更新日:2023年1月24日

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野生動物を見つけたときの対応

野生動物を見つけたときの対応

野生動物を見つけたときの対応

一見傷ついているように見えても実は違っていて、人が手を出さないほうがよい場合があります。
下記をご参考に、保護が必要かどうか判断してください。判断に迷う場合はご相談ください。
また、救護施設に持ち込む場合は、事前に電話連絡をお願いします。

傷病鳥獣として一時的に受け入れた野鳥から高病原性鳥インフルエンザウイルス陽性が確認されたため、当面の間、鳥類の受け入れを休止しています。尚、哺乳類の受け入れは再開しています。

※野生動物は弱っているように見えても、急に攻撃してくることがあります。十分お気を付けください。

野鳥を見つけた場合

明らかにケガをしている場合は、お持ち込みいただければ受付します。
ケガが見当たらない場合は以下を参考にご確認ください。
※種によっては、受け入れできない場合があります。→受け入れできない動物

1.羽が生えそろっている 2.羽が生えそろっていない
成鳥、巣立ちビナ 赤裸、巣内ヒナ

成鳥か、巣立ったばかりの「ヒナ」です。

1-1 元気そう

1-2 元気がない、意識がない

巣立ち前のヒナです。巣から落ちた可能性があります。

2-1 元気で、巣の場所がわかる

2-2 元気だが、巣に戻せない

2-3 元気がない

→その他、鳥についてのよくあるご相談

1.羽が生えそろっている場合(成鳥、巣立ちビナ)

1-1 元気そう

よく鳴く、動ける、エサをねだるなどの元気があれば、巣立ちビナの可能性があります。親鳥が近くにいますので、そっとしておきましょう。
拾ってしまっても、数日以内ならば親鳥はヒナを探しています。人間が触っても親鳥は気にしません。元いた場所に戻して、親鳥が面倒を見るか、遠くから見守ってください。

巣立ちビナとは?

1-2 元気がない、意識がない

元気がなく羽毛を膨らませている場合は、体温が下がっています。保温して様子を見てください。
意識がない場合は、衝突による脳震盪(のうしんとう)を起こしていることなどが考えられ、数分から2、3時間で元気になることがあります。観察しても良くならない場合はご相談ください。

保温の仕方

鳥の体温は40から42度くらいが平熱です。鳥を触って、暖かくないと感じたら、保温してみてください。
鳥を箱に入れて、ペットボトルなどに熱いお湯を入れて布や新聞紙でくるんだ物を横においてください。ただし、ペットボトルなどが、鳥に直接触れないようにしてください。
※使い捨てカイロは熱すぎたり、酸素を消費したりするので、使わないでください。

2.羽が生えそろっていない場合(巣立ち前のヒナ)

2-1 元気で、巣の場所がわかる

動いたり鳴いたりしていて、巣に戻せるようであれば戻してください。人間が触っても親鳥は気にしません。
※触った後は、よく手洗いをしてください。
※高い木の上など、危険がある場合は無理をしないで下さい。

2-2 元気だが、巣に戻せない

代わりの巣を設置して、様子を見てください。元の巣から多少離れていても親鳥はヒナの鳴き声を聞いてエサを運んでくれます。
※無理せず、安全に取り付けられる場所に設置してください。
※近くで見ていると親鳥が警戒してしまうので、時折、遠くから見守る程度にしてください。

代わりの巣

  1. カップ麺の容器やザル、小さな箱などを用意します。
  2. 中に新聞紙やティッシュペーパーなどを敷きます。雨のかかる場所であれば容器の底に水抜き穴を開けてください。
  3. 壁に貼りつけたり、紐でつるしたりして、元の巣の近くに設置してください。

代わりの巣1 代わりの巣2

 2-3 元気がない

体温が下がっているようであれば、成鳥と同じように保温してください。からだが温まり、鳴くようになったら巣に戻してあげましょう。
※赤裸のヒナの場合はお湯を入れたビニール袋を箱の下に入れ、ヒナの座る場所が38から40度くらいを保つようにしてください。

巣に戻したり、保護できない場合、そのままにしておくのもひとつの方法です。
もともと、ふ化したヒナがすべて成鳥になれるわけではありません。天敵に襲われたり、生存競争の中で親鳥や兄弟によって巣から落とされたりして、命を落とすヒナもたくさんいます。そうしたヒナの命が他の生き物を支えているのです。

スズメの繁殖 生態系ピラミッド
スズメは1シーズンに15個ほど卵を産み、
成鳥になれるのは2羽程度といわれています。
ヒナを食べる動物もいれば、
鳥もたくさんの生き物を食べています。
こうして自然のバランスは保たれています。

哺乳類を見つけた場合

明らかにケガをしている場合は、お持ち込みいただければ受付します。
ケガが見当たらない場合は以下を参考にご確認ください。
※種によっては、受け入れできない場合があります。→受け入れできない動物

  1. 幼獣(子ども)がいる
  2. 毛が抜けて皮膚がガサガサの動物がいる
  3. コウモリがいる、部屋に迷い込んできた
  4. ムササビが営巣している木を伐採してしまった

1.幼獣(子ども)がいる

親の帰りを待っている可能性があります。そのままにしてください。
哺乳類は授乳の回数が非常に少なく、1日1回ということもあります。それ以外の時間は親は食事に出かけ、幼獣は目につきにくいところでじっとしています。
人間が近くでずっと見ていると、親は警戒して近づけないので、心配でもその場を離れましょう。
数日たっても同じ場所にいるようであればご相談ください。

タヌキの幼獣の画像タヌキの幼獣

2.毛が抜けて皮膚がガサガサの動物がいる

疥癬症(かいせんしょう)という皮膚病にかかっている可能性があります。
動けないような状態の場合、お持ち込みいただければ受け付けします。
※疥癬症は人やイヌ、ネコもかかります。捕獲等は十分にお気を付けください。

疥癬症のタヌキの画像疥癬症のタヌキ

3.コウモリがいる、部屋に迷い込んできた

コウモリは夜行性のため、昼間はあまり動きません。ケガがないようであれば元に戻すか外に出してください。
幼獣の場合もケガがないようであれば、夕方になったら小さい箱に入れて外に出してください。親が迎えに来ることがあります。
※コウモリは羽をたたむととても小さいですが、100円玉から500円玉くらいの大きさで、毛が生えそろっていれば成獣です。小指の爪くらいの大きさで、毛が生えそろっていない(地肌が見えている)場合は幼獣です。
※冬は冬眠しますが、暖かい日には起きて外に出ることがあります。寒い時は一旦室内で温めて、動くようになったら外に出してください。

4.ムササビが営巣している木を伐採してしまった

ムササビは複数の巣があります。別の巣穴があれば、ムササビを戻してください。

このページに関するお問い合わせ先

自然環境保全センター

自然環境保全センターへのお問い合わせフォーム

自然保護公園部自然保護課

電話:046-248-6682

ファクシミリ:046-248-2560

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