更新日:2021年1月29日

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救護原因

救護原因

人為的な救護原因

野生動物は、必ず救護しなければいけないという訳ではありません。たとえ自然の中で死亡したとしても、それはひとつの命を次の命へつなぐという自然のしくみのひとつだからです。
しかし、私たち人の生活が豊かになる一方で、人の活動によって傷つく野生動物がたくさんいます。運良く救護されても、野生復帰できるのは半分にも満たないという厳しいものです。救護することも大切なことですが、人為的な原因を少しでも減らすためにはどうしたら良いかを考えて実践することは、とても大切なことです。
ここでは、過去40年間の記録から多くみられる人為的原因を中心に紹介します。

人為的な救護原因トップ5

順位 鳥類 哺乳類
1位 ネコなどに襲われる(19.8%) 伝染病・寄生虫症(30.7%)
2位 衝突(18.0%) 交通事故(26.7%)
3位 誤認保護・誘拐(5.9%) ネコなどに襲われる(6.9%)
4位 交通事故(3.4%) 誤認保護・誘拐(5.9%)
5位 釣り糸・釣り針(3.2%) 罠等(6.1%)

※ランク外「中毒・汚染」も注意!

原因不明が3割

鳥類、哺乳類ともに全体の3割程度は原因不明です。これは、通りがかりに発見するため、事故などの瞬間を目撃していないことが多いからです。
救護が必要と判断された場合、よくまわりの状況を確認して下さい。救護した現場の状況がわかると、治療や原因究明に役立ちます。


ネコなどに他の動物に襲われる

ネコに襲われたキジバト

原因
ネコなどに襲われると牙や爪が深くささり、感染症を引き起こして死亡率は高くなります。

対策
ネコなど飼育している動物を捨てないでください。また、外での放し飼いをしないようにしましょう。


衝突

樹木が映りこんだ窓ガラス

衝突でけがをしたキジバト

原因
ガラス窓に樹木や空が映りこむと、そこに樹木や食べ物があるように見えて通り抜けようとするため、勢いよくぶつかって脳震盪(のうしんとう)や骨折し、即死することもあります。

対策
カーテンなどで映りこみを防止しましょう。


誤認保護(誘拐)

スズメの巣立ちビナ

タヌキの幼獣

原因
ヒナや幼獣はまだ未熟なため、うまく飛べなかったり、逃げたりできません。
一見弱ってうずくまっているように見えるため、保護されることがありますが、親の帰りを待っていたり、休憩したりしているだけで親が近くにいる場合が多いです。

対策
すぐに手を出さずそのままにしておきましょう。
ヒナや幼獣の頃は、自然の中で生きてゆくために危険から身を守る方法やエサの捕る方法などたくさんのことを親から教わる大切な時期です。親から引き離して、これらを私たち人間が代わりに教えることはとても難しいことです。
人がそばにいると親は近づくことができないので、遠くから見守ってあげましょう。


釣り糸・網など

釣り針を飲み込んだ鳥のレントゲン画像

釣り針が刺さったオオバン

原因
切れた釣り糸や釣り針をそのままにしておくと、間違えて飲み込んでしまったり、脚や体に絡まり
エサを捕ることができなくなります。

対策
ゴミは必ず持ち帰りましょう。


伝染病・寄生虫症

疥癬(かいせん)症のタヌキ

原因
一番多い症例である疥癬(かいせん)症は、目に見えないくらい小さなヒゼンダニが皮膚に寄生して起こる「皮膚病」で、感染した動物と直接接触したり、汚染された環境で広まってしまいます。
症状は、厚みのある灰色のカサブタの様な皮フになり、毛も抜けるため寒さに耐えられず、うずくまっているところを救護されます。

対策
ネコなどの動物に餌付けすると、疥癬(かいせん)症にかかった動物も集まりやすく、病気が広まりやすくなります。餌付けはやめましょう。


交通事故

交通事故にあったタヌキ
原因
タヌキなどの野生動物は、私たちの身近に生活しています。
カーブの直後やスピードを出しやすい場所での事故が多いです。

対策
交通事故は、人間側もケガをすることがあります。人間や動物の注意して安全運転を心がけましょう。


罠(わな)

違法な罠にかかったタヌキ
原因
トラバサミやトリモチなどの違法な罠(わな)にかかり、持ち込まれます。

対策
「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」により、野生鳥獣の捕獲は規制されています。捕獲行為をする前に違法にならないようによく調べてから行いましょう。詳しくは、こちら(自然環境保全課へリンク)をご覧ください。


中毒・汚染など

ネズミ捕り(粘着剤)にかかったスズメ

ウレタン塗料に落ちたアブラコウモリ

原因
農薬や鉛を飲み込み中毒を起こしたり、粘着性のあるネズミ捕りなどにくっついたりして動けなくなって持ち込まれます。

対策
中毒を起こすものや粘着性のあるものは、適切に管理しましょう。

このページに関するお問い合わせ先

自然環境保全センター

自然環境保全センターへのお問い合わせフォーム

自然保護公園部自然保護課

電話:046-248-6682

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