持続可能な社会の実現に向け、TBM社とアップサイクルモデル実証事業を開始
SDGs未来都市である県は、石灰石を主成分に、水や木をほぼ使用せず、紙の代替製品や、石油由来原料の使用を大幅に削減しプラスチックの代替製品となる新素材「LIMEX」を開発・製造・販売するTBM社と連携し、LIMEXを活用したアップサイクルモデル実証事業に取り組みます。
県は、この取組を通じて、限りある水資源の有効活用、石油依存の低減、新たな循環型システムの構築、新素材の産業化、県内企業のビジネスチャンス拡大などを図り、「かながわプラごみゼロ宣言」の推進、SDGsが目指す持続可能な社会の実現につなげていきます。
今後、県とTBM社は、県内自治体・企業・団体・大学等多様なパートナーの参加による「かながわアップサイクルコンソーシアム」(仮称)を立ち上げ、神奈川発のアップサイクルモデルを推進します。
1 LIMEXの特徴・概要
紙の代替として、通常、普通紙を1トン生産する場合、樹木を約20本、水を約100トン使いますが、LIMEXは原料に木や水を使用せず、紙代替製品1トンを生産可能です。また、プラスチックの代替としては、従来のプラスチックの原料は石油由来樹脂100%ですが、LIMEXは主原料が石灰石であり、石油由来樹脂の使用量を大きく削減可能です。
2 アップサイクルとは
アップサイクルとは、従来の使用済みの製品を素材に戻す、いわゆるリサイクルではなく、より付加価値の高い製品として循環する仕組みを指します。LIMEXの製品は、使用・回収・ペレット化・再製品化の過程を経て再利用されます。
3 協力企業・団体(順不同)
神奈川県、鎌倉市、朝日オフセット印刷、大川印刷、崎陽軒、大日本印刷、凸版印刷、ニフコ、日本青年会議所関東地区神奈川ブロック協議会、日本郵便、横浜青年会議所、リコージャパン、ロイドレジスタージャパン 等
参考
(参考)SDGs未来都市
本年6月、国は、全国でSDGs達成に向けた優れた取組を行う29自治体をSDGs未来都市として選定し、そのうち、特に先導的な10の取組を自治体SDGsモデル事業に選定しました。本県はSDGs未来都市及び自治体SDGsモデル事業の両方に都道府県として唯一選定されました。