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更新日:2022年12月23日
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(1)ワクチンの効果(2)新型コロナの症状(3)ワクチンの副反応と軽減方法(4)各種支援・問合せ先(5)接種会場・予約
ワクチン打つ? 打たない?ワクチンの効果コロナの症状知っておきたい副反応各種支援・問合先接種会場・予約(ワクチンポータルサイト)
現在、国内で薬事承認されている新型コロナワクチンは以下の通りです。
(1)ファイザー社
(2)モデルナ社
上記ワクチンは全額公費のため、無料で接種いただけます。
いずれのワクチンもコロナウイルスに対して高い効果が実証されています。
【参考】新型コロナワクチンとは
令和4年9月からオミクロン株に対応した新しいワクチンが打てるようになりました。どんなメリットがあるワクチンなのか、モデル/動画クリエーターのねおさんが、専門家の木下先生に聞きました。
ファイザー社、モデルナ社ワクチンの臨床試験では、発症予防効果が、約95%ととても高いことがわかっています。ワクチンを受けた人は、ワクチンを受けなかった人と比べて、発症する確率が95%減るということを意味します。
他の接種年齢群と同様の高い予防効果が期待できます。
感染予防効果 94%
無症状の感染を含めた感染そのものを予防する効果
発症予防効果 99%
感染しても症状が出るのを防ぐ効果
重症化予防効果 90%以上
感染して症状が出ても重症化を防ぐ効果
【参考】厚労省「感染症専門医が解説! 分かってきたワクチンの効果と副反応」
【参考】厚労省「日本で接種が進められている新型コロナワクチンにはどのような効果(発症予防、持続期間等)がありますか。」
英国健康安全保障庁(UKHSA)の報告(令和4年3月17日時点)によると、2回目接種から2週間から4週間後は65%から70%であったところ、25週間後には10%程度に低下することが示されています。
ここで、追加接種することにより、その2週間から4週間後には発症予防効果が60%から75%程度に高まり、一時的に効果が回復することが示唆されています。
【出典】COVID-19 vaccine surveillance report Week 11 UK Health Security Agency 2022/3/17
3回目接種に使用するワクチンは、1・2回目に接種したワクチンの種類にかかわらず、現時点で、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン(ファイザー社もしくはモデルナ社)もしくは組換えタンパクワクチン(武田社ワクチン(ノババックス))を使用します。
2回目接種後の発症予防効果は、時間の経過に伴い徐々に低下していきますが、3回目接種により回復します。
【参考】厚労省QA「オミクロン株にも追加(3回目)接種の効果はありますか。」
3回目にファイザー社のワクチン又はモデルナ社のワクチンを接種した場合、いずれのワクチンでも接種から1か月後にはスパイクタンパク質に対する抗体価が顕著に上昇していること、ファイザー社のワクチンよりもモデルナ社のワクチンの方が抗体価が高かったことが確認されています。
接種から3か月後には、接種から1か月後と比較して抗体価は低下しているものの、その場合でも、追加接種前と比較すると高い値となっています(ファイザー社の場合:約27.4倍、モデルナ社の場合:約36.0倍)。
【参考】厚労省Q&A 追加(3回目)接種では、どのワクチンが使用されますか。初回(1回目・2回目)接種とは異なるワクチンを使用(交互接種)しても大丈夫でしょうか。
【参考】新型コロナワクチン追加接種(3回目接種)にかかわる免疫持続性および安全性調査(コホート調査)ファイザー社ワクチン初回接種者に対する3回目接種後中間報告(令和4年4月13日)
米国で実施された調査結果では、オミクロン株に対して、ファイザー社のワクチンを用いた追加接種の発症予防効果は約65%、モデルナ社のワクチンを用いた追加接種の発症予防効果は約69%であったと報告されています。
【出典】JAMA. Published online January 21, 2022.(Association Between 3 Doses of mRNA COVID-19 Vaccine and Symptomatic Infection Caused by the SARS-CoV-2 Omicron and Delta Variants)
【参考】厚労省「オミクロン株にも追加(3回目)接種の効果はありますか。」
新型コロナワクチンは、2回目の接種から約2週間で十分な免疫の獲得が期待されますが、接種後に感染する場合があります。これをブレイクスルー感染と呼んでいます。
県が令和3年6月に行った調査(注釈)によると、ブレイクスルー感染は一定程度発生しますが、ワクチンを2回接種することで、入院等に至る確率が低下することがわかりました。
そのことから、ワクチンには死亡や重症化による入院を防ぐ効果があります。
【注釈】新型コロナワクチンの有効性-ブレイクスルー感染調査から
新型コロナウイルスは感染力の強いウイルスです。『自分は若いから大丈夫』と思っていませんか?これまでの陽性者数において、20代が中心の若年層が最も多くなっています。
【出典】2022年4月12日時点「厚生労働省:データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報」
上記グラフに以下の人数は含まれない。性別・年代不明・非公表等45,051人
普通の風邪症状が出てから約5日から7日程度で、症状が急速に悪化し、人工呼吸器など集中治療が必要となり、季節性インフルエンザよりも入院期間が長くなる事例が報告されています。
高齢者や肥満、基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患など)のある方や透析を受けている方は、重症化するリスクが高いと考えられています。
過剰な炎症反応が惹き起こされ、様々な臓器に致命的な障害を生じさせる病態です。急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、播種性血管内凝固症候群(DIC)、急性循環不全(ショック)、さらには多臓器不全に陥る原因となります。
【参考】新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)(厚生労働省)
