太陽光発電でグリーンカーテン植物に水を与える

掲載日:2021年5月26日

建築物の外側に主としてつる性の植物を生育させる‘グリーンカーテン’は、高温期の建築物の温度上昇抑制が期待されています。

しかし、植物をプランター等に植えた場合、頻繁に水を与える必要があり、手間がかかります。

ところで、植物が吸収する水の量は、日射量が多いほど多くなることがわかっています。

そこで、太陽光発電を利用し、日射量に応じて自動的に水を与える(=かん水する)ことができる「拍動自動かん水装置」を‘グリーンカーテン’に適用してみました。

※ 拍動自動かん水装置とは
近畿中国四国農研が開発。太陽光発電によりポンプを稼働させてかん水を行う装置であり、商用電源を使うことなく植物への自動かん水が可能である。
2011年9月 神奈川県農業技術センター本館のグリーンカーテン
2011年9月 神奈川県農業技術センター本館のグリーンカーテン


設置した拍動自動かん水装置
設置した拍動自動かん水装置


設置した拍動自動かん水装置の概略

(1)A太陽光パネルで発電した電力でポンプを稼働し、B水源からC拍動タンクへ水を揚げる。
(2)C拍動タンクの水位がD水位センサ(上部)に達すると、E電磁弁が開き作物にかん水する。
(3)C拍動タンクの水がF水位センサ(下部)まで下がると、E電磁弁が閉じ、作物へのかん水が止まる。
(4)(1)から(3)の繰り返し


神奈川県農業技術センター本館南側に設置した‘グリーンカーテン’植物に拍動自動かん水装置でかん水したときの結果です(下図)。

図1 日射量がかん水量に及ぼす影響(2011年10月1日~30日)
図1 日射量がかん水量に及ぼす影響(2011年10月1日から30日)

1日のかん水量は1日の日射量と比例していました。

このことから、植物の吸収量に応じてかん水が行われたと考えられました。


 拍動自動かん水装置を用いれば、省力的に過不足無く‘グリーンカーテン’植物に水を与えることができます。