平成13年度オープンラボの実績

掲載日:2021年5月26日

当所には植物の組織培養技術を多くの方に習得していただくための施設として解放実験室(オープンラボ)が設置されています。

オープンラボ

オープンラボには組織培養を行うのに必要なクリーンベンチ、オートクレーブ、実体顕微鏡、人工気象器などが整備されており、これまでに無菌操作などの組織培養に関する基本技術の研修や個々の農家のオリジナルな花き類の大量増殖やウイルスフリー化などの技術支援を行ってきました。

平成13年度にはアジュガ、パンジーゼラニウムなどの培養に成功しましたのでご紹介します。

1.アジュガはシソ科の多年草で、地被植物(グランドカバープランツ)として利用されています。農業総合研究所では斑入りのめずらしいアジュガを増殖したいとの要望を受け、培地を検討したところ、葉片からカルスを経由して再分化させる系を確立できました。なお、増殖したアジュガからは残念ながら斑が抜けていたことから、斑入りを維持するにはその要因についての検討が必要と思われます。

 

培養中のアジュガ

培養中のアジュガ

2.パンジーゼラニウムはペラルゴニウムの仲間で、低木性の多年草です。通常は挿し木で増殖しますが、葉片からの培養に取り組んだところ、効率的な増殖が可能となりました。現在、増殖した個体を順化・鉢上げし、形質を観ようとしているところです。

葉片培養により形成された不定芽

葉片培養により形成された不定芽

 

不定芽からの再生
 
発根した植物体
不定芽からの再生
 
発根した植物体

 

なお、これらはいずれも(有)五領が台ガーデンとの共同研究として行なったものです。このような技術に感心のある方は農業総合研究所までお問い合わせ下さい。