していたところ、土砂が崩落した。(現場代理人の良い判断)
平成18年 磯子区 土砂崩落事故 仮設防護柵の山側で、土砂崩落に巻き込まれており、退避口から離れた場所で被災した。(死亡)
平成27年 都筑区 ダンプトラック荷台転落事故 ダンプトラックの「あおり」以上で積込み作業をしていて転落したもの。(負傷)

現場パトロール(労働基準監督署による安全講習会)

金沢区東朝比奈一丁目地区急傾斜地崩壊対策工事

平成30年度現場パトロールの様子横浜市金沢区の工事現場(平成29年度急傾斜地崩壊対策工事(2月補正・公共)25-1・受注者株式会社新世)に移動し、労働基準監督署目線での現場パトロール、安全講習会を実施しました。講習会は、監督官からの質疑(本日の作業内容は?現場に入ってる人数を把握してますか?斜面上部への作業員の移動動線は?など)に、現場代理人が応答しながら、現場をチェックするかたちで行われました。

監督官から、現場代理人に対して作業内容を詳細に把握している。危険性を熟知して対処している。」とのお褒めの言葉がありました。なお、事故防止の観点から次の2点について留意願いたいとのことでした。

平成30年度現場パトロールで留意事項とされた画像

  1. 足元が危ない。実は労働災害の中で転倒災害が一番多い。パイロン等による作業通路の明確化、通路の安全確保を再考されたい。
  2. 工区のすぐ隣地は、地山が剥きだしになっている。工区外であっても、何か問題があれば事故に直結するので、亀裂ができていないだろうか?湧水がないかどうか?など、常に点検することを提案したい。