高齢者と基礎疾患のある方が多く報告されており、全国で2.9万人以上の方が亡くなっています。(令和4年4月18日時点)
また、若年層でも死亡事例が報告されているため若年層の皆様におかれても注意が必要です。
【参考】データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報-(厚生労働省)
新型コロナウイルス感染症になった後、治療や療養が終わっても一部の症状が長引くことがあり、り患後症状についての相談は、若い世代からも多く寄せられています。
厚生労働省の調査では、感染し入院した患者の3割以上が診断6か月後でも「疲労感・倦怠感・思考力・集中力低下・息苦しさ・睡眠障害・脱毛」の症状が見受けられたと報告されています。
[調査内容について] COVID-19後遺障害に関する実態調査
感染から6か月後にも確認されています
また、イギリスでの50万人以上の住民を対象にした新型コロナ後遺症に関する大規模調査では、新型コロナに感染して何らかの症状があった人のうち、37.7%で発症から12週時点でも症状が続いていたという報告があります。
【出典】Persistent symptoms following SARS-CoV-2 infection in a random community sample of 508,707 people
新型コロナウイルスに負けない体を作るために、ワクチン接種後は副反応と呼ばれる症状(注射部位、筋肉・関節の痛み、倦怠感・発熱・頭痛・吐き気・嘔吐・寒気・下痢)が現れることがあります。
3回目接種の副反応は、ファイザー社のワクチン及びモデルナ社のワクチンいずれの場合も、2回目接種と概ね同様であると確認されています。
発症予防効果などのワクチン接種のメリットが、副反応などのデメリットよりも大きいことをご確認いただいた上で、ワクチンの接種をお勧めしています。
ポイント
頻度としてはごくまれですが、新型コロナワクチンの接種後に、以下の疑いがある症状が報告されています。万が一、症状が現れた場合でもほとんどは軽症であるとされています。
接種後に短時間で起きる急性のアレルギー症状です。症状が現れた場合は、すぐに治療するため、接種会場や医療機関では医薬品等の準備をしています。
接種後4日程度の間に、症状が現れることが想定されます。多くは軽症、10代から20代の若年男性に多く、ファイザー社よりもモデルナ社のワクチンにおける報告頻度が高いことが確認されています。こうした症状が現れた場合は速やかに医療機関を受診することをお勧めします。
【参考】厚生労働省新型コロナウイルスQ&A『アナフィラキシー』・『心筋炎・筋膜炎』
他の薬を内服している場合や病気治療中の場合は医師・薬剤師にご相談ください。服用前に添付文書をよくお読みください。
発熱時の解熱剤は、市販薬でも使用できます。
上記の成分表示があるものを使用しましょう。
厚生労働省のQ&Aを確認し、かかりつけ医に相談しましょう。また、24時間相談可能の神奈川県コールセンターでも対応しています。
SNS等ではワクチンについての様々な情報があふれています。正しい知識を学んで誤った情報に流されないようにしましょう。
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感染しても、軽症であればり患後症状(いわゆる後遺症)はない。 |
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入院を要さない軽症であっても、さまざまな症状が長引くことがあります。 |
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ワクチン接種3回目の副反応は、2回目よりも重い。 |
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3回目接種による副反応の症状は、2回目と概ね同様であることが確認されています。 |
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遺伝子組み換え技術が使われており、ワクチン接種により遺伝子(染色体)に変化を生じさせる。 |
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ワクチンは短期間で分解されていきます。人の遺伝情報に組みこまれるものではありません。 |
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ワクチン接種により不正性器出血(不正出血)や月経不順が起こる。 |
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ワクチンが直接的に作用して引き起こすことはありません。 |
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ワクチン接種で(接種した本人や周囲の人が)コロナウイルスに感染する。 |
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ワクチンを接種したことが原因で感染することはありません。 |
【参考】厚労省「新型コロナワクチン(mRNAワクチン)注意が必要な誤情報」
新型コロナウイルス感染症の収束に向けて、効果が期待されているワクチンですが、接種を受けることは強制ではありません。接種を受ける方は、感染症予防の効果と副反応のリスクの双方について理解した上で、ご自身の意志で受けていただくことになります。ただし、16歳未満の方の場合は、原則、保護者(親権者または後見人)の同伴と予診票への保護者の署名が必要となり、保護者の同意なく接種が行われることはありません。署名がなければワクチンの接種は受けられません。
持病やアレルギーなど、様々な理由からワクチンを接種できない方もいらっしゃいます。接種をしていない方に対して、接種の強制や差別、学校や職場等における不利益な取扱いなど、ワクチン接種に関する差別を行うことのないよう、御理解と御協力をお願いします。
参考:厚労省「ワクチンを接種した翌日は仕事を休んでも大丈夫でしょうか。」
神奈川県 よくある相談事例(新型コロナウイルス関連)<使用者編>
厚生労働省新型コロナワクチンコールセンター
電話番号:0120-761-770
神奈川県新型コロナワクチン副反応等相談コールセンター
電話番号:045-285-0719 FAX番号:045-900-0356
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