かながわペットのいのち基金を活用した取組み
県にはやむを得ない事情から保護される犬や猫がいますが、その中には、ケガをしている、病気にかかっている、人に馴れていないなどの理由で、そのままの状態では譲渡につなげていくことが難しい犬や猫もいます。
動物愛護センターでは、こうした犬や猫たちが、新しい飼い主さんと出会い幸せに暮らすことができるよう、治療、しつけ、馴化などを行うため、平成30年4月から「かながわペットのいのち基金」を募集しています。
1頭でも多くの犬や猫を救いたいという皆様のお気持ちに深く感謝申し上げますとともに、いただいたご寄附を活用した取組みについて、ご報告いたします。
保護した犬や猫たちのケガや病気の治療
知事と公益社団法人神奈川県獣医師会の間で獣医療の連携に関する協定を締結し、動物愛護センターで保護している犬や猫たちの病気等の治療を行っています。
保護している動物の健康状態を確認します。
新しく配備したレントゲンや超音波装置を用いて検査を実施します。
難治性の口内炎がある猫の口腔内を確認します。
犬や猫たちの治療のための医薬品の購入
これまでは、対症療法を主体として犬や猫たちのケアを行ってきましたが、動物愛護センターで治療を適切に実施できるよう、医薬品や検査に必要な試薬等を購入しました。
動物愛護センターの検査室で検査を行い、犬や猫の健康状態を確認します。
検査の結果、治療が必要な場合に使用する医薬品です。
アレルギーや消化器症状などがある犬や猫の状態を改善するために用いる療法食です。
トレーラーハウスを活用した譲渡会の実施
動物愛護センターに保護された猫の譲渡会を実施しました。
これまでは、保護している動物を見学するには、動物愛護センターまで来所してもらう必要がありましたが、譲渡の機会を増やすため平塚市役所で開催された犬と猫の譲渡会に参加しました。
猫は屋外での譲渡会には不向きですが、空調管理が可能なトレーラーハウスを活用することにより猫に負担をかけずに譲渡会を実施することができました。
今後も様々なイベント等でトレーラーハウスを活用した譲渡会を実施する予定です。
これからも、随時ご報告してまいります。