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更新日:2022年6月14日

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神奈川県における中和抗体療法の取組み

中和抗体療法の仕組みや効果、注意点について。どのような方が中和抗体療法を受けることができるのか、中和抗体療法を実施する医療機関、中和抗体療法に関する県の取組について説明しています。

中和抗体療法とは

  • 中和抗体薬にはウイルスが人の細胞に侵入するのを防ぐ働きがあり、発症から時間の経っていない軽症例に対し、ウイルス量の減少や重症化を抑制する効果があります。
  • 供給量に限りがあるため、厚生労働省が薬剤を買い上げ、対象患者が発生した医療機関の依頼に基づき無償譲渡を行っています。
  • 詳しくは、中和抗体療法とはをご参照ください。

中和抗体療法の対象者

中和抗体療法を行う場合の対象となるのは、次の条件を満たす方です。条件は、厚生労働省通知(令和3年7月20日)に基づいて定めています。なお、令和4年3月1日現在、ウイルスの大半がオミクロン株に置き換わっており、オミクロン株に対してはゼビュディの投与に有効性があると報告されているため、県では、厚生労働省通知のゼビュディの投与条件のみを対象者の選定基準として記載しております。

県の中和抗体療法チームは次の条件を満たす陽性者を対象に、入院優先度判断スコアやワクチン接種歴を踏まえて順番に治療の案内を行っています。治療の同意が取れた方を対象に、中和抗体療法を実施します。

本薬を通じた治療では、発症日を0日とし、発症から5日以内(注)の軽症から中等症、特に肺炎を起こしていない初期の患者にのみ効果を有するため、新型コロナウイルス感染症患者の方全員が対象とはなりません。

(注)厚生労働省の通知では7日以内となっておりますが、県で宿泊施設や入院・外来の調整をするのに2日程度かかるため、発症から5日以内としております。

厚生労働省の通知に基づいて対象となる方の条件を定めておりますので、中和抗体療法について各医療機関へ個別に問い合わせることはご遠慮ください

 

中和抗体療法の対象者
(有症状でいずれかを満たしている方)

55歳以上

重症化リスク因子有(注意)

(注意)
糖尿病、慢性呼吸器疾患(気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患)、重度の心血管疾患、慢性腎臓病、肥満(BMI30以上) など 

以下の方は中和抗体療法を受けられない可能性があります 

  • 投与当日に酸素飽和度が95%以下の方 
  • 発症から6日以上経過した方

中和抗体療法の神奈川モデル

神奈川県内では、新型コロナウイルスに感染された患者さんのうち中和抗体療法の対象となる方へ、次のいずれかのパターンで中和抗体療法をご案内できる体制を構築しています。

1.宿泊施設・拠点病院(外来・入院)での投与

 県では「療養のための質問票」で中和抗体療法の希望をしていただいた方に対し、直接お電話でのご案内をしております。また、保健所や医療機関で治療の希望をして頂いた方についても、その保健所や医療機関から調整依頼があった場合には、県で投与可能な医療機関や宿泊施設の調整をします。

 

宿泊施設の入所基準を満たしている方は宿泊施設で治療が可能です。治療後も宿泊施設で療養期間終了まで療養を続けます。

宿泊施設・・・・宿泊施設療養中に投与

 

宿泊施設の入所基準を満たさない方や宿泊施設での療養を希望されない方は拠点病院で治療を行います。治療後は自宅で療養を続けます。

拠点病院・・・・外来(日帰り)/入院(1泊2日)

 

ヒアリングフォームにご回答出来ない方、もしくは希望を出したが県からの連絡が来ない方は下記の連絡先にご連絡ください。

中和抗体療法チーム問合せ先 
045-285-0525(9時00分から17時00分)

2.高齢者施設での投与

高齢者施設で陽性者が発生した場合、県の中和抗体療法調整チームに直接ご連絡いただくか、調整チームから施設へ直接ご連絡いたします。施設の連携医師による中和抗体薬の投与が出来ない場合には、県と連携している往診チームに県から派遣要請を出し、施設へ往診に向かいます。

