ダイコン水切り台車の改良-腰曲げ作業改善へ-

掲載日:2021年5月26日

ダイコンの収穫から出荷までの作業は、

収穫→ 洗浄・選別 →水切り台車積載(水切り・乾燥) → 箱詰め → 出荷

という流れで行われています。このとき、水切り台車へのダイコンの積載と箱詰めは寒冷環境の中で腰曲げ姿勢を強いられる重労働となります。

そこで農業技術センターでは、この作業を楽に行えるようにするため、水切り台車の改良に取り組んできました。

改良された台車はメーカーから市販化されています。


市販化される予定の台車

市販化される予定の台車

改良した点

市販の水切り台車の架台をスプリングとパンタグラフの利用により、改良しました。架台はダイコンを載せると下に、ダイコンを降ろすと上に動くように設計し、腰を大きく曲げることなくダイコンの積み降ろし作業ができるようになりました。また、ダイコンを架台に偏って積んでも傾くことのないように工夫しました。

改良した水切り台車
改良した水切り台車
ダイコンを高い位置から積むことができるので腰曲げが軽減されます。
改良前の水切り台車
改良前の水切り台車
ダイコンの積み上げが低い位置からとなり、大きく腰が曲がっています。

作業改善効果

改良した水切り台車と改良前の水切り台車を用いて、台車から箱にダイコンを詰める作業者の腰部前傾角度と作業時間を計測しました。その結果、作業時間については大きな違いは認められませんでした(表1)が、腰部前傾角度は改良した台車のほうが40°以上の割合が少なく、腰曲げ作業が大幅に軽減できることが確認できました(図1)。

表1 ダイコン箱詰め作業時間(秒/箱)

改良した水切り台車 10.1
改良前の水切り台車 10.3
箱詰め作業時の腰部の前傾角度割合
図1 箱詰め作業時の腰部の前傾角度割合(右のイラストの角度を測りました)
測定角度