中和抗体療法による重症化予防効果の実態調査

掲載日:2022年1月12日

中和抗体療法とは

  • 中和抗体薬にはウイルスが人の細胞に侵入するのを防ぐ働きがあり、発症から時間の経っていない軽症例に対して、ウイルス量の減少や重症化を抑制する効果が示されています。
  • 供給量に限りがあるため、厚生労働省が薬剤を買い上げ、対象患者が発生した医療機関の依頼に基づき無償譲渡を行っています。

詳しくは、中和抗体療法とはをご覧ください。

調査の内容

中和抗体療法の重症化予防効果を可視化するため、中和抗体療法を実施した患者、実施しなかった患者の療養経過の調査・分析を行いました。

調査概要

(1)対象等

対象  治療を実施した方 治療を実施しなかった方
抽出方法 コロナ感染者で、中和抗体療法対象者リストに基づき架電をし、治療の同意が得られたうえで、治療終了の記録がある方 コロナ感染者で、中和抗体療法対象者リストに基づき架電をしたものの、治療の同意が得られなかった方
該当人数 299人 155人
統計処理 カイ二乗検定 (注釈) カイ二乗検定 (注釈)

(注釈)カイ二乗検定は、カイ二乗分布を利用する検定方法の総称です。
この方法を用いて、一定の事象(快方に向かう、入院するなどの事象)が発生する頻度について、中和抗体療法の治療の有無と関係があるかどうかの検定を行いました。関係性がないとされる確率(P値)が0.05を下回るくらい小さければ、一般的に「事象の発生が中和抗体療法の治療の有無と関係がない」という仮説が棄却されるとされています。

(2)年代構成

治療を実施

20代以下9.4%、30から40代27.4%、50から60代44.8%、70代以上18.4%(n=299)

治療していない

20代以下18.8%、30から40代24.2%、50から60代53.0%、70代以上4.0%(n=155)

調査結果

(1)全体

中和抗体療法の治療を実施することにより、治療をしていない場合と比較して、入院を3分の1程度とする効果が見込まれました。(n:人数 P:関係性がないとされる確率(P値))

治療を実施 97.3% 治療していない 92.3%

(2)年代別

年代別にみると、70代以上においては、治療を実施することにより、治療をしていない場合と比較して、入院を19分の1程度とする効果が見込まれました。
(n:人数 P:関係性がないとされる確率(P値))

凡例

20代以下治療を実施「快方」96.4%、治療をしていない「快方」92.9%30から40代
治療を実施「快方」97.6%、治療をしていない「快方」94.4%50から60代

治療を実施「快方」97.0%、治療をしていない「快方」92.4%

70代以上

治療を実施「快方」98.2%、治療をしていない「快方」66.7%

(3)リスク因子別

リスク因子別にみると、とくに肥満において、治療を実施することにより、治療を実施していない場合と比較して、入院を3分の1程度とする効果が見込まれました。

凡例

肥満

治療を実施「快方」95.4%、治療をしていない「快方」87.7%

慢性呼吸器疾患

治療を実施「快方」97.1%、治療をしていない「快方」93.3%

糖尿病

治療を実施「快方」88.9%、治療をしていない「快方」85.7%

悪性腫瘍

治療を実施「快方」100.0%、治療をしていない「快方」100.0%

心血管疾患

治療を実施「快方」100.0%、治療をしていない「快方」100.0%

免疫低下状態

治療を実施「快方」100.0%、治療をしていない「該当者なし」

透析

治療を実施「快方」100.0%、治療をしていない「該当者なし」

高度慢性腎臓病

治療を実施「快方」100.0%、治療をしていない「該当者なし」

肝硬変

治療を実施「快方」100.0%、治療をしていない「該当者なし」

妊娠後期

「該当者なし」

リスク因子なし

治療を実施「快方」99.0%、治療をしていない「快方」94.8%

調査結果まとめ

  • 中和抗体療法を実施した場合、入院を3分の1とする効果が見込まれた
  • 年代別では、特に70代以上で、入院を19分の1とする効果が見込まれた
  • リスク因子別では、特に肥満で入院を3分の1とする効果が見込まれた。
本文ここまで
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