  • 上記のほかに、コロナ症状で既に入院した患者に対して中和抗体療法協力病院(以下「協力病院」という。後述)が中和抗体療法を実施する場合や診断医療機関が投与する場合、診断後、診断医療機関が拠点病院へ調整し、拠点病院で投与する場合がございます。
  •  県の調整で中和抗体薬を投与する場合には、基本的に県の搬送車両にてご移動頂きますが、宿泊施設で投与を行う場合の帰りの移動については公共交通機関等を使ってご帰宅頂きます。

中和抗体療法に関する注意点

  • 本薬による治療により、アナフィラキシーを含む重大な副作用が発生することがあります。

インフュージョンリアクション

 ロナプリーブ、ゼビュディを含むモノクローナル抗体製剤と呼ばれる薬を点滴したときにおこることがある体の反応で、過敏症やアレルギーのような症状が現れます。

  • 発熱
  • 胸痛
  • じんま疹
  • 悪寒
  • 胸の不快感
  • 全身のかゆみ
  • 吐き気
  • 力が入らない
  • 筋痛
  • 不整脈
  • 頭痛
  • のどの痛み

重篤な過敏症

 薬に対してからだの免疫機能が過剰に反応することで、全身に起こる急性アレルギー反応がまれに現れることがあります。

  • 全身のかゆみ
  • 吐き気・嘔吐
  • 顔面蒼白
  • じんま疹
  • 息苦しい
  • 手足が冷たくなる
  • 皮膚の赤み
  • 冷汗が出る
  • ふらつき
  • めまい 
  • また、下記の方は特に注意が必要とされています。下記のほかにも子どもや高齢者への投与にあたっては注意が必要とされています。
  1. 過去に注射剤などで重篤なアレルギー症状を起こしたことのある方
  2. 妊婦または妊娠している可能性のある方
  3. 授乳中の方

中和抗体療法を実施する医療機関

県内で中和抗体療法を実施する医療機関のうち、中和抗体薬をストックして重点的に治療を行う医療機関を、拠点病院もしくは協力病院に指定しています。

拠点病院や協力病院の条件は次のとおりです。

 

  拠点病院(入院拠点病院) 拠点病院(外来拠点病院) 協力病院
条件

1.コロナ病床以外で中和抗体療法専用病床を確保する

2.一泊二日の入院が可能な体制を構築する

3.県や他院が紹介する患者は優先的に受け入れられる体制を構築する

1.投与終了後1時間の経過観察を行う

2.投与終了後24時間は常時副作用等問合せに対応する(電話対応、病態の悪化等必要に応じ入院を含む緊急対応)

3.副作用確認や重症化時は自院で入院対応する

4.県や他院が紹介する患者は優先的に受け入れられる体制を構築する

1.コロナ陽性患者を常に一定数、受け入れている、若しくは受け入れられる体制にある

2.神奈川モデル重点医療機関である

3.原則の10日間療養の中で投与する

29病院 18病院 14病院
  • 病院数は、2022年6月14日時点で実稼働している病院の数
  • 病院名は一般には公表しておりません
  • 中和抗体療法を実施する医療機関や、中和抗体療法拠点病院に患者を紹介する診断医療機関向けの情報をまとめたサイトは、「中和抗体療法に関する医療機関向けページ」をご覧ください

参考

(PDF:482KB) (PDF:300KB)

東横INN横浜スタジアム前IIで中和抗体療法の投与を担当している横浜掖済会病院の職員の方に作成して頂いたチラシです。宿泊施設内では「えきよこ 中和抗体療法の巻」にて記載してあるような流れで実際に中和抗体薬の投与をしています。

このページに関するお問い合わせ先

このページの所管所属は健康医療局 医療危機対策本部室